Momoさんの映画レビュー・感想・評価

Momo

Momo

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パリでかくれんぼ(1995年製作の映画)

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動の映画。よく動き、よく移動する。
ルイーズはその長い足でパリを悠々と歩き、ニノンはバイクやローラースケートを乗りこなす。ひとときも目が離せなかった。
2人の女の子がキャッキャとロランのチキンを食らい
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MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

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万物が持つ記憶。未知の音をあのように言葉へ翻訳してしまえるのね。その音を説明する際に彼女の中でイメージされていた巨大な球体の存在は、
まるで私が子どもの頃から高熱でうなされるたびに夢に現れる球体のよう
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光りの墓(2015年製作の映画)

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私もいっぱい眠った。
本当に眠かった。あの呼吸と連動していた光が、Dan Flavinの光とも結びついた。
アピチャッポン凄いなあ。プログラムの3つの作品の中でも極めて良かった。もっとも眠ってしまった
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ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

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私にはそう捉えられるはずない感覚を与えてもらった!映画だー!!
眠りながら観ていたからかもしれないけれど、生を受けてからのことを不思議に思いながら、それからいつか死を迎えるときの怖さをあのときは忘れた
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

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出会い直したふたりの視線がはじめて交わろうとするとき、それが交わっていないという強烈さ、頭から離れない。すごい映画を観てしまったのだと、あの食事のシーンをまざまざと思い出す。
これは映画を信じている映
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Valimo(2007年製作の映画)

4.2

お昼休憩にぞろぞろと上映会へ。真似したくなる過ごし方だ

希望のかなた(2017年製作の映画)

4.3

他者へのケアや愛の連鎖
鼻がツンとしますね…too much Wasabi…

街のあかり(2006年製作の映画)

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とても明るくはないのに、どんなときでも希望を忘れてくれるなとこの映画に言われた気がする
家に招く際のテーブルセッティング、飾る所とある程度無造作なままのグッドバランス

そして光ありき(1989年製作の映画)

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どんぶらこ、と川に流される食材。太鼓を使って会話をする長距離伝達、シンプルな内容かと思いきや意外と複雑な話もしており、いろんなレイヤーで音の響きを捉え、音楽と言語要素が混同することはないのかなという素>>続きを読む

小説家の映画(2022年製作の映画)

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ここまで見せつけられるとちょっと清々しいです。だってキム・ミニがあんなにも無防備で可愛らしい。

マッコリ飲んで
"ほとんど春"っていいたい

ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

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地下鉄、バス、車、徒歩、それぞれのスピードで進み、時々足を止めながら冬の都市をあるいてく。先に観た『Here』は初夏の青々とした季節であるのに対し、こちらは寒々しい冬の夜。
この街を自分の街であるとは
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Here(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

森、草木、苔、スケールが異なるものを平等に行き来するのが気持ちいい。さらに顕微鏡を覗くと広がっている小宇宙(!)
ここじゃない離れた場所や昔の記憶を思うときの、地に足がつかない感覚、あの言葉で自分を引
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Travel Songs(原題)(1981年製作の映画)

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電車の中から映した流れる景色が普遍的なのにやたらめったら良いのなんの魔法

幸せな人生からの拾遺集(2012年製作の映画)

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個人的な景色の連続のはずが、そうではなく思える不思議なビデオ。なんて愛おしい。
他人が書いた文章なのにそれが個人的であればあるほど同じことを知ってるあれの感覚に似ている。
メカスがつくるものを好きにな
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the Future ザ・フューチャー(2011年製作の映画)

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黄色の大きな布に子どもたちが入っていくのを外側から見つめるシーンと、(ありえないくらいびよびよに伸びる)黄色のTシャツにミランダ・ジュライが潜っていくシーンの対
いま現在私には未だ確かな言葉を与えられ
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SOMEWHERE TO DISAPPEAR~アレック・ソスと往くアメリカの果て(2010年製作の映画)

4.6

今は受け止めることでいっぱいいっぱいで写真を撮れないくらい強烈な世界といつか私も出会いたい

すっかり記録しそびれていた
神奈川県立近代美術館 葉山
アレック・ソス展にて

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

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胸キュルンキュルン鳴り止まぬ。
ひとり同士よりも二人がふたりでいるときの柔らかさ、緩んだ状態があまりに良い。とても安心して見ていられた。
デートのときに渡す花束、ささやかでほんといつも可愛らしいね。
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真夜中の虹(1988年製作の映画)

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譲り受けたキャデラック、幌の閉め方分からないまま極寒の道を走る可笑しさ(そして閉まるタイミングと使い方素晴らしく思わず拍手)
ドライブのち海岸で寝そべり各々過ごす3人のデート、ほっこり。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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粛々とした人間とはこうか。
最近人に会うたびにどういう瞬間に人を誠実だと思うと尋ねていたけれど、平山の働く姿はまさにそのひとつの答えが体現されていたようにも見えた。今目の前にいる人との出来事をひとりで
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

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冒頭のキノコ採取シーンの一つの仕草をはじめ、色んなキャラクターの手の動作が印象に残る。さりげない部分に光る瞬間がほんとうにほんとうにいくつも散りばめられていた。
仲間みたいなものと思って、ちょっと違う
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ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

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ライカートの生き物を捉えるその眼差しにまず安心する。些細な事をとても大切に扱う人だと改めて思う。
芸術、創作活動における治癒。
低空を進んでいくような時間が続きもどかしいが、急にふわっと浮き上がる瞬間
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カラマリ・ユニオン(1985年製作の映画)

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イメージするカウリスマキとはまた違う刺々しさがあるが、場面ごとに音楽が本当に効いており、それはずっと変わってないんだなと嬉しくなった。軽快に登場人物(=分身?)がなくなっていく。
言葉数少なくシュール
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枯れ葉(2023年製作の映画)

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カウリスマキが見せてくれる希望にまたやられてしまった。
絶妙な言い回しも、優しいユーモアも幸せ。
上映後、それぞれの体が勝手にそう動いて鳴ったような拍手だった。
胸いっぱい。ありがとう、カウリスマキ。
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マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)

3.6

ファーストカット強い!命懸けの婚姻届。
そしてクライマックスに引用されるサッカーW杯実況とのシンクロによるリズム感、ヒッチコック・タッチ。

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

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外で煙草を吸う姿を列車の中から眺めている時間
同じ景色を見るのも拒みたかった存在をあのように見つめることができるようになり親密になっていくのが幻みたいで、狭く感じられた列車内はいつの間にか二人のために
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クレアのカメラ(2017年製作の映画)

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『アバンチュールはパリで』もそうだった気がするけど海を越えた土地でのズームがすごく楽しそうなものに見える
ソは、怒りを込めながら布を切るマニを想像できるか
大きいワンちゃん可愛い

正しい日 間違えた日(2015年製作の映画)

4.2

あ〜ホン・サンスの映画に出てくる人間が嫌い でも彼のつくる映画は全然嫌いじゃない 寂しさを裏返した愛してるを躊躇なく涙を流しながら本気で伝えてしまう姿が酷く滑稽でそしてキム・ミニはとんでもなく可愛いん>>続きを読む

トルテュ島の遭難者たち 4Kレストア(1976年製作の映画)

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どうにもうまくいかない山道 船に乗れた人々が安心を取り戻すひと時があったりまた乱れたり とにかく慌ただしいがそれが愛しい しょうもない小ネタたっぷりありがとう
くだらないといえばくだらないがでもしかし
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一晩中(1982年製作の映画)

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言葉を必要としない抱擁 それぞれの人間に流れる時間の一瞬を他人のそれと交わらせているのが繰り返され一体何を感じたらいいのだろうと思いながら気づいたら意識が飛んでた 
抱きしめる行為は他人を通して自分を
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イントロダクション(2020年製作の映画)

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なんだかよう分からんが初期の気持ち悪いホンサンスが欲しくなった。飲酒シーンの柄の悪さ。
脇役のキムミニが極めて魅力的。。
『女は男の未来だ』でも思ったけれど雪のカットが良いの

雙和湯 サンファタン

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

3.7

あーたった1時間でこんなにも怠い感覚にさせてしまうの凄い。二度目はないかもしれない。
ケリーライカートを鑑賞するのはこれで三作目だが、やっぱり何かを失った人たちが身を小さくし逃げるように車を走らせてい
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