Ricodonさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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君が生きた証(2014年製作の映画)

3.8

「いい感じのバンド系映画」かな?くらいの認識で鑑賞し始めたので、後半の展開には言葉を失ってしまった。

親として、この運命を受け入れることはできるのか?
と突きつけられるような苦しさの中ではあったけれ
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エール!(2014年製作の映画)

4.0

全ての親子にはそれぞれの衝突や葛藤がある。
そして子どもが飛び立つ日は、やがて必ずやってくる。

自分の夢を追うことは聴覚障害を持つ家族を見捨てることなのか?
悩み苦しんだ主人公ポーラが歌うオーディシ
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ソウル・サーファー(2011年製作の映画)

4.5

3回目の鑑賞の今回大泣きした。
現在自分の置かれている状況が影響したんだろう。

実話に基づくストーリーに目新しさはなくても、主人公の苦難を受け入れひたむきにサーフィンに取り組む姿、家族の愛、ハワイの
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遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

4.5

あどけなさの残るジェイク・ギレンホール。当時から流石の演技に驚く。
迷いながらも自分の夢を追う中で
対立しても
「父さんと僕は考え方の全てが違う。でも僕の英雄は父さん」
と尊敬、感謝、思いやりを忘れな
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パターソン(2016年製作の映画)

3.6

ジャームッシュ監督の映画をほとんど見てこなかった。
だから特に思い入れもなく静かに鑑賞した。
自分を肯定するために他者を否定したり、
不安を煽る捻れた見出しであふれた日常と全く逆の
静かで優しい人々。
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光をくれた人(2016年製作の映画)

4.0

母子ものというカテゴリーでくくって、
おそらく辛くて観れないだろうと諦めていた作品。

ネタバレもあり、書けることは限られる。

「光をくれた人」という邦題が素晴らしい。端的に、力強く、シンプルな日本
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

3.5

キャストが素晴らしく、
特に、トランスジェンダーだけでなく、
母親であること、
小学生達の内面の複雑さ、生き辛さを、
ありえない大げさなエピソードで色付けしてきないとことがとても良かった。
3人での暮
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.5

1.2作品に思い入れが強過ぎて、劇場に足を運ぶ勇気がなかった本作。

冒頭シーンで、その思い入れを木っ端微塵に砕かれてしまい、再生停止して、受け入れるのに一晩待とうか!とさえ思った。

戸惑いながら見
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.5

評判通りの刺激と勢いに満ちた作品。

格差の表現のリアリティについては想像することしかできないが、
ラストシーンに、
決して乗り越えられないその壁の前で、
静かな絶望と共に、父と決別する思いが伝わって
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

3.5

美味しそうや料理が、丁寧に作られる過程が登場する映画が好きなので、その点満足しながら鑑賞できた。
北欧風のインテリアや衣装が、
フィルムカメラ風の色彩の中で
作り込みすぎていない素朴な印象だった。
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

2.4

「置き去りにされる」系であろうなと覚悟はして観た。
真相は闇の中でも構わないが、
だだの1人もその心の軸が感じられないと、演技が凄いのか、一貫性なく描かれたキャラクターなのかわからなくて、なんとも妙な
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.6

ネタバレ注意で、多くは書けないけれど

人の心、最後の拠り所は何

という点に重心を置いて、
コミカルでブラックな味付けが
収まるべきところに収まった感じ。

個人的には、
とにかく
ジェイミー・リー
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

5.0

観る者が、シリーズとともに生きられた事を嬉しく思う、製作者達渾身の最終作。

これまで、一貫して伝わってきた
「恐れが人の心に暗黒面を生む」
「孤独であると思えば絶望するが、決して一人きりではない」
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

4.0

やっと観た。
最終エピソード鑑賞のために。
酷評は聞いていたし、突っ込みどころもたしかに多かった。
しかし、小学一年生で第1作に出会ったこのシリーズの記憶40年の中で、込み上げるものがあった。

シリ
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

3.8

多くの低評価を耳にしていたのでがっかりしたらどうしようかと心配しながら観たが、
個人的はとても良かったと思う。

ストーリーもキャラクターも
素直で素朴な感じが、初期の作品のイメージを踏襲しており、レ
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.8

全てがネタバレにつながりそうで多くは語れないけれど、

「豪華メンバー集結で、それぞれの紹介に1時間」なんてことがなくて、魅力的な、名もなき翻訳者たちにどんな秘密があるのか⁉️と終始緊張感を持って見る
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ザ・レポート(2019年製作の映画)

3.5

こんな残酷なことを、
国益のため‼️
とやってのけるし、
それ言っちゃったらおしまい的な告発さえ
もっと良くなるため認めます‼️
と言い放つ。
無邪気というか単純というか、
反省してる!といえば許さ
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ヴィクトリア女王 最期の秘密(2017年製作の映画)

3.0

ジュディ・ディンチと、豪華絢爛な衣装、美術は圧巻。

ただ、アブドゥルを始め登場人物の本意が描かれない(分かりにくい?)まま結末を迎え、上滑りな印象を受けた。

インドから行動を共にし不本意な結末を迎
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男はつらいよ お帰り 寅さん(2019年製作の映画)

4.0

父が昔から好きで、何本もシリーズを見てきたが、若かった自分は

こんな身勝手、気ままな親戚いたら本当に困る!
ミツオ!ネガティヴすぎだろう!

突っ込みながらイライラしていたものだ。

「これまでのシ
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.3

弱者が対応し切れないであろう、尚且つ矛盾だらけで無意味な手続き。
そのフィルターを通過できるはずもない弱者、通過させるはずもない行政。
見ていて胸が痛み、絶望感でいっぱいになるが、明日は我が身という日
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スニーカーズ(1992年製作の映画)

3.5

公開時ぶりの再鑑賞。
今はあり得ない豪華出演者たちに、改めて驚き、このメンバーでこんなのんびりサスペンス?映画がこの世に残ったことが嬉しい。

シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

2.5

好きな俳優が出演しているのに、
観客を驚かせるためだけの矛盾だらけの展開が悲しかったけど、実話なんだからしょうがないな。

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦(2002年製作の映画)

4.0

久しぶりに見てもちろん泣いた。

しんのすけのいない世界に未練なんかない!
といい放てる父親ヒロシ。

大人が目を背けて、皆共犯とばかりにスルーしているねじれた常識に
なんでなんで?
とうざく、まっす
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ライフ・イットセルフ 未来に続く物語(2018年製作の映画)

4.0

オムニバス形式の映画はいくつもあるが、今まで見たどれとも違った。

大切な人を失うということは
それが、死別であっても
気持ちや距離の別離であっても

失うことで心の中で、
一緒にいた時より濃密に
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ベル・カント とらわれのアリア(2018年製作の映画)

2.5

反乱の原因となる社会的背景も不透明で、
冒頭から反乱兵達に反感もなければ、共感もしづらかった。

しかし、少年兵達が私達にとって当たり前の幸せさえ経験することなく社会の軋轢に巻き込まれていく姿が悲しく
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.0

登場人物それぞれの人生について触れているので、その言動の1つ1つに説得力が感あり、共感もできた。

父親について、その心情や人となりを知りたい気がした。
困難を抱える息子と、息子のためにエモーショナル
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ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

3.5

ホアキン・フェニックスはいつも心をざわつかせる。
「依存症でありながら、最後の最後までは壊れてはいない、けど油断ならない不安定さ」そのものだった。

世界は、優しさだけじゃなく、悪意や、理不尽や、偶然
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ブリタニー・ランズ・ア・マラソン(2019年製作の映画)

3.5

パッケージから期待されるような下品なジョークやドタバタシーンは無く、リアルに徹している分好き嫌いが別れるだろう。

ここまで心を閉ざすか!というブリタニーの言動も自己評価・肯定感の低い自分には激しく共
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おしえて!ドクター・ルース(2019年製作の映画)

3.7

いつも笑顔
とにかく明るい

と評される人こそ、思い出すことも拒否したいような辛過ぎる時を過ごしている。
その事をいつも肝に命じておこうと思った。
ルース先生の回答があれほど爽やかで的を得て、人を勇気
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僕と世界の方程式(2014年製作の映画)

3.5

母親ジュリー。
学はなくともひたむきにネイサンの幸せを願う母親が丁寧に一貫性を持って描かれていたと思う。
自分に向けられたネイサンの「頭が悪いから」という言葉は、彼の特性から出たもので、それ以上でも以
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.0

一番胸に突きつけられたのは
私も知っているビートルズの楽曲を、自分の作品として世に出し、成功しているジャックに
「ありがとう!ビートルズを残してくれて!ビートルズがない世界にならなくてよかった!」
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真実(2019年製作の映画)

3.8

是枝監督が外国を舞台に外国人俳優を起用して是枝監督らしく作った作品。

だとういうことに、私は安堵し、好感を持った。
そのことに対する好みで評価は分かれるだろう。

ドヌーブ筆頭のフランス勢、アメリカ
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クリムゾン・タイド(1995年製作の映画)

4.4

過去録。

潜水艦映画はどれも良くできているが、
自分にとってはこれがナンバーワン。

潜水艦の中で
核を発射するか否かという地球の存亡を左右する決断を迫られる緊迫感。

地上で起こっている真実は何な
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.4

自分にとってインパクトのある要素が多すぎた映画!

まず東出昌大が登場して第一声を発すると毎作品

え!

と笑ってしまうのに、また彼が見たくなる。

今回のバク然り。

ただこの映画の更にすごいのは
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.8

最高の完成度が、最も悲しい方向に振り切った映画。

ゴッサムシティという凶暴性と悲しみに満ちた街に何故ジョーカーは生まれたのか?

この映画で全てが腑に落ちてしまう。知ってしまうことで、バットマンシリ
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ダークナイト(2008年製作の映画)

3.5

ハンス・ジマーの重厚で隙のない音楽と潤沢な資金あっての流石の映像が繰り広げられる。

犠牲になって当然のものと守られるべきもの。正義と悪。裏切りと献身。
内容は終始辛く答えのない選択を迫られる人々の苦
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