tosyamさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ブルークリスマス(1978年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ヒトラーはなにをこわがったのか。三島はヒトラーを友といい。老いをこわがった。ヒトラーも金持ちユダヤ人の老いの姿をこわがったのではないだろうか。老いのイメージはゾンビにたくされ。ロメロのアミューズメント>>続きを読む

サラリーマン一心太助(1962年製作の映画)

5.0

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いやはや土屋嘉男ばりに渥美清は特撮に合うなと思いながら観てました。ホントもっと特撮に出て欲しかったです。中村嘉葎雄もニックアダムスばりに頑張ってたし潮健児はラドンかぐらいに怪演。進藤英太郎も不気味さが>>続きを読む

座頭市鉄火旅(1967年製作の映画)

5.0

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水前寺清子の歌謡映画のおもむきもありつつ。てなもんや三度笠の藤田まこと。そして当時。万七親分でやはりお茶の間の人気者だった遠藤太津朗と。ゲストも盛り沢山のまさに司会勝新バラエティーショーさながらのイベ>>続きを読む

フランキーの宇宙人(1957年製作の映画)

5.0

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男性女性の違いはあるが宇宙人の顔が皆同じで基本ラブロマンスsf。どっかで観た事のあるようなx星ライクな人工衛星国。水から何から全て人工物ってのも同じ。そこはかとないシュールさも魅力だが。それより何より>>続きを読む

女虐(1996年製作の映画)

5.0

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90年代にありがちだったいわゆるピンク映画としてエスエムの延長線上に作られたスプラッターホラー。普通にマザコン高校生サイコパス主人公の残酷ホラーかと思ったら。サイバーパンクsf風味が強く。過度な鎮痛が>>続きを読む

昭和残侠伝 死んで貰います(1970年製作の映画)

5.0

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花の大江戸を舞台にした江戸時代設定の。いわゆる豪華な東映時代劇。そのセット美術の魅力とも。戦後都市のざらついたロケ撮影が魅力の実録路線とも。違う。またはその両者の魅力をあわせもった。戦前という時代の帝>>続きを読む

博奕打ち 総長賭博(1968年製作の映画)

5.0

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鶴田浩二。こういうのを観ると。銭形平次が鳶の出自で若い頃はヤンチャしていて。怒らせたら怖いってのがよくわかる。江戸の岡っ引きの中でも平次は次郎長のように清濁あわせのんだ大親分の貫禄で描かれている。跡目>>続きを読む

ソドムの市(1975年製作の映画)

5.0

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デカメロンを既に観ているせいかコロナ禍で隔絶されてた頃の寄宿学校や精神病棟とかであったそうな案件。これからの大国傀儡政権お手つき文科省厚生省下からの。植民地色濃厚度を高めていくばかりの我が国の歴史なら>>続きを読む

自来也/忍術三妖伝(1937年製作の映画)

5.0

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活劇部分ももちろん良いのだが。男と女の。メロドラマ調というか寂しげなラブコメ調というか。銀杏の樹の下で待つ女。的な和風のマキノ節が。まるでアメリカンニューシネマとかハメットチャンドラーなハードボイルド>>続きを読む

絶唱(1958年製作の映画)

5.0

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先に観た舟木版の二代目襲名は地主解体の文脈線上。社会性の方が前景化していた。しかしこちらは死病克服に全資産を注ぎ込むと宣言。よりsf的スケールになっている。舟木版とは前半はほぼ同じだが後半が浅丘ルリ子>>続きを読む

絶唱(1966年製作の映画)

5.0

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小雪は津山へとひきさかれかけるが。津山といえば三十人殺し。まさに戦争がうんだモンスター。ゴジラではないが。戦争。放射能。結核菌。それらにコトゴトク翻弄される人間たち。舟木一夫はどことなく平田昭彦にみえ>>続きを読む

(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)

5.0

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大人が観る物だとするとアレだが。子供向け特撮やアニメ作品系と観ればアリ。手塚治虫のクレーター中の一エピソードっぽくて好き。即死現象は雷に撃たれた二人だけの幻視だと捉えればナカナカ大人な作品。

怪猫 お玉が池(1960年製作の映画)

5.0

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宙明節音楽といい。この映画。演出も演技も芸がこまかい。わざとらしくビミョーにハナにつくトコロそこもまたクセになる。江戸細工をおもわせるこまやかさからか。そのよさはいまの時代にはすっかりわすれさられてい>>続きを読む

男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(1976年製作の映画)

5.0

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夢パートでは源公がビショップ状態サクラは足だけにされる。しっかり海上ロケもなされているのでドキュメンタリーとテーマパークなツクリモノ巨大ザメのモンタージュその落差がきわめてシュール。本編は浦島太郎なタ>>続きを読む

男はつらいよ 幸福の青い鳥(1986年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

本作はシュールな魅力にあふれてる。男はつらいよのフレームのなかでえんじられる異物そのものの長渕剛ワールド。志穂美悦子がふたつのパラレルワールドをはしわたしする狂言まわしだ。その登場からしてフルフェイス>>続きを読む

男はつらいよ 寅次郎純情詩集(1976年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

サンセット大通りゴッドファーザーパート3そして砂の器なによりも雨月物語をいっぺんにみたような感動。寅さんもだけど源ちゃんがいかにもたのしそうにかいがいしく綾さんとふれあっているのがよかった。先輩大女優>>続きを読む

座頭市血笑旅(1964年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

自分的には古今東西すべての座頭市モノ中ダントツにベストワン。赤ん坊の父親を切った後の苦い余韻。寺の石段をことごとく生気を失いヨロヨロと降りて行くサマ。旧知の座頭集団にも背を向け子守唄をひとしきりつぶや>>続きを読む

あらかじめ失われた恋人たちよ(1971年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

シティポップとはなにかがわかる資料映像。ジャズフュージョン派のギターではなくジミヘン起源のハードロックヘビメタ系バカテクギターがディストーションオーバードライブはずしてメローな歌モノをやったのがシティ>>続きを読む

東京行進曲(1929年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

おおパブリックイメージリミテッドのフラワーズオブロマンスが。

“それ”がいる森(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

今は戦時中。なので祖父が兵器産業にかかわってて反目する平和主義者の父は豪邸をすてて山ぐらししてたり。反政府活動資金を山にかくすテロリストグループ実行犯カップルがでてきたり。嫌なかんじの教頭だったり。現>>続きを読む

協力防空戦(1942年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

トナリグミなぜ江戸長屋庶民たちのヒツケにたいする防火意識をおもいだせといわないのか。いえなかったのか。いえていたら歴史改変sfではないが本作モットおもしろくなってたかも。雨ごいや神だのみ儀式をやれだと>>続きを読む

君たちはどう生きるか(1950年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

言っている事は東映なので浪花節。でもそれで良い。戦前のプロレタリア映画は視覚的胸糞なので子供が観てもすぐ理解できて良い意味でトラウマ止まり。戦後の特に昨今の左翼映画や教団映画は必要以上に今の自分の生き>>続きを読む

また逢う日まで(1950年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

近未来ウイルス戦争下での特撮ディストピアラブストーリー。戦後制作なので戦中を模した人工セット美術が映える映える。そのひえびえとした質感。くわえてモノローグがクトゥルーsfホラー感を煽る煽る。これの続編>>続きを読む

はだしのゲン(1976年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

飢餓海峡コンビ。浪曲がホント好きになる。ゴジラ第一作に並ぶ反核映画。

エイリアン4(1997年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

前作は棄民惑星でのキリスト降誕の物語で多分に切支丹宗教映画だったが本作ではキリストが復活する。本物か偽物か使徒が語る物語その内の一つ。シリーズとしてクトゥルー感を追い始めた感がある。元々島流し人身売買>>続きを読む

霊的ボリシェヴィキ(2017年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

小学校の給食調理室のような場所での怪談百物語なので夏休み感同窓会感がハンパなくノスタルジックメランコリック。んな感じがナントモ。霊能者が霊障での障害者なのもポイント高し。内部粛清を繰り返したカルトテロ>>続きを読む

エイリアン3(1992年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

前作がコロナ禍における精神的トラウマへの対症療法だとすると本作はパンデミック後に地域の特殊性を纏いエピデミックの過程を経てコロナが風土病として定着する様を描いている。第一作のミステリーとしてのリメイク>>続きを読む

エイリアン2(1986年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

これをみているとアフターコロナの現在いまだポストコロナの悪夢にうなされている我々のようだ。そういうリアルな迫真性をそなえているという意味においてはふるびてない。しかしそれだけである。対症療法でしかない>>続きを読む

明治大正昭和 猟奇女犯罪史(1969年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

明治大正昭和迄はまだ色濃く残っていた江戸時代。平成令和でこのミッシングリンクは完全に絶たれた。為に本作は無効化。したように感じられる。で。これ筆者自分は。現代劇と観ず江戸闇情緒溢れるsfタイムスリップ>>続きを読む

エイリアン(1979年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

暗黒宇宙の果て。機器は常にどこかが不具合。世界ソノモノが呪われているようなクトゥルー感。汚れアシンメトリーな構図。富裕層は次々とリゾート惑星を開発ツアー割引クーポン恩恵。採掘はロボット化されたけど資材>>続きを読む

タンスと二人の男(1958年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

海辺で静かに暮らしていたが地震や戦争で難民化し遂には水棲人間へと進化した彼らは今日も今日とて海底から難破品をサルベージ。元の持ち主を捜すなかで美女に恋したりしたりするが地上のディストピアぶりに辟易し品>>続きを読む

パラレル 多次元世界(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

貴女が今見ているその鏡はアナログ鏡ではなく鏡アプリかも。それもバグだらけの。

アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

これをみると同時期の仁義なき戦いシリーズその他がいかに娯楽のためのアクション映画ではなく啓蒙のための実録モノという新ジャンルであったかがよくわかる。深作ロメロともに音楽とエキストラのつかいかたがばつぐ>>続きを読む

ダークレイン(2015年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

映像の質で雨がふったようっていいますよね。もし世界がマトリックスのように現実に存在するのではなく誰か一人のみている三次元の映像の偏向放送にすぎない。としたら。そのなかにすむ人間には。電波の乱れによる世>>続きを読む

プロメテウス(2012年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

コヴェナントはウルトラセブン空間x脱出のように撮影所の裏山で撮影したような低予算感がよかったのだが本作にはそれがない。本作そのぶん人物描写がゆたか。本作エイリアン79のリメイクとしてたのしめるのでエン>>続きを読む

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

シェリー。キーツ。バイロンと英国ロマン派の詩人が出てくる。だからというわけではないが。エイリアン物というよりフランケンシュタイン物。フランケンシュタイン博士がフランケンシュタインの怪物をつくったという>>続きを読む