チスッッッさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

チスッッッ

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ある公爵夫人の生涯(2008年製作の映画)

3.2

果たしてこの終わり方でいいのか、、、。女性に人権のある時代の人間にはそう思えてしまうような結末でした。
wiki見てきたけどベスはただの売女だし、ジョージアナも借金まみれのギャンブラーっぽいし、なんだ
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反撥(1964年製作の映画)

3.7

ポランスキー、人間が精神崩壊するまでの心理を描くのがうますぎる。男性恐怖症で躁鬱の女が孤独に苛まれ段々と壊れていく狂気に思わず目が離せなかった。壁から手が出てきたのはちょっと笑っちゃったけど。

ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.2

17世紀のイタリアで、同性愛の罪により告発された実在の修道女を描いた作品。
聖人とは本当に善人なのだろうか。受け取り手にとって都合の良い、ただの偶像なのではないだろうか。キリストのように。
日本人だか
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

3.8

ウェスアンダーソンとは思えぬ分かり易いストーリーに困惑しつつ(褒めてる)も、登場人物の魅力的な設定だけで十分1人勝ちできる素晴らしい作品。ぶっとびコメディあんまり好きじゃなくても楽しめました!

still dark(2019年製作の映画)

4.0

こんなにも無意識的に自分の思考を恥じたことってないかもしれない。そのくらい自然。平等と公平の区別が正しくできている人間たちの物語。

ブルー・アンブレラ(2013年製作の映画)

3.8

嫌いだったはずの雨の日がなんだか待ち遠しくなる一作。

紙ひこうき(2012年製作の映画)

3.5

ハッピーエンド。努力は報われる。
でも失ったものがデカすぎない?笑

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.5

残念ながら、私はまだ「それ」を理解できる域まで達していなかったようです、、、。
もっと身近なクィアに置き換えるといいのかもしれない。古い価値観の人のLGBTQに対する嫌悪感ってこんな感じなのかも。
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.5

あらすじの3行だけで良作確定!と期待していた作品、やっと観れました。

なんだけど、、、
途中までものすごく良かったのに、施設の体制があまりにもガバガバ過ぎたりとか、広げた風呂敷畳みきれずにとりあえず
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ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

4.6

ものすごく貴重な映像だった。
私の祖父も京都で2世代に渡って万屋を営んでいて、私自身小さい頃は一緒に店頭に立つことがあった。
お店には様々な時間があった。お店を開ける時間、お客さんを待つ時間、お客さん
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ダイブ(2022年製作の映画)

3.3

暇つぶしに観てみたら思ってた以上に良作だった。
ラストの十字架に磔られたみたいなポーズは、マリエルの贖罪を意味するのだろうか。

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.8

世の中から戦争が無くならない理由が分かった気がする。

昨日まで親友だったパードリックとコルムによる、喧嘩Lv.100の壮絶な仲違い。戒めに指を切り落としたり、放火で報復したり、端から見てると「ちゃん
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岸辺のふたり(2000年製作の映画)

4.0

8分間に1人の人間の人生が詰まっていた。突然行方不明となった父を想い続ける娘の人生。人生とはくるくる回る自転車の車輪のようで、後ろを振り向きたくともペダルを漕ぐためには前を向くしかない。
最後はハッピ
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真実の行方(1996年製作の映画)

3.5

これがエドワードノートンのデビュー作!?ノートンの演技だけで星5はつけられるぞ、、、。

映画としては少し退屈。法廷映画に主人公の安っぽい恋愛とか混ぜられると海外ドラマ見てる気分になる。どんでん返しの
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ダムランド(2002年製作の映画)

3.0

リンチの狂気的短編アニメーション
あまりの狂気っぷりに動画再生前、こころの健康相談ダイヤルの案内が表示されます。

冬の旅(1985年製作の映画)

4.5

「楽して生きたい」とは決してアウトローではない。
既にさまざまなバイアスにかかっている我々の物差しでは測り知れない、言語化できない自由について深く考えさせられる作品でした。

原題の「Sans toi
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マチルド、翼を広げ(2017年製作の映画)

3.0

精神分裂症の母と暮らす娘マチルドの苦悩を、彼女の脳内で繰り広げられるファンタジーな世界観の中で描いた作品。

母親がポツリと呟く、詩のようなセリフが印象的。抱かれる手さえも重たいくらいにすべてが近すぎ
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.8

何の前情報もなく観たので最初ホラー映画かと思った。でも認知症の人が見る世界とは、狭い廊下と密室に閉じ込められて逃げ場がなく、さらに話の通じる人が1人もいないという、もはやホラーに近い感覚なのかもしれな>>続きを読む

ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

3.8

BGMや無駄なカットは一切なしのワンシチュ作品。
ひたすらに会議を見せつけられる110分間。その議題は、「ユダヤ人の虐殺について」
小料理と酒をつまみながら、1つの人種の運命を淡々と議論し処理してゆく
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無垢の瞳(2022年製作の映画)

3.5

ウェスアンダーソンとかヤンシュヴァンクマイエルみたいな世界観のショートフィルム。

無垢な心で真っ赤なズッパイングレーゼを喰らった子どもたちの勝ち!

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.8

寝る直前にコーヒーを飲むと、夢がインディ500を車から撮るみたいに猛スピードでビュンビュン飛んでくんだぜ。

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.5

好きではないタイプのエモ映画なはずなのに、嫌でも自分と重なってしまうエピソードが次から次へと出てきて、全力で否定したいのに否定できない。
坂元裕二さんは本当うまいよねそういう見せ方が。でもこれドラマで
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

3.5

イエス様は、都合のいい時は見えて都合が悪い時は見えなくなる。それは一見理不尽なようだけど、人間も都合の良い時だけ神頼みしてるんだから同じだよね。
聖書を読んで、礼拝堂でお祈りして、仏壇にお線香を上げて
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我らの罪を赦したまえ(2022年製作の映画)

2.5

ナチスの障がい者虐殺の事実を伝えるショートムービー。
最後の解説ありき過ぎる映像だった。

ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.8

定点カメラで映し出される未亡人ジャンヌの規則正しい生活。
3時間たっぷりと繰り返されるジャンヌの日常は、観ている私たちも思わず時間の経過を忘れてしまうほど心地よい。
無駄のない完璧なルーティンと、電気
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はなればなれに(1964年製作の映画)

3.8

ゴダールさん、遊んでますよね?w
としか思えないくらい、底なしの自由に笑いなしでは見れなかった!

本筋と関係ないシーンばかりが記憶に残る。

話すことなくなったから!と1分間沈黙してみたり
飽きるま
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招かれざる客(1967年製作の映画)

4.0

今ほど異人種結婚に寛容ではない時代、白人の娘が黒人のフィアンセを突然連れ帰り、両家に結婚の承諾を迫る怒涛の1日を描いた作品。

あの父親たちに、数十年後黒人の大統領が生まれることを聞かせたらどんな反応
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