Scriabinさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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カルメン(1915年製作の映画)

4.5

ファーラーのマイムのなんとも言えない程よさ。カルメンを凝視する男の横顔とカルメンに顔を切られた女のカメラ目線が印象的だった。

フェリーニの道化師(1970年製作の映画)

5.0

これまでのほとんどのフェリーニ映画に出てきたサーカス要素の集大成。と同時にニーノ・ロータのサントラのコンピレーション。
チャップリンの娘、ピエール・エテックスに、ご本人登場!やっぱりかっこいい。

パンケーキを毒見する(2021年製作の映画)

4.0

妖怪の孫の予習
ナレーターだけはいかにもな左翼ドキュメンタリーなのに、それ以外の露骨な演出は結構アメリカっぽくて、主戦場なんかと通じるところを感じた。映像も高画質できれいだったし、新局面を開こうとして
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砂漠のシモン(1965年製作の映画)

-

謎に尊大だけどあくまでも苦行する聖人が銀河のイエスと重なった。あとたぶん奇跡の丘の母を突き放すイエスとも。

ピータールー マンチェスターの悲劇/ピータールーの虐殺(2018年製作の映画)

3.8

すごい教育的。形として一つの家族を主人公にはするものの、ピータールーにいたる過程に関わった全ての階層を丁寧に描いているのが印象的だった。悪く言えば冗長だし楽しませる気はないかもしれないけど、スクリーン>>続きを読む

銀河(1969年製作の映画)

4.0

・イメージの借用で埋め尽くされている。旅人はクールベで冒頭のソフト帽はマグリットにしか見えなかった。
・事故車に乗ってた天使(悪魔?)がジュビリーのエアリアルに似てた。
・ここまで延々と神学論争の歴史
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トランシルヴァニア(2006年製作の映画)

3.8

ジプシーのときの後に見てしまうと、めちゃくちゃ良いラブストーリーに見えてしまう。大地は荒涼としているけれど、ふつうにエモいロードムービーみたい。ラッチョ・ドロームしか見てないけど、この監督けっこうロマ>>続きを読む

ジプシーのとき(1989年製作の映画)

4.5

クストリッツァらしからぬ悲哀漂うストーリー……と思っていたけど、オンザミルキーロードも結構悲しかった。でもやっぱりクストリッツァは元気な方が嬉しいな。

ベルハン、誰かに似てると思ったら、サテリコンの
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ラッチョ・ドローム(1993年製作の映画)

5.0

ハンガリーもルーマニアも好きだったからどっちも出してくれるの神。

ハマのドン(2023年製作の映画)

4.5

同日に名演小劇場で上映された作品や、「今までで最も客が入った」人生フルーツのことを思い出して、名古屋のミニシアターを支えた客層に思いを巡らせたり、ドキュメンタリーこそ面白い時代なのかもしれないなどと思>>続きを読む

スーサイド・ショップ(2012年製作の映画)

3.8

ナイトメア・ビフォア・クリスマスの二番煎じかと思っていたら、夫婦の苦悩のデュエットあたりから雲行きが怪しくなり、マリリンの誕生日には完全にルコント節が始まってしまう。

暮れ逢い(2013年製作の映画)

4.0

印象派だけじゃなくロマン主義もできますよという感じ。大理石をふんだんに使いモリスの壁紙とアール・ヌーヴォーの装飾品が散りばめられた邸宅を中心に置いたのは、仕立て屋の恋、髪結いの亭主に続いて心地の良い場>>続きを読む

歓楽通り(2002年製作の映画)

5.0

機械的に揺れ不安をあおるカメラワークは『メグレと若い女』にも通じると思った。すごく気持ち悪いけどクエイみたいで好き。
アニメーション使ったりオールドフィルムっぽい演出するところは遊び心が見えて好きだっ
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橋の上の娘(1999年製作の映画)

4.0

VHSで見たのであんまり集中できなかった。話の筋は『道』っぽいなとか、アデルのファッションがロッキーホラーショーのコロンビアに似てるなとか思いながら見てた。一緒に見てた人もスーツがかっこいいって言って>>続きを読む

タンゴ(1992年製作の映画)

4.0

キャストが豪華すぎる。キャロル・ブーケとミウ=ミウが拝めて最高。

髪結いの亭主(1990年製作の映画)

5.0

2人の愛の巣でもある床屋のこの上ない居心地の良さはOlympianを思わせた。幸せに溢れたオレンジの光は、眩しくはあっても攻撃はせず、包み込むような暖かさを持つ。Flaming Juneのように。
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パフューム ある人殺しの物語(2006年製作の映画)

4.2

処刑からラストにかけて、イノサンに劣らないほどおふざけじみたスペクタクルだった。
匂いをどう表現するのか楽しみにしていたけど、その解決は演技任せだった。色々工夫して匂いが発生するメカニズムみたいなのを
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太陽の下で 真実の北朝鮮(2015年製作の映画)

4.0

分かりやすい官製プロパガンダではあるものの、これほど北朝鮮の様子を見ることができる貴重な映像だった。21世紀のニュース映画って感じがした。

お熱いのがお好き(1959年製作の映画)

4.0

『紳士は金髪がお好き』『ショウほど素敵な商売はない』に加えてこれも舞台が戦前だったのが気になった。バビロンで取り上げるまでもなく以前から1920年代、30年代が時代設定として人気だったのは、近い過去と>>続きを読む

ショウほど素敵な商売はない(1954年製作の映画)

3.8

ショウファミリーというおもしろ設定なのに、職業を掘り下げる話が少ないような気がした。そういう点では叩き上げのマリリンのエピソードの方がエモい。

アーティスト(2011年製作の映画)

4.3

バビロン、雨に唄えばに続いて。どっちかと言うとヨーヨーに近いような気がしたけど、話の筋はバビロンって感じがする。
他の映画はさておき、これは好きです。

解放区(2014年製作の映画)

-

ただしゃべってるだけなのに大阪の人たちの余裕というか世慣れた感じが、東京の人間とは比べものにならんかった。逆に、東京の人たちってこんな必死だったっけ?とは思った。デフォルメされてるけど、見せたい部分は>>続きを読む

主戦場(2018年製作の映画)

4.3

「すべての言説はプロパガンダである」
「すべての映画はプロパガンダである」

クオ・ヴァヂス(何処へ行く)(1913年製作の映画)

4.0

サン=サーンス好きなDJで楽しかった。やっぱりイタリアで撮るとロケーションが最高なんだよなあ…

キリストの姿をなんのためらいもなく映してしまうのは面白かった。
0:44:18〜 ヴィンキウスを介抱す
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ベル・エポックでもう一度(2019年製作の映画)

4.0

なによりも「時の旅人」事業という設定が好き。こういう指摘をしてもらえるの、ドキッとするしありがたい。オールウェイズのせいで、めちゃくちゃラストナイト思い出しちゃった。

ちひろさん(2023年製作の映画)

4.5

もうほんとに良かった!ちひろさんに恋する映画。最後のお月見のシーン、ちょっとだけサタンタンゴを思い出した。
弁当屋といえば容疑者Xの献身だよね。客層がかぶってるってことなのかな。

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

5.0

よりオタッキーにより卑近に魅せてくる。ちさととまひろのキャラが結構入れ替わってて面白かった。

メグレと若い女の死(2022年製作の映画)

4.0

あいかわらずルコントだし、年取ってもあいかわらず顔はドパルデューだった。人を観察する視線に愛おしさを感じた。カメラ気持ち悪かったし音もノイズ的にずっとどこかで鳴っててうるさかった。

痙攣して焦点を合
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

4.0

ポスター絵が良すぎる。文字のテーマカラーになってる、ターコイズブルーにも似た蛍光色っぽいブルーもすてきだった。蜘蛛の巣状になってる街の灯りと似ているように見えた。
邦題もっとシンプルでいいんじゃないか
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アイたちの学校(2019年製作の映画)

3.8

教育的で一昔前のNHKみたいなつくり。にもかかわらず、インタビューが下手なのかそういうセンスが皆無なのか、とりわけ子どもたちのコメントの数々が本土の日本人にとっては違和感に溢れるものだったのが面白かっ>>続きを読む

選挙2(2013年製作の映画)

4.0

既視感しかなかった。というか実際にこういうおじさんを目の当たりにしたのだから当たり前。1作目よりも時代的な意味でも山さんの変化を見るという意味でも面白かった。