静止画ぎりぎりのカットと機械的な性行為の反復で眠りかけたが、こちらを見つめるアイダのまなざしに責められているような気分になり意識を取り戻す。
草原を走るショット、その先に何が待っているか分からないけれど逃げるしかない。逃げることは生を繋ぎ止めること。男がやって来ないプールサイドは、一時的な避難場所でしかないのかもしれない。だけど自分の身体で水を感じられる、すなわち主体でいられる場所。わたしたちには羽がある。増える姉妹は、きっとあの部屋に収まりきらないほど増えていくんだろう。踏みにじられた女たちはみな姉妹。
睡魔と戦いつつ印象的な場面の数々に魅せられる。あの場面は夢だったのか映画だったのかよく分かっていない。