MitsuhiroTaniさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

バッドランド・ハンターズ(2024年製作の映画)

4.3

なんとなく、イ ビョンホンの新作コンクリートユートピアと同じ建物?同じ設定?と思ったら正解でした。後日譚らしい。
コンクリートユートピアをまだ観ていないから、予告編からしか判断できないが、舞台は同じだ
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

プロメテウスが凝りすぎてバランスが悪かったせいか、コベナントは一転、単純明快。ただ、演出が若干雑で少々痛々しかった。
調子良く見つかった地球っぽい惑星は、大気の構成が地球と似てるから大丈夫と。
水の中
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東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-(2023年製作の映画)

4.9

タイムリープ、荒唐無稽なストーリーを忘れさせる、意外に正当な青春映画。
相当なおじさん世代でも泣ける。
喧嘩、暴力の是非はさておき、こういうのに響く若い人が増えればいいな。

ノマドランド(2020年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

美しい荒野の風景と、作中に登場する詩の力が印象的な作品。
19世紀の終わりから20世紀初頭の世界的に不景気な時代。
土地から土地へ働きながら渡り歩いた渡り鳥労働者のことをホーボーと言う。
この作品に登
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プロメテウス(2012年製作の映画)

3.9

観る機会のなかった前日譚。コヴェナントを観る前に。
お酒を飲みながらサクッと観たので理解が十分できたか自信はないが、本音を言えば、意外に面白かった。
ただ、傑作「エイリアン」の延長線にある面白さという
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ガキの頃、毎週食べてた金龍ラーメンがチラリ。地元大阪ミナミの街にホロリ。梅田の電車が海外仕様にびっくり。
リナサワヤマが出演すると聞いてたけど、ガッツリとアクションシーンが多くてして驚いた(スタンドお
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Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)

3.8

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コトーシリーズは大好きだっただけに辛口を。
Dr.コトーの背景にある、誰もが触れない本質的な問題をぶっちゃけておきながら、答えも希望も一切用意することなく幕を引く。ある意味凄い怪作だった。
「この島は
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エイリアン(1979年製作の映画)

5.0

プロメテウス、エイリアン コヴェナントが観たくて、おさらい再鑑賞。
45年前の作品とは思えない、ノスタルジックさ無縁の今なお手に汗握る緊張と恐怖。
素晴らしい映像表現を誇る巨匠だが、それ以上に、考え尽
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.5

トムクルーズの活かし方をよく分かっているマッカリー監督。
今回もアクションとストーリーのバランスは良かったし、高齢化の激しいイーサンハントを上手く見せていた。
ただ、山崖ダイブ以外のアクションはかなり
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

4.2

登場人物に混乱を感じる部分もあったが、戦う理由がファミリーであり、そういう意味でスーパーコンボと対局。再びワイスピっぽくなって好感。
トランスポーターの監督をもってきたせいか、カーアクションがより激し
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義足のボクサー GENSAN PUNCH(2021年製作の映画)

4.6

メンドーサ監督と知らずに鑑賞。
沖縄舞台の映画と思ったら、フィリピン映画だった。
作品のクオリティは高く、田舎の街の匂い、人々の息遣い、そして、生暖かい空気まで伝わってきた。監督の力量が凄い。
そして
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アントニオ猪木をさがして(2023年製作の映画)

3.5

ドキュメンタリー映画としては最低のクオリティ。作りたい想いやアイデアと、作らねばならない義務感が混濁し、ブレストで挙がったアイデアを取捨選択なくぶち込んた感じ。出来の悪い学園祭みたい。
ただ、そこはい
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65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

3.4

未来の地球人が、タイムスリップで現代ではなく白亜紀の地球に来てしまう。
そして、恐竜滅亡の原因とされる小惑星衝突に遭遇する。
そんな設定ならもう少し単純で分かり易いなのに。
本作は、宇宙人が不時着した
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.7

もともと市井の人々を題材にした叙景詩的な作品が好きだが、本作は聴覚に障害を持つ女性ボクサーが主人という、ある種の固有性を中心に置きながら、その一番強い部分のトーンを抑えたところが、素晴らしかった。
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.3

アメリカのホラー映画はこうでなくちゃ。
単純に面白かった。
ウエストワールド、チャイルドプレイ、リアルスティール、そして、ほんのりターミネーター。
ストーリーも破綻なく、最近流行りのAI臭も漂わせなが
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.7

Searching からMissing へ。
邦題はいずれもサーチだけど、本作はサーチではなかった。
正直言って、前作の個性や魅力は全くなかった。
ただ、映画としてはなかなかの出来栄え。
全くの別物の
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.2

ガイ リッチーらしくない感じ。
理由は単純、泥臭くない、イギリスの匂いがしないこと。
そして、毒の無い、ポリティカルコレクトネスの匂う薄っぺらい配役も辛い。
豪華メンバーなんだから、もっと掻き回せば良
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.7

私の祖母は天津で終戦を迎え、父とその弟の手を引きながら命懸けで大阪に帰って来た。祖父は軍人として残らねばならず、別れ際に“あいくち”(短刀)を祖母に渡し、何としても息子らを連れて帰れ、但し、万一の時に>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.9

ゴジラ映画に何を期待するかによるが、私にとって、本作は奇作シン ゴジラを超える最高傑作だった。
何より、怖かった。
ローランド エメリッヒの迷作から四半世紀。ゴジラの恐怖を知らしめる正統派の本作が米国
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.7

誰に感情移入するかで受け止め方が異なる気がする。
僕の場合、水戸さんに移入してしまったから、水戸さんの立ち位置でドラマを捉えてしまい、主人公を取り巻く出来事が何処か距離のあるクライマックスになってしま
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.7

うーむ、面白かったが。
演出や俳優の演技は韓国版オリジナルより良かったが、荒唐無稽な感じがやや邦画には違和感あり。
既視感のある俳優起用も気になった。

1日半(2023年製作の映画)

3.3

どうしても特捜部Qがちらつく本作。
丁寧な作りのドラマだが、実家でのクライマックス以降の失速が凄く、起承転結が成立していなかった。

THE GUILTY/ギルティ(2021年製作の映画)

3.4

ジェイク ギレンホールは好きだけど、監督も嫌いじゃないけど、本作に関して言えばオリジナルの方が圧倒的に面白い。
何故だろうと考えた。

プロっぽくない。
けしてジェイクの演技が下手な訳ではなく、キャラ
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PASKAL: マレーシア海軍特殊部隊(2018年製作の映画)

3.9

皆さんの鋭いご意見を拝見した後の鑑賞。

ミリタリーアクションやCGに期待せず、小栗旬や鈴木亮平あたりが身体を張ったアクションをする2時間ドラマのポジションで。すると、色々学びも多くて、なかなか面白か
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彼方に(2023年製作の映画)

4.5

夫と妻と愛娘と。
同じ時間を過ごせることの奇跡。
人は、失うまでその奇跡に気付かない。
そんな人間を温かく見守りながら、時にその愚かさを哀しみ、時に慈しむ主人公は、まるでタクシードライバーの姿をしたイ
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アメリカン・アンダードッグ(2021年製作の映画)

4.2

アメフトシーンはあっさりしていたけど、家族への愛は最高の映画。

砂の城(2017年製作の映画)

4.2

破壊と復興。戦争が生み出すものはこの二つであり、破壊されるものは国家も大都市も街も給水施設も同じ。全てが儚く砂の城のよう。何も変わらず、何も完成しない。
戦闘シーン、軍のヒエラルキーとそこにあるロジッ
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ザ・ホワイトタイガー(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

 スラムドッグ$ミリオネアっぽい作品を期待して観たが、全く違った。
そして製作者は、そういう私のような奴らが観ることを狙って作ったんだろう。強烈なメッセージを投げてきた。ニワトリの檻から抜け出すのはそ
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ナックルガール(2023年製作の映画)

3.5

鍛えられていない日本人俳優にアクションは、やっぱりしんどいなあ。
韓国のスタッフを集めたと言っても、韓国にも上手い人と下手な人はいる訳で、一流の演出とは思えなかった。
絶妙なポジションの脇役を集めたの
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オールド・ガード(2020年製作の映画)

3.7

我がアイドル、シャーリーズ セロンのアクションが素晴らしい本作。髪型のせいか、ちょっと見た目がポッシュ・スパイス(ヴィクトリア ベッカム)みたいだったけど、相変わらずアクションはキレッキレでした。
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アキラとあきら(2022年製作の映画)

4.2

主人公二人のストレートな演技が、眩し過ぎた。そう、銀行はそうでなくちゃ。
江口洋介は、やっぱり江口洋介だったな。

バレリーナ(2023年製作の映画)

4.3

派手なアクションには既視感があって、正直ピンとこなかったが、主人公の女の子と、ストーリー全体、そして映像というか演出が良かった。
できれば、アクションシーンを抑制した演出で撮り直した作品が見てみたい。
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刑事ジョン・ルーサー: フォール ン・サン(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ジョン ルーサー映画版。
なかなかサスペンスフルな見応え。
そして、ロンドン市内の撮影は、ロンドンのオフィスの近くや、すぐ近くの裏通り含め結構知ってる場所がバンバンでてきて面白かった。中でもピカデリー
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鋼鉄の雨(2017年製作の映画)

4.2

チョン ウソンと言えば、「私の頭の中の消しゴム」だが、私の場合「デイジー」の印象が強く今だに韓国映画ナンバーワン。
誠実で強い男を演じたら誰も敵わないチョン ウソンと、名バイプレイヤー、クァク ドウォ
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