安い喩えをすればパズルのピースを順々に提示して後から組み上げていくようなシナリオ、そういうタイプのシナリオなので冒頭30分くらいがあまりにも「お膳立て」のために存在しておりちょっとしんどかった(この部>>続きを読む
二人の舞台女優が劇作家の屋敷に招かれて泊まり込みで稽古を行い、週末にその屋敷を舞台として演劇を行うまでの一週間のお話
居住空間において演じる行為を繰り返すことで、暮らすこと、つまり食べることや寝るこ>>続きを読む
チキンが食べたいという食欲のために色々な誤解やアクシデントが積み重なるハチャメチャ展開なのだがなぜか納得感がある、子供だけではなく大人もみんな自分の欲望に忠実なのに意外と思いやりで関係が成り立っている>>続きを読む
監督の名前だけで時系列がバラバラにされていると覚悟して観る映画群も珍しい
本作は「作家志望がネタと金に困っている」「他人の人生を覗き見たい」という、それこそ作家志望や新人監督が最初に思いつきそうな設>>続きを読む
おおよそ聖職者とは思えない私欲と私怨にあふれた(自然の前でそうなってしまった)牧師がデンマークからアイスランドに布教にやってくる話
よくもまぁこんな場所で映画を撮ったなという険しい自然にあふれたスク>>続きを読む
一文で説明してしまえば、おばちゃんが電車で寝過ごして終電無くして夜を彷徨う一夜を描いた映画なのだが、のんびり撮っているようで意外と編集のテンポにメリハリがあるので観ていられる
最初はおばちゃん寒そう>>続きを読む
余白に沈んでいける映画、個人的には毛布にくるまって半分ウトウトしながら観たかった
しかしゆったりとありのままを映しているようでいてときおり変調する瞬間がある、おそらく編集のテンポ的にバツッと切ってい>>続きを読む
驚くほどシンプルなストーリーラインだが普遍的な感情が存在している、ちょうど人生と同じくらいところどころ退屈で寂しくてしかしときおり美しい映画
ちょっと地味な気もするが設定はきちんと現代性を備えている>>続きを読む
IMAXにて鑑賞、事前にPART1を観直してから臨んだが人物相関図や物語はそこまで込み入ったものではないので見直さなくてもすんなり入っていけるかも
原作が60年前の小説ということも関係しているのか、>>続きを読む
「ノーランがオッペンハイマーについての映画を撮った」ということ以外は事前情報を入れずに観にいったので情報量の整理に圧倒された、自分が量子力学に明るくないことは大半の鑑賞者と同じなので飛び交う難解な単語>>続きを読む
音にまつわる記憶の話、大阪の映画祭で同じ東かほり監督の『においが眠るまで』を観たがそちらはにおいにまつわる記憶の話だった、東監督は五感が喚起する記憶に関心があるのかもしれない
そしてそれらの記憶は、>>続きを読む
タイトルと予告を見てミステリーでいう「フーダニット」「ハウダニット」を突き詰めていく話かと思いきや後半は全く違う方向に展開していった、謎で引っ張る話を期待しているとラストは期待を裏切られるかもしれない>>続きを読む
平日日中にもかかわらず劇場には結構人が入っていた、この特集上映のために今をときめくアリ・アスターやヨルゴス・ランティモスが賞賛のコメントを寄せているからか、なんとなくオシャレ界隈でピーター・グリーナウ>>続きを読む
平日日中にもかかわらず劇場には結構人が入っていた、この特集上映のために今をときめくアリ・アスターやヨルゴス・ランティモスが賞賛のコメントを寄せているからか、なんとなくオシャレ界隈でピーター・グリーナウ>>続きを読む
ビクトル・エリセの実に31年ぶりの新作、コンスタントに作品を発表する5つ年下のヴィム・ヴェンダースによる『PERFECT DAYS』が同時期に上映されるなか、30年以上映画を撮らなかったこの映画監督の>>続きを読む
スクリーンに差し込む光が吸い込まれそうになるくらいやさしい、それは16ミリフィルム特有の質感も影響しているだろうが、一番は、監督である三宅唱、撮影の月永雄太、そして照明の秋山恵二郎が、カメラやライティ>>続きを読む
IMAXレーザーで観たが本当の本当に最高、かっこよさが臨界点を突破するとだんだん笑えてくる不思議、まずもってあのスーツの肩幅はどうかしている
舞台に登場してゆっくりと中心に歩いてくる白いスニーカーを>>続きを読む
女が知恵をつければ男は彼女が賢くなるのを拒み、女が社会的に虐げられた者たちに気持ちを寄せて富を分配しようとすれば男はそれに憤慨して富を独占しようとし、女が外に出ようとすれば男は(自らは100人以上の女>>続きを読む