Scriabinさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

Scriabin

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いますぐ抱きしめたい 4Kレストア版(1988年製作の映画)

5.0

すごい好きなんだけど、ウォン・カーウァイ節が出てくるたびに笑ってしまった。アンディとマギーのラブロマンスを求めて見たらブロマンスの方だった。演技がすごく興味深い。京劇風?なのかな、とても様式化されてて>>続きを読む

エマニエル夫人 4Kレストア版(1974年製作の映画)

4.0

安価なロブ=グリエを求めて見たら、結構百合が多かった。ソフトフォーカスと言うの?あのチラチラする光る画面がすごい気になった。滝のところとか邸宅に入り込む光とか…エーゲ海に捧ぐとかもきっとあんな感じだろ>>続きを読む

アンクル・トムの小屋(1903年製作の映画)

4.0

書き割りが素晴らしい。映画はこの後「現実らしさ」を追い求めて、伝統的なイリュージョンのスタイルを廃棄していくけれど、これが本当は一番美しい形だったのではとさえ思える。
アングロ系の肌は自然光だと暗くな
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さよならドビュッシー(2013年製作の映画)

-

あわよくば日本版populaire かディヴィッド・ギャレットになりそうだったのに、らららクラシックlong ver. 清塚先生スペシャルin Aichiになってしまった。それはそれで面白かったのでよ>>続きを読む

地下鉄のザジ(1960年製作の映画)

5.0

フェリーニ×ブニュエル×タチ×etc…
好きな世界が濃縮されすぎてて好きだった。ルイマル版パリ観光映画。あのザラついた画面も最高!ひたすら街を映すシークエンスも忘れない。

世界の始まりへの旅(1997年製作の映画)

4.2

ジョゼ・マリョアのような美しい木漏れ陽、いつまでも見ていたい。

サタデー・フィクション(2019年製作の映画)

3.8

めっちゃスタンバーグ〜!って思いながら見てた。あの曲好き。

オオカミの家(2018年製作の映画)

4.0

二次元と三次元を行ったり来たりするの面白かった。

ステラ・ダラス(1937年製作の映画)

4.0

モーパッサンの『女の一生』読んだ時と同じくらい感動した。人間の日々感じている内面生活やそれの外面への表出をなんて正確に具現化できるんだろう。

ステラは母より上の階級へ成り上がり、ローラは心身ともにレ
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サークル(2015年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

超巨大版「そして誰もいなくなった」正確には誰もいなくなったわけではないけど。背景真っ暗というのもかっこよかった。
あのオチはちょっと、とそう思ってしまうのも、生死の判断に納得できる理由をつけたいからな
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ニーベルンゲン/クリームヒルトの復讐(1924年製作の映画)

5.0

あのセット、オッティンガーの『タブロイド紙が映したドリアン・グレイ』を思い出した。「この道をひとりで行くのよ」のところの謎の狭い通路や謎に積み上がる土管は、やはりマブゼのセットから引用したのかな。そう>>続きを読む

鬼火(1963年製作の映画)

4.0

やっと見れたが鬱。冒頭の印象が強くて、全編が「クロースアップのあり方で」作られた映画だと思った。だから最後のパーティーのところは面白そうだと期待していたけれど、あまり奥行きは感じられなかった。これもま>>続きを読む

ナポレオン(2023年製作の映画)

5.0

史実を無視してまでも画作りにこだわる監督がなぜ人間ドラマに興味を持つのか分からないなと思いながら見ていた。グラディエーターよりも説明臭さがないのは良かった。

・バリーリンドンへのオマージュということ
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グランド・ホテル(1932年製作の映画)

5.0

ファーストショットから首藤先生の「レニングラード・ホテル」を思い出して、美しき青きドナウがジャズ組曲に変換されてしまった。その流れで草刈民生がガルボ役やっていたという謎の妄想まで生まれてしまい、さらに>>続きを読む

グッドナイト&グッドラック(2005年製作の映画)

5.0

これくらいのテンションがちょうどいい。映画は白黒がうまく撮れてなんぼ。制作時にリアリティはあったのかな。

笑ひのガス(1914年製作の映画)

-

チャップリンに限らずタチとかも含めて、コメディって悪夢の世界なんだよね。こんな奴いたらいやだ、とか、こんな目にはあいたくない、とか…
グリードも見ないと

ブロンド(2022年製作の映画)

5.0

とにかく痛々しい。すごいしんどいんだけど、現代にもこういう女の子たくさんいるよね。内容もいいんだけど形式もいい。ノーマの悲惨な物語の直後にマリリンのヒットナンバーを出してくるのまじでいい。スタンダード>>続きを読む

波止場(1954年製作の映画)

-

エディのキャラの一貫性の無さが目立った。なんでこんな造形になった?意図的に描写を切り捨てたかと思うほど謎だった。
顔のモザイクはアンソールみたいだな。欲望という名の電車も見なきゃ。

そして明日は全世界に(2020年製作の映画)

3.8

BPM見た時と同じ動機、でもBPMとは反対に結構白けてしまった。ドイツ版「20歳の原点」か冷やかしか??主人公の生活の様子はHappeningぽかった。
ルイーザパパの名言!!覚えておいていつか使いた
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

Victorian Afterlife にカンピオンの名前が出てきたのでわくわくして見たら、ちょっとこれは……かなり『男性性を可視化する』を思い出したけど、あんまり新しさはなかった。でも好き。『ホモセ>>続きを読む

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

4.2

時間と音と空間と、パースペクティブの狂った知覚、主人公の疑わしいアイデンティティー、ジェンダーの話もたくさんするし分裂症かと思わせる情緒のジェットコースター、そして車内の鬱々とした感じは一部の層には激>>続きを読む

マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)

4.5

すごくいい映画だと思うけど、女性映画って呼ばれ方が気に食わない。間違っちゃいないんだけど、なんか馬鹿にされてる気がして嫌だ。今回の特集上映のキャッチコピーとかも、ほんとにこれでいいの?

冒頭の結婚式
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メドゥーサ デラックス(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

もう最高、今年見た映画の中で一番面白かったくらい。
そもそも形式が良すぎるわ。全編ワンカットっていうのもエルミタージュ幻想みたいで好きだし、オープニングから没入させる臨場感もジョーライトのアンナカレー
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スリ(2008年製作の映画)

-

こんなに台詞減らせるんだ。全部これくらい台詞ない映画だったら良いのに。

天使の影(1976年製作の映画)

4.0

設定が好き。本当に肉体が傷つくわけではないんだけど、痛々しさが伝わる。気持ち悪いくらいリアルな特撮もいいけれど、演技・演出で見せる方が説得力がある。最初の歌のシーンが一番好きだな。

タブロイド紙が映したドリアン・グレイ(1984年製作の映画)

5.0

デルフィーヌセイリグ〜!!!声も好き、喋り方も好き、いっぱいしゃべってくれて嬉しかった。
ハリウッドのドイツ語、ちょっと大川先生思い出しちゃった。

アル中女の肖像(1979年製作の映画)

5.0

ショッピングカートお姉さん最高。ドリアングレイでもそうだけど、タベアの注文する時の手の挙げ方が好きすぎる。赤を使ってくれる映画は好き。

全体的にロブ=グリエとフェリーニ思い出した。戦勝記念塔をバック
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十字軍(1918年製作の映画)

-

エルサレム解放自体が結構ばらばらなエピソードを合体させた話だけど、当時の人は楽しめたんだろうか。一つの筋を追いかけるために集中しなくていいから、逆に見やすかったのかな。
雄大な野原を占拠する膨大な数の
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東京物語(1953年製作の映画)

4.0

すごく郷愁をかき立てられた。おばあちゃんが来ると出前を取ったりしたよね。あの風景はどこへ行ってしまったのだろう。

晩春(1949年製作の映画)

-

能?狂言?のシーン、夏の嵐とかアンナカレーニナとかのオペラのシーンにしか見えなかった。

塀の中のジュリアス・シーザー(2012年製作の映画)

5.0

カエサル、アントニウス、オクタヴィアヌスあたりの役者の顔が、HBOシリーズとか歴代演者とそっくりで笑った。顔で選びました?って感じは最後まで拭えなかった。
実際に武器を扱ったであろう人々がローマ軍を演
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