しとひとさんの映画レビュー・感想・評価

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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

過去のマトリックス3部作のエピローグ作品。ファンアート、2次創作とも言える。

人類と機械との抗争は既に終わっており、救世主というロールを終えたネオがトリニティの為、自分自身の為に戦う話。

過去作を
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

4.2

時系列やリアリズムを度外視したお伽噺。

今作は伝えたいこと。を素材の味を生かして観客に投げ付けてくるような具合。
目線やほんの少しの仕草で登場人物の奥行きを魅せるのは流石としか言いようがなかった。素
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

少年は与えられた役割で無く、自分で新たな役割を手に入れ大人になる。

トム・ホランドの演技の素晴らしさが際立った作品。
ウィレム・デフォーは仮面をかぶっていなくともゴブリンだった。

トム・ホランドの
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香港画(2020年製作の映画)

3.0

とにかく画に力が溢れる作品。不条理な暴力と争う民衆を坦々と映すカメラ。タイトル通りの香港画。あの怒涛の時を記録する。それだけで価値のある作品。素晴らしい。
しかし、インタビューは要らなかったと個人的に
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来る(2018年製作の映画)

3.6

承認欲求に囚われた大人たちと、その欲求に縛られた子供を描くエンターテイメント作品。


豪華なキャスティング、美しい色彩と光で描かれるホラー風スプラッターエンターテイメント現代劇。というジャンルレスと
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HELLO WORLD(2019年製作の映画)

3.5

愛する人の為に世界を変える今と未来の物語。



受動的なSF好き少年が、未来からやってきた自分に少年の住む世界はシミュレーターの中に再現された仮想の京都であることを告げられることで物語は始まる。
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

第一次世界大戦の真っ只中、超重要伝令を預かった2人の兵士の1日を追体験する作品。



第一次世界大戦は4年も続き、西部戦線は泥沼化。国力に差のあるドイツ群はアルベリッヒ作戦によって少しでも大きな被害
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.0

伝説、世界、偉人、様々なしがらみと重圧から若者達が解放される最終章。



40年近くを経て終わる長寿作品。あまりにも多くのファンがいて、途方も無い期待を背負って幕を閉じるのは創造主であるジョージ・ル
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

少年がナチスの洗脳を脱して愛で勝つコメディ映画。



1945年、終戦間際のドイツを舞台に不謹慎な笑いを連発する作品。
先ずこの映画はナチス党員が如何にヒトラーに狂酔していたかをビートルズファンの熱
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メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

3.8

忘れかけている感覚を取り戻しそうになる作品。


私が幼少期にVHSが擦り切れるくらいに繰り返し見ていたディズニー映画の続編。

子供の想像力を本気で映像化するとこうなるのかもしれない。
雲は綿飴かも
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アップグレード(2018年製作の映画)

3.8

いつかどこかの近未来都市を舞台にした復讐劇。


監督はSAWの脚本を手かげたリー・ワネル。主演はローガン・マーシャル=グリーン(最近だとリドリー・スコットのプロメテウスに出演していた)。


物語前
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

脳に異常を持つ男、アーサーがいかにしてジョーカーになったのか。という話。


育った家庭が彼の心を狂わせたのか?
社会の悪意が彼の道徳を奪ったのか?
銃という凶器が殺人の背中を押したのか?
一見、社会
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.5

映画知識があればあるほど深みが増す。タランティーノ流ハリウッド映画史への愛情物語。


『サイコ』『ロリータ』『昼下がりの血斗』『俺たちに明日はない』『2001年宇宙の旅』『ワイルドバンチ』今思いつく
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.0

宗教画の世界で怪獣達が暴れ回るのを愛でる作品。


人智の及ばぬ現象・生物を魔法や神と呼称するならば今作の出来事は神々によるハルマゲドン。圧倒的な映像美と迫力に酔いしれる事は間違いなし。人間はなんとち
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運び屋(2018年製作の映画)

4.5

身勝手に生きてきた老人が人生には何が大切かを決断する話


覚書。

シンプルな脚本に素晴らしい演出と画作り。要所要所のカットでイーストウッド作品を含む様々な映画の名シーンが重なった。
イーストウッド
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.0

ニール・アームストロングが月を目指すことで自身の新たな人生の一歩を踏み出そうと努める物語。


第二次世界大戦後、米ソの宇宙開発競争の最中、初めて月面に降り立ったニール・アームストロング氏のドキュメン
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

クイーンのベスト盤に付属してくる解説本のような【How to】作品。


前評判は聴いていたので、立川で観なければと思い、シネマ・ツーの極音上映で鑑賞。

良作は開始10分で決まる。という個人的な鉄則
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クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

3.8

アドニス、ロッキー、ドラゴ、それぞれがボクシングで無くしたものを取り戻す映画。

あと、主人公アドニス・ジョンソン(マイケル・B・ジョーダン)の筋肉が一気にデカくなるのに驚く映画。


かつて、アドニ
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.5

時の流れに記憶が薄れゆく幽霊の再生の物語。


よく分からないが面白かった!となる素晴らしい作品。
90分というのも良い。

スクリーンサイズをサイレント映画時代の"スタンダードサイズ"にしたり、違和
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斬、(2018年製作の映画)

4.0

刀を命の奪い合いに使えぬ勃起不全侍が、斬り合いによって性的絶頂を迎える話。


鉄男から塚本晋也の作品は観ているが、衰えることのない作品の力強さには毎度、驚かされる。
今作もブンブンと観客を振り回す塚
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ポリス・ストーリー/REBORN(2017年製作の映画)

3.0

"ポリス・ストーリー REBORN"こと原題"Bleeding Steel"はジャッキー・チェンが主演、製作総指揮のアクション映画。

"ポリス・ストーリー(警察故事)"は全くもって関係ない。
なぜ邦
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世界で一番ゴッホを描いた男(2016年製作の映画)

4.4

油画村と呼ばれる中国のダーフェン。そこに住む複製画の職人が複製元であるゴッホの原作を観たら?

"偽物が本物に焦がれる"というシンプルで美しい物語。

ドキュメントなのに最初から最後までが脚本通りのよ
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顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)

2.5

ドキュメンタリーを装ったロードムービー。

アニエス・バルダの詩的な言葉は心地良く、彼女の知的な愛らしさが微笑ましい。
また、旅に同行するJBの作品は最高に格好が良い。彼自身もミステリアスで魅力的。
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パディントン 2(2017年製作の映画)

4.8

英国紳士は2でも英国紳士だった。

礼節が人を作る。

パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

3.0

最近の流行りの現世代が前世代を乗り越える構図が土台にあり、道筋もはっきりしている。突っ込みどころ満載だけれど勢いで持っていけている気もした。

が、イェーガーが良くなかった。
唯一の胸熱ギミックは三人
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.8

一癖も二癖もある連中がワガママし放題に行動して少しだけ反省する話。

役者陣の演技と脚本、監督の演出力が素晴らしい。
登場人物全員が腹立たしくあり、愛おしい。今村昌平作品のような人間臭さが際立つ作品。

ジュピターズ・ムーン(2017年製作の映画)

2.5

脚本演出共にピンとこないままエンドロールを迎える。
自分のインテリジェンスが無さ過ぎるからか信仰心がないことが原因なのか、物語を辿る過程は退屈極まりなかった。

無事にエンドロールを迎えられたのは攻め
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パディントン(2014年製作の映画)

4.0

ユーモア溢れる英国紳士映画。

礼節が人を作る。

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