Junpeiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

5.0

能登半島における震災があり、かなりタイムリーになってしまった本作。災害時における排他的な部分はリアルにおいても起こり得るだろう。アパートに人々のカルト化していく姿はホラーコメディの様であった。本作はデ>>続きを読む

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

東野圭吾作品の実写化。ワンシチュエーションでロケ費用がかからない事からか、キャスト全員主役級で豪華。三重構造のトリックながらラストではそれを舞台化していて「四重」になっていたのは面白い。映画的な演出と>>続きを読む

シャクラ(2023年製作の映画)

4.6

ドニーイェンによるドニーイェンの為の映画。超人アクションB級映画だった。トントン拍子で話が進み、内容は映画3本分ぐらいあった。邦画っぽいとかという意味ではなく、超人アクションの仕方がどこか日本の漫画の>>続きを読む

燈火(ネオン)は消えず/消えゆく燈火(2022年製作の映画)

4.9

今年の映画館始めは本作。香港の変わりゆく風景を家族のドラマと重ね合わせていて美しい映画だった。香港のネオン職人の話であるため、ここ最近の香港のネオン事情(今は法改正で違法らしい)や、香港のネオン職人へ>>続きを読む

エクスペンダブルズ3 ワールドミッション(2014年製作の映画)

4.8

新メンバーも毎回毎回豪華なスタローンと愉快な仲間たち。毎回定説のシナリオと少し違う展開があるのが面白い。

エクスペンダブルズ2(2012年製作の映画)

4.8

今回も男の好きなものてんこ盛り定食。ビリーには早々に死亡フラグが立っていて笑ってしまった。前作である意味消化不良だったシュワちゃんとブルースウィリスのアクションも観れて良かった。

エクスペンダブルズ(2010年製作の映画)

4.8

豪華俳優陣が共演してるが、どことなくB級映画臭がするのがまた良い。アクションや爆破がタガが外れていた。カメラワークも他で類を見ない様なイカれたものだった。

BTS:PERMISSION TO DANCE ON STAGE –LA(2022年製作の映画)

4.5

あけましておめでとうございます。
今年の1本目は、母の希望もあり本作。LIVEフィルムというだけあり、カメラワークが単なるLIVE映像とは違っていて良かった。舞台裏を描いているのもLIVEフィルムらし
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子どもの夢(1938年製作の映画)

5.0

凄く美しい作品。「星」や「夢」というディズニーに通じるテーマ。短編の中でも上位に入る作品。

猫の居ぬ間のタップダンス/ネコの居ぬ間のタップダンス(1929年製作の映画)

4.2

初期ディズニー作品。ミッキー、ミニー以外に謎のネズミ軍団。チーズをオルゴールにする発想は凄い。

ドナルドの牧場(1941年製作の映画)

4.4

今度はvs蝿。牛乳の攻撃が戦場を意識させる(ちょうど戦時中)。

みつばちの総攻撃/ドナルドの総攻撃(1948年製作の映画)

4.3

ディズニー特有の「虫との戦い」。最後の列になってるのが面白かった。

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.8

「取り憑かれる」というテーマのホラーは古今東西多く、代表格は『エクソシスト』だが、自己的なのは珍しい。セルフ『エクソシスト』。YouTuberが監督という事で、その特徴が垣間見える作風だった。良くも悪>>続きを読む

ミッキーのバイオリニスト(1930年製作の映画)

4.6

ミッキーのバイオリン演奏を舞台で聴くという斬新な構成。本当に舞台で聴くのを意識していて面白かった。

リスの船長(1956年製作の映画)

4.5

デールの手際が良すぎて笑ってしまった。オチも秀逸。

ミッキーのキャンプ騒動(1934年製作の映画)

4.4

予想の百倍蚊が多い。蚊のスイミー。ヒッチコックの『鳥』の元祖か。

バーン・ダンス(1929年製作の映画)

4.3

初期ディズニー特有のいじめ的な描写。片方が馬車で片方が車というのに時代性を感じる。最後ミッキーがただ可哀想で終わってしまった。

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.8

アメリカの西部開拓期を舞台としてるだけあり、その時代の描写がとても良い。カメラワーク等映像表現も良い。「牛」では無く、「牛乳」を隠れて搾るというのも斬新。様々な人種を描いていたのも良かった。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

特に何か大きな出来事も無い、変わらない毎日が続く。劇中、それなりの出来事は起こるが結局は元通り。その繰り返し。でも全く同じ1日は無い。「木漏れ日」がその象徴。どこか『パターソン』っぽさがあった。少し男>>続きを読む

プルートのわんぱく坊や(1941年製作の映画)

4.6

プルートのJr.が登場。芋虫のコメディ的な表現が面白い。洗濯板が実は伏線というのも面白かった。

プルートの大暴れ(1934年製作の映画)

4.4

ミッキーのプルートに対しての優しい描写が目立つ。伏線的な描写があったのも面白い。

ミッキーとカンガルー(1935年製作の映画)

4.4

ミッキーと名を呈しているがほぼプルートの作品。プルートの内心が言語化されているのは珍しいのではないか。カンガルーがボクシングするというイメージの構築に貢献した作品ではないだろうか。

人魚の踊り(1938年製作の映画)

4.8

波の描写、海の描写が凄すぎる。海の中を描いた作品はディズニー作品には多いが、その片鱗が見える。

プルートの鏡騒動(1940年製作の映画)

4.4

遊園地の鏡の館をモチーフに、プルートがいろんな動物に見える描写は面白かった。

トロリー・トラブルズ(1927年製作の映画)

4.5

オズワルド作品。初期の作品ながら、細かな描写や列車がこちらに向かう描写は面白い。流石に倫理的に問題なシーンもあるが。

ウィッシュ(2023年製作の映画)

4.9

展開等難がある部分もあったが、ディズニー100周年に相応しい作品。ディズニーの歴代の作品へのオマージュを感じると共に、新しい風を感じる作品だった。特に「夢を叶えるのは自分」というのは、今までのディズニ>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

5.0

正に100周年記念の短編。ディズニーランドでもここまでアッセンブル出来ない。しっかり知る人ぞ知る短編のキャラクターやあまりヒットしなかった作品のキャラクターもいて嬉しい。吹替もちゃんとその時の人がやっ>>続きを読む

オール・ウェット(1927年製作の映画)

4.5

最も初期のディズニー作品。そこかしこにディズニーの遺伝子を感じた。

ミッキーの道路工事(1934年製作の映画)

4.4

ミッキーの甥っ子登場。『ミッキーの摩天楼狂笑曲』でもあったが、工事用車両の擬人化が面白い。

グーフィーの釣天狗(1939年製作の映画)

4.3

グーフィーのドタバタコメディ。虫と協力して魚を捕まえるという描写が面白い。ラストはぶっ飛んだ描写だった。

VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

まず画面表現の巧みさ。老夫婦の描写を二画面同時進行で描くという面白さ(無論違う人物の視点にもなるが)。会話のシーンもそれぞれの視点のカメラワークになってるため、カットが必要無く、自然と長回しになってい>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

5.0

淡々としている作品だった。コメディ要素が多かったが、そこも淡々としていてそれがまた面白い。人物描写や演技に小津安二郎っぽさを感じたが影響を受けてるのだろう。劇中でジムジャームッシュへの言及があったが、>>続きを読む

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.9

『チャーリーとチョコレート工場』ではなく、『夢のチョコレート工場』の前日談というトラップがあったが、作品自体はとても良かった。しっかりミュージカル映画でシンプルな作品。脚本も良く出来ていて良かった。

ナポレオン(2023年製作の映画)

4.5

映画としての迫力や映像はとても楽しめた。セットや服飾、戦のシーンは映画でしか描けないもので良かった。またナポレオンの身長的な点でもホアキンフェニックスを起用したのも良かった。歴史系の作品だからこそ、た>>続きを読む

ペルリンプスと秘密の森(2022年製作の映画)

5.0

何の気無しに鑑賞したが、衝撃的な作品だった。まず作画表現。今まで観た事の無い表現だった(光の点滅が激しいので、鑑賞には注意が必要だが)。劇伴も独創的で面白かった。そして、内容については、あらすじからも>>続きを読む

父は憶えている(2022年製作の映画)

5.0

キルギスを舞台とした作品。もう冒頭の植木鉢のシーンから涙が出てしまった。父が「覚えてる」事とは。本当に忘れてしまったのは、どちらなのか。キルギスの風景描写や長回しのカメラワークもとても良い。宗教的な内>>続きを読む