Junpeiさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

「冷えたビールで事態の収束を待つ」やレコード投げのシーンなどミームと化してる作品。馬鹿馬鹿しいコメディゾンビ映画。しかしながら演出が凄い。起きたら突然周りがゾンビだらけというあらすじだが、そこに進むま>>続きを読む

ティムバートン ナイトメアー・ビフォア・クリスマス 3D(1993年製作の映画)

4.7

リバイバル上映で鑑賞。3D以前の作品だが、しっかり3Dだった(よく考えるとどの映画にも3D要素がある?)。所謂「飛び出してくる」演出以外にも「奥行き」も感じられて、良い体験となった。

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.9

グランツーリスモを知らなくても、ゲームの概要や特徴、発端を描いているのでゲーム未プレイでも楽しめた。ゲーム×現実の描き方、現実でのゲーム的描写が良かった。教官との関係性も本作のミソの一つだろう。日本も>>続きを読む

夢のチョコレート工場(1971年製作の映画)

4.5

『ウォンカとチョコレート工場の始まり』に向けて鑑賞。1971年の作品ながらも『チャーリーとチョコレート工場』の骨格は出来ていた。よりミュージカル風味の強い作品。この頃の子供向け作品はミュージカルが基本>>続きを読む

オクス駅お化け(2022年製作の映画)

4.3

日韓共同制作とだけあって、ジャパニーズホラーの要素が強かった。暗闇の、どこかに誰かいるのではないかと思わせながら進むのは、恐怖をそそる。スマホの演出も面白かった。しかし、展開に関しては、結局どうなった>>続きを読む

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

4.5

「コカイン食った熊に襲われる」という出オチの様なテーマだが、そこからの映画としての広げ方が良かった。まず冒頭の引用がWikipediaというのが斬新過ぎて映画史上初ではないか。実話ベースというだけあっ>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

4.8

ちょうど100年前に起きた歴史的に名高い事件。今の情報化社会でも(だからこそなのか)、流言蜚語が飛び交う世の中において観るべき作品。戦争や部落差別など、多くの伝えたい事に溢れてた反面、ストレートな表現>>続きを読む

コンフィデンシャル:国際共助捜査(2021年製作の映画)

4.9

パワーアップ、スケールアップしつつも前作の雰囲気はそのままの完璧な続編。コメディ色が強くも、アクションはド派手な刑事映画。今回も「南北」ジョークは健在。是非今後もシリーズ化して毎年作って欲しい。

ハント(2022年製作の映画)

4.9

ノワールでサスペンスでアクションな韓国映画の集大成かの様な作品。豪華な友情出演も特徴だが、単なる友情出演(出オチ)では無く、しっかりと俳優それぞれの味のある演技がされていた。韓国の自国批判的な描き方も>>続きを読む

ヒンターラント(2021年製作の映画)

4.8

第一次大戦後を舞台としたミステリー。絵画的な風景描写や平面的なカメラワークはなんだか舞台の様だった。歪んだ建設造形や斜めの映像表現は物語を暗喩している。エンドロールも画面の途中からドイツ語から英語に変>>続きを読む

劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)(2023年製作の映画)

4.8

物語は「復活」から新たなる「始まり」へ。今作は新たな物語の始まりを匂わせる。『新宿プライベートアイズ』とも地続きで踏襲されていて良かった。時代は新しくなっても紛れもない「シティーハンター」だった。サプ>>続きを読む

劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ(2018年製作の映画)

4.8

20年ぶりの新作という事で、キャラクター、キャスト、主題歌の同窓会の様な作品。ファンサービスが多く、往年のファンは楽しめたのでは。シティーハンターの世界観はそのままに、舞台を現代の新宿に移していたのも>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

5.0

アクション映画史上最高傑作。アクション映画のベストアルバムの様な作品。この世にあるアクション全てが詰まっている。近距離戦闘、ガンアクションは勿論の事、殺陣、カンフー、車、バイク、西部劇と何から何まで。>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

5.0

1600マーク目という事で、ずっと観たかった本作を鑑賞。「こんばんは」と「おはよう」の間の物語。ジムジャームッシュらしい、絡み合いそうで絡み合わない人間模様。オムニバス形式で、それぞれに繋がりが全く無>>続きを読む

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

4.9

ケネスブラナーのポワロシリーズも3作目だが、原作から大きな改変が見られ、ホラーミステリーへと進化していた。ドラマシリーズでは敬虔なクリスチャンだったポワロが本作では信仰心が無いのも面白い。友人の推理作>>続きを読む

熊は、いない/ノー・ベアーズ(2022年製作の映画)

5.0

ジャファルパナヒの新作。映画制作を禁止されてるとだけあって、今度はどの様な手法で撮ってくるかと思ったら、海外渡航を禁止されたために、遠隔で映画撮影を監督する自身を主人公とした作品。監督の周りで起きる出>>続きを読む

ドラキュラ/デメテル号最期の航海(2023年製作の映画)

4.8

古典的なホラー作品で意外にも面白かった。帆船でのディテールが良くて、好みな作品だった。信仰や人種差別という点もしっかり描いていたのも良かった。あの人数で帆船の航海が出来るのかは疑問だったのだが、果たし>>続きを読む

MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

4.7

パワーアップした続編。今回はメグ以外のモンスターが出ており、人間と戦ったり、モンスター同士の戦いも面白い。前作同様海底世界の描き方も良かった。キャラクターの個性も健在(特にDJが強くなってた)。理論値>>続きを読む

(2021年製作の映画)

4.8

『オオカミの家』の同時上映で鑑賞。『オオカミの家』同様、擬似的な作風。世界最古のストップモーションアニメという設定で、そのように始まるから、事前情報の無い人は騙されたのではないか。確かに「らしさ」があ>>続きを読む

オオカミの家(2018年製作の映画)

4.9

メタ的というか擬似的な作風で面白い。実在のコロニーで作られた作品という設定(冒頭の映像は実際の映像だろうか)。アートであり、前衛的な作風で、今までに観た事の無い、衝撃的なストップモーション。トラウマレ>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

5.0

私達の大好きなウェスアンダーソンの世界。まずはメタ的な物語の設定が面白い。『アステロイドシティ』という、アメリカのテレビ放映用の舞台の作品(とそれを観ている私達)。俳優達も『アステロイドシティ』の舞台>>続きを読む

ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

所謂「犯人」は予想がついたが、そこまでの展開には度肝を抜かれた。まさか遺産争いに見せかけた、一族の虐殺行為。常人では考えつかない展開。色んな意味でミステリーとしては、本当に新しい作風のものである。『サ>>続きを読む

ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)

4.8

しっかりとアトラクションのホーンテッドマンションに沿っていて良かった。特にアトラクションに登場するゴーストの背景を深掘りしていたのが良かった。主人公達のチームの凸凹感もGOOD。最後には泣いてしまった>>続きを読む

スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

4.5

適度にホラーで適度にミステリーで適度にサスペンスで良かった。どのジャンルにも振り切ってないので、それぞれの好きな人が楽しめる(人によっては中途半端と思うかもしれないが)。細かい伏線的なものやホラー描写>>続きを読む

手紙は憶えている(2015年製作の映画)

4.8

「予想外の展開」という謳い文句だったので色々と想定して臨んだが、そうくるとは。眠り起きる度に忘れてしまい、思い出すために手紙や体のメモを見るのは『メメント』っぽい。劇伴も音数少なくて良かった。

コンフィデンシャル/共助(2017年製作の映画)

4.9

とても面白くて自分好みな作品だった。凸凹コンビのバディ刑事映画だが、「南北」というのがやはり興味深い。「南北」の政治的関係性があるからこそ成立する作品。時折出てくる「南北ジョーク」に笑ってしまった。ア>>続きを読む

イノセンツ(2021年製作の映画)

4.8

ジュブナイル超能力バトルロワイヤル。4人の子どもたちが不思議な力に目覚めるが、この4人が肌の色が違ったり、障がいのある子だったりというのがとても良い(物語に絡んだり絡んでなかったりというのも面白かった>>続きを読む

君は行く先を知らない(2021年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

ジャファルパナヒの息子の監督デビュー作。軽快な会話劇の続くロードムービーだが、旅の目的が「亡命」というのがとても面白い。映画内でそれが直接的に言及はされないが、一つ一つの言い回しや演出でそれを想起させ>>続きを読む

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

予告の段階でレミが亡くなる事は予想出来ていたが、やはり内容的にはキツいものだった(彼の死を扉だけで描いたのは巧かった)。物語がトントン進み、予告の内容は物語の3分の1ぐらいで、残りはレオの葛藤だった。>>続きを読む

シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

4.8

シティーハンター新作に向けて鑑賞。原作愛に溢れた実写化ながら、フィリップラショー作品らしい、バカバカしいコメディの連続に抱腹絶倒。しっかりアクションシーンもかっこよく、もっとラショーの作品を観たくもな>>続きを読む

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

4.8

良い意味で悪趣味でイカれた作品。自発的に進歩する人類というテーマは分かるが、そこから自分の身体を表現とするアーティストになるという設定は独創的。映像表現を見ても、今までに類を見ないエキセントリックなも>>続きを読む

ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

5.0

「夏」を感じる映画だった。16mmの画面に映し出される美しき風景。映像表現は今年の映画でもトップクラス。特に、ワンカットワンカットが絶妙な冗長さで、長過ぎはしないが、1シーン1シーンに余韻を残していた>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

5.0

強烈にカラフルで強烈に皮肉な作品。ここまでかというぐらいにジェンダーをブラックユーモアに描くとは。確かに「バービーの世界」と「現代の世界」は真逆という観点は鋭い。それでいて、現代にバービーとケンが行く>>続きを読む

MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

4.7

意外にも楽しめる作品だった。巨大ザメというかつてないスケールの強敵。それに人間が力を合わせて戦う姿は良い。真っ先に死にそうなキャラ(あの金持ち)が割と最後の方まで生きていて、実は良い人に見せかけて、し>>続きを読む

トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

4.6

90年代の時のプライム達を描いた作品。オートボット、ビースト、そして人間の共闘には胸が熱くなった。凄い角度のサプライズもあって面白い。90年代という事もあって90年代HIPHOPカルチャーがふんだんに>>続きを読む

ホーンテッドマンション(2003年製作の映画)

4.3

新作公開に向けて鑑賞。所々アトラクションのモチーフを垣間見る事が出来た。CGの安っぽさからB級映画感は否めなかった。