Junpeiさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.7

最早「トムクルーズ」のアクションが凄過ぎて映画の凄さが薄まってしまう。それぐらいにアクションが凄い作品。特に本作はシリーズの中でも、所謂「超絶アクション」が物語の中で上手く入り込めていて、違和感の無い>>続きを読む

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.7

ピクサー版『ズートピア』。どちらも「アメリカ」を描き、『ズートピア』は「肉食」と「草食」で「黒人」と「白人」を比喩的に表したが、本作はよりアメリカらしい多様な人種を描いていた(監督のルーツから考えて、>>続きを読む

カールじいさんのデート(2023年製作の映画)

4.4

『マイエレメント』の同時上映(ディズニー+で配信されている『ダグの日常』シリーズの系譜か)。ほのぼのとした日常系の話であるが、エリーとの関係性やまだまだ人生を楽しんでいるカールの姿など見応えがある作品>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.6

歴史好きとして、この様な内容の作品は面白い。歴史ネタの使い方が上手かった。しかし、やはりハリソンフォードの歳を考えるとアクションの迫力は軽減されてしまう。ところどころツッコミ所もあるが、往年のファンへ>>続きを読む

Pearl パール(2022年製作の映画)

5.0

『X』と趣向が違い過ぎて本当に同じ人が撮ったのかと思った。『X』がB級ホラー風に作られたとしたら、本作は往年の名作ホラー風である。随所にオマージュを感じる。ひょっとして毎回違う趣向で制作するのだろうか>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

4.9

祓魔バトルロワイヤル。『エクソシスト』×『ハリーポッター』。悪魔に憑かれる部分はとてもホラーだが、悪魔と戦う部分はファンタジーアクション。ヴァチカンやスペインの風景描写はもちろん、言語的な面白さもあっ>>続きを読む

⻘いカフタンの仕立て屋(2022年製作の映画)

4.9

モロッコを舞台とした本作。仕立て屋の物語とあって細部の描き方が良い。美し過ぎる物語でラストは圧巻。モロッコを舞台とした作品としては、異様な劇伴で、重厚感があり、印象的だった。

マッド・ハイジ(2022年製作の映画)

4.4

世紀のB級映画。クラウドファンディングで資金を集めて映画を制作したというのも面白い。バイオレンスコメディ作品で、所々にパロディ要素があって笑った。ディストピア的な世界観も面白かった。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

凄いものを観てしまった。前情報無しという、このSNS時代では異例の本作(むしろそれが効果的か)。開いてみればそれは、ジブリの集大成。宮崎駿のベストアルバムの様な作品。随所に各作品の要素がある。映像、作>>続きを読む

告白、あるいは完璧な弁護(2020年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

二転三転するストーリーラインに度肝を抜かれた。散りばめられた伏線も見事。オリジナル作品があるらしくそっちも観てみたい。弁護士が正体を明かすのが早過ぎる気がしたのだが、おそらくオリジナルではそこがラスト>>続きを読む

マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

4.9

受賞歴を見ると、アニメ作品になるのか。アニメ×実写となると、ディズニーの系譜や『アーサーとミニモイの不思議な国』にも通じる。小さなマルセルの営みは『ピクミン4』の様なゲーム感があった。ドキュメンタリー>>続きを読む

プー あくまのくまさん(2023年製作の映画)

4.0

よくぞこれで公開しようと思った(褒めてる)。「ホラー版プーさん」というテーマだけで乗り切った(のか)、低予算B級映画。ホラープーさんをどう描くかと思ったが、まさか被り物被ったおっさんだとは。予算を微塵>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.6

AI人形のホラー。幽霊やイカれた人間ではなく、SF的な所が面白い。ミーガンがとてもリアルで華もあり、キャラクターとして素晴らしい。少し泣ける所も本作のポイント。死んだ人達がしっかり悪人なのも笑った。

怪物(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

カンヌの脚本賞を獲ったというのも頷ける作品。何より脚本が面白過ぎる。一つの学校の事件を親目線、教師目線、子ども目線で描き、目線が変わる事にそれぞれの印象が変わるという巧みさ。物語のキーとなるものが散り>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

5.0

冒頭からの映像のエグさにやられる。「スパイダーマン」の宿命という観点。確かに今までのスパイダーマンシリーズは意識せずともその道筋を辿っていた。それを所謂「運命」と呼び、それと抗うストーリー構成は面白い>>続きを読む

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

4.7

公開前から話題の多かった本作。前作の良い点は活かしつつも問題点やツッコミ所を修正した作品だった。ポリコレ的と批判も多いが、様々な人種の入り混じる点は本作の趣旨に合っている。特に本作はエリック、人間側の>>続きを読む

リトル・マーメイド(1989年製作の映画)

4.5

実写版に向けて鑑賞。水中の表現が凄い。音楽は言わずもがなの良さ。映像表現が巧みだったので、そこが実写版でどうなるのか。

複製された男(2013年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

難解な作品。今が「どちら側」の視点なのか分からない構造、結局瓜二つの理由が明らかにならない点、意味不明なラスト。それらがそっくりな人間がいるというある意味シンプルなテーマを難しくしている。原作ではこう>>続きを読む

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

4.4

映画音楽の「映画」。映画音楽史や映画音楽作家の舞台裏などが描かれていて面白かった。名作にもし劇伴が無かったらなど、その影響の大きさを感じとれた。映画音楽は最も最後の味付けになるため、街中で作品のポスタ>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

5.0

「マルチバース」を描く作品はアメコミ以外でも多いが、本作はそのどれとも違う解釈の描き方(スパゲティ理論)で面白い。MCU的のマルチバースでも、『スパイダーマンファーフロムホーム』の様な同じ役を違う俳優>>続きを読む

プチ・ニコラ パリがくれた幸せ(2022年製作の映画)

4.5

『プチニコラ』の誕生秘話。制作の舞台裏だけでなく、しっかり『プチニコラ』本編も絡ませていたのが面白い。The フランスって感じの劇伴や水彩画の様なアニメーションも良かった。

TAR/ター(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

とても革新的な映画に思えた。まず「コロナ禍」の存在する世界線の作品だという事。手の消毒など、その影響は随所にあり、特にター本人の強迫性障害的な描写に拍車をかけていた。カメラワークもロングショットやワン>>続きを読む

キングス・オブ・サマー(2013年製作の映画)

4.6

青春を感じる夏の映画。友情や恋愛は勿論の事、「親子」の関係もしっかり描いていたのが良かった。コメディ要素も多く、ジョーク連発で笑った。

タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

4.9

「タレンタイム」を中心として、恋愛、青春、民族、宗教、言語という数多くのテーマを描いていた。聴覚障がいを、「言語」の一つとして描いていたのもとても良い。映像表現もエモーショナルを喚起させて良かった。ラ>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.8

エモーショナルで夏を感じる作品。風景の描写やカメラワークがとても良く、どこか切なさを感じる画だった。劇伴も作品のイメージに拍車をかける良い音楽だった。

クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

「ロッキー」を継ぐ映画。クリードが冒頭からもう引退してたのは意外だったが、強い敵が現れての復活、修行、戦い、勝利という王道のストーリーライン。ロッキーに関して何一つ触れられていなかったのは、今後出る可>>続きを読む

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

4.8

シリーズ完結へ向けての本作。本当にシリーズが終結するのだと実感する作品だった。過去作のキャラクターや振り返るシーンが多いので、振り返るための過去作予習は必須だったかも。モモアのヴィランっぷりがとても良>>続きを読む

ブラフマーストラ(2022年製作の映画)

4.4

超魔術バトルロワイヤル。インド映画らしく歌って踊っていたが、インド映画音楽からEDMへ繋ぐのはありそうでなかった。魔術の戦いのシーンのCGがショボく、B級映画っぽさがしたがわざとなのだろうか。冒頭で「>>続きを読む

ジュリア(s)(2022年製作の映画)

5.0

『エブリシングエブリウェアオールアットワンス』とはまた違ったマルチバース映画。4つのそれぞれの時間軸の異点と共通点を巧みに描いていた。全てを同時には描けないが、どの時間も余す事なく描き、観る者が忘れて>>続きを読む

それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

4.6

フランス作品で、病気の親の介護等が描かれる作品が多い気がするが、ここ最近のトレンドなのだろうか。フランスの作品は風景だけでも素晴らしくて良い。レアセドゥの「泣き」の演技がとても良かった。

EO イーオー(2022年製作の映画)

4.9

ロバのロードムービー。動物愛護団体のシーン然り、結局人間が動物に為す事は全てエゴだと思ってしまう(勿論この作品の描き方も含めて)。カメラワークや劇伴も独特でとても良かった。スタンガンの音が最初劇伴の一>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

シリーズの締めくくりとして最高だった。そもそものガーディアンズの持つ「落ちこぼれ」というレッテルと「完璧」を目指すヴィランとの対比で、ガーディアンズ各々の「完璧でないからこそ助け合う」というメッセージ>>続きを読む

マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

新作の公開を前に鑑賞。『ソー ラブ&サンダー』との間の出来事。あれだけケヴィンベーコンの話が出てくるのだから、どこかで出演してくれたりするかなと思ったら、まさかのここで、しかも本人役で出演(これはファ>>続きを読む

怪盗グルーのミニオン危機一発(2013年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の北極のシーンのカメラワーク?がとても壮大で、実写の映像表現を意識したものだった。ミニオンが敵になってしまうという展開も面白い。劇伴も往年のスパイ作品を意識していて良かった。

聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

ホラー以上にホラーな作品。イラン版『タクシードライバー』。犯罪者の英雄視がどういった結末になるのか。そして、この作品は暗に報道の問題点を描いている。あの最後の「映像」をラヒミがどう報道するかによって彼>>続きを読む

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

前作以上に「画面上」で語り、前作以上にミステリーだった。ここ数年でのSNSの流行拡大もあって、この作品の表現技法を広げたとも言える。パーティーをSpotifyのプレイリストで表すのが面白い。前作が「ど>>続きを読む