豊川悦司演じる薫は黒縁眼鏡をかけており、ときどき阪本監督自身に見えた。この映画は、監督の生い立ち、内面、を描いているのではないかと思った。しょっちゅう雨があり、鎌倉の切通があり、黒いかっぱ、ドペルゲ…
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「あなたはこれから、独りでいることに堪えて もうひとりの自分を見つけなさい」
最後のシーンのワンショットに室内から窓外にある雪だるまを捉えたショットがある。
この雪だるまは誰が作ってどのような意…
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主人公は心の拠り所であった母を早くから自殺でなくし、そのせいか母が死んでからはずっと孤独を抱え自分が自分かどうかも分からない状態だった。そこで主人公はアンドロイドを作り母が死んだ原因でもあろう父をア…
>>続きを読む監督の精神状態を心配したくなるような病んでいる感じが好き。というよりこれまで「男らしさ」にこだわってきた阪本順治の挑戦。中年にもなって「僕はここにいるのか」という中学生で卒業するような自意識に悩む姿…
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