とーるさんし

夢のシネマ 東京の夢のとーるさんしのレビュー・感想・評価

夢のシネマ 東京の夢(1995年製作の映画)
4.0
ガブリエル・ヴェールが遺した黎明期のシネマトグラフを通じて吉田喜重自らの映画論、そして映画の倫理について語る。

映画の夢とは、撮影者と被写体の限りない公平性。一度は映画撮影を捨て去ったヴェールが晩年にカメラを手に取り記録した映像に泣く。そして、その全てが演出と編集によるまやかしかもしれないと言外で嘯く吉田喜重。映画に対して思考する事へ観客をも誘う素晴らしさ。
とーるさんし

とーるさんし