Ricodonさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ハーモニー 心をつなぐ歌(2010年製作の映画)

3.7

罪を償う事って、
刑務所での生活って、
そもそも法律が、
等々、どんなツッコミどころも蹴散らす
圧倒的な涙のラスト。
これだけ泣いてしまうと
その後もう評価とかどうでもよくなる感じ。

非常宣言(2020年製作の映画)

3.5

「自己犠牲」というあり方に心が惹かれてしまう映画はいろいろあるけれど、それがエゴからの圧力に強いられる決断になると、全く別の話。
それを迫ったことの償いとして美談にされるのは怖いし辛い。複雑で苦い後味
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愛が微笑む時(1993年製作の映画)

4.0

公開当時「普通にいい映画だな」と思った本作、見返してつくづく映画はすごいな!と実感。
この映画自体は何も変わっていないのに、30年を経て、観る側の人生が「叶えられなかった心残り、もう会えない人、取り返
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真実の行方(1996年製作の映画)

3.5

2度目の鑑賞のはずが内容を全く覚えておらず驚き。
エドワード・ノートンの快演・怪演!はもう言う必要なしなんだけど、
今はユニークな演技派として鳴らす女優陣が、意外性も面白味も欠けるキャラクターを演じて
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こんにちは、私のお母さん(2021年製作の映画)

4.0

母子ものってこういう感じが感動するんでしょ的なのを見せられると心底引いてしまうけれど今作は全く別物。
母子の関係は、いつも複雑で残酷で支配的で手に負えない。
だからナンセンスなコメディベースでその中に
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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

4.0

心と人生を差し出すような友情に身を置いたことがない。だから観るのを躊躇した。
映画の中には、自分が体験したことのない、浅い想像を遥かに超えた関係があって感情が揺れたし、それが素晴らしいと押し付けたりも
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BTS: Yet To Come in Cinemas(2023年製作の映画)

5.0

自分を含め、
彼らのファンダムにとって、
約束の2025年までの、不確かにさえ思える短くはない道のりを照らす光のような映画。
不安な時はいつでも、ここに戻れば安心できるという場所を残してもらえたありが
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.5

P.クラークソン、Z.カザンが本当に好き!という理由で鑑賞したが、
なりふり構わないリアリティの追求で
観る者に 
この問題を無視することを許さない!
と突きつける凄みを感じた。
著名人の実名のオンパ
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二つの光(2017年製作の映画)

3.6

失ったものをあからさまに嘆かないことは、気にしていないことでも苦にしていないことでもなくて、
それでも幸せに生きていくと
覚悟を決めていくことなんだなと思った。
悲しみとともに笑って生きること。
タイ
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Mr.Children 「GIFT for you」(2022年製作の映画)

-

鑑賞中、「皆さんにとって『永遠のアーティストに』なれるように頑張ります。」
と、言った(既にものすごいビッグネームである)バンドの言葉を思い出した。
Mr.Childrenは多くの人にとって紛れもない
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ステージ・マザー(2020年製作の映画)

4.0

短い時間にコンパクトにまとめられているけれど、各エピソードとも説明し過ぎず余白を残していて、自分にはとても合っていた。
特にラストを飾るショーの演出が素晴らしく、もし観客としてあの場にいたら猛烈に泣い
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ライフ・ウィズ・ミュージック(2021年製作の映画)

3.6

大好きなケイト・ハドソン。
どうしてバズカットで?
と思いながら観始めたけど、
ミニマムな衣装と共に、それが演じるズーの内面、ありのままを場面ごとに際立たせていた。
どの映画にももちろん言えることだけ
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マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

-

サリンジャーも書籍もNYも好きだと、観ていて本当に辛くなった映画。
主人公とその彼氏以外の人物はスノッブな魅力に溢れていて、特にシガニー•ウィーバー演じる上司の文学、本を売るという事、そしてパートナー
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ニューイヤーズ・イブ(2011年製作の映画)

3.8

毎年12月には必ず観る自分にとって忠臣蔵的映画。
登場人物もそれぞれのエピソードも多様だけれど、作りとテーマはシンプル。
誰もが「大事なのは愛」と確認しながら、来たる年には希望があるかもと思わせてくれ
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天使にラブ・ソングを2(1993年製作の映画)

3.9

30年ぶりに観たなんて書きたくないけれど😅
若きローリン・ヒル歌う喜びに溢れていて、それだけで胸熱。きっとその頃の自分も若さに任せて走っていたんだろうなー、という自分世代の昔を思い出させる映画のひとつ
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BTS:PERMISSION TO DANCE ON STAGE –LA(2022年製作の映画)

4.0

彼らのファンダム・ARMYへの献身を
こうして見るたびに切なく胸が苦しい。

自分達は、スピーカーとなってレイシズムへのレジストやlove yourselfのコンセプトを伝えていく役目を果たすと言い切
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マリー・ミー(2022年製作の映画)

3.8

劇場で観るのをずっと楽しみにしていた映画。勿論、J.Loが大好きだから!

これを観に来た!というものが全部そこにあった。

J.Loのライブパフォーマンスがスクリーンサイズで映し出され、どんな自分も
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デッドエンドの思い出(2018年製作の映画)

3.3

外国人監督はよしもと氏の世界観を大切に映像化するんだなーと感心してしまった。
ユミが海を前にした表情にリアリティが溢れていて、同じような思いをした経験のある人は誰もが苦い何かを思い出すんじゃないかな。

ムーンライト・シャドウ(2021年製作の映画)

3.0

原作は、あらゆるスタイルで映画化できたと思う。で、難解な方に振り切ったなーというのが感想。
でも、小説の長年のファンとしてはそれでよかった(←自分の好みにフィットしたかどうかは別)。
わかりやすく記号
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ニューヨーク 親切なロシア料理店(2019年製作の映画)

3.8

大好きなゾーイ・カザン。
本作でも繊細な魅力が溢れていてとても嬉しい。
その一方で、作品の冒頭での親子の貧困、行き詰まりの状態は本当に見ていて辛い。でもこれが目を背けられない現実で、もはや他人事ではな
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僕を育ててくれたテンダー・バー(2021年製作の映画)

4.0

字余りで捻りも何もない邦題は別として、
ベン・アフレックがカッコよくて
「グッド・ウィル・ハンティング」で彼が演じたキャラクターのスピンオフ映画のようだった。
JRを見守る家族やバーの常連客の本物の人
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

3.5

アンダーソン監督らしい可愛い絵面に、
かつてキレに切れていたジーン・ハックマンやアンジェリカ・ヒューストンのキュートかつ凄みのある余裕の存在感。
そのアンバランスが私の中では最高!

マイ・ストーリー(2020年製作の映画)

5.0

全てのニュアンスとディテールを知りたくて、原書も翻訳を付き合わせて何度も読んだ。
このドキュメンタリーで答え合わせができたような思い。
言葉で言い表せなくても、彼女に熱狂する女性の思いを共有できたと感
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テンプル・グランディン~自閉症とともに(2010年製作の映画)

3.8

クレア・デインズ。
「ロミオとジュリエット」で出会ってから
その眼差、表情全てが誰とも違う彼女だけの存在感。
惹きつけられて胸がザワザワする。
テンプルの中に彼女の不安定さの全てが生きていた。

個人
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.8

深い悲しみ、怒り、後悔、失望に囚われた登場人物や我々に、
最後の手話で語られる台詞は温かく、
それに応える主人公の表情が
私にとってこの映画の本質そのものだった。
複雑で繊細なこの映画の全てを味わい尽
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ケミカル・ハーツ(2020年製作の映画)

3.4

何ひとつ目に見えてはっきり解決したりしないのが、
若さとかそういうものだな。
そこがよかった。

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.7

様々な事情もあって賛否両論あるらしいけれど、
それぞれの俳優が演じている中に
その登場人物の思いが確かに乗っている、今!という瞬間が何度もあった。

ユージン・スミス本人がとても複雑な内面を抱えていた
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ハスラーズ(2019年製作の映画)

3.6

JLo!
彼女が母性だ。
どんな映画に出ていてもそう思う。

サービス要素としてストリップクラブのシーンが多めだが、
ダンサー達の存在感とエネルギーは
男の欲求を満たすためのものというより
「いつも独
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.5

前半、スター達の悪ノリが過ぎるタイプの映画か?と用心しながら観ていたが、
終盤色々感じるものがあった。

特にティモシー・シャラメ演じる若者の、
外見素行に関係なく根付く信仰心が、恐怖の中で心を支える
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セブンティーン・アゲイン(2009年製作の映画)

4.0

ザック・エフロン!
歌もダンスもなくても
最高にキュートな人たらしだ。

誰もが笑顔になれる
ピースフルでハッピーな
可愛い映画😍

恋人たちの予感(1989年製作の映画)

5.0

人生宝物映画のひとつ。
この映画が好き過ぎて、30年前の今頃NYに行ったほど。

ロケ地はどこも素敵で
会話が洒落ていて
ハリー,コニックJrの歌がカッコよくて
メグ・ライアンが最高に可愛らしかった。
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ゲス・フー/招かれざる恋人(2005年製作の映画)

3.8

ものすごくシリアスな問題を
びっくりするくらいのあからさまな表現で
ドタバタと笑わせながら
心温まる着地に持っていく荒技!

それもこれも
やっぱりアシュトン•カッチャーのキャラクター。
こんなコメデ
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

4.5

テレビドラマからのファンだけど、劇場版は更に良かった。

テレビ的な分かりやすいドタバタはあるけれど、

自分のアイデンティティと親への想いの葛藤、
パートナーへの深い深い思いやり、
食べる事がもたら
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閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー(2019年製作の映画)

3.7

人は何を「正常」と呼ぶのか?
自分はその範疇の人間かどうか誰が決めるのか?
この映画を見ながら、混乱はどんどん増していった。
綾野剛さんの話し方、声のトーンがとても良かった。