バットマン ビギンズの昼猫のレビュー・感想・評価

バットマンは、幼い頃にCSのカートゥーンネットワークでアニメをよく観ていて、大好きな作品だった。実写化作品を観るのは今回が初めてで、クリストファー・ノーランとのこともあり、かなりハードルを上げての鑑賞。

本作は三部作のうちの一作目で、「恐怖」をテーマにバットマンの誕生の秘密に迫ったストーリーになっている。
腐敗したゴッサムの街で唯一正義の心を持っていた亡き父の後を継ぎ、悪に「恐怖」を与えるべくバットマンとなったブルース。街に蔓延る悪に正義の鉄槌を下す彼の姿は、ただただカッコいい。ワイヤーアクションで敵を翻弄するシーンや、バットモービルが街中を縦横無尽に走り回るカーチェイスシーンなど、アクションが本当に素晴らしい。クライマックスの黒幕との対決は最高潮の盛り上がりを見せ、最後まで中弛みすることなく飽きさせない。ノーラン監督の持ち味であるシリアスな作風とリアリティを重視した世界観や演出が見事にマッチしていて、原作を上手く昇華させている。豪華キャストなのは嬉しかったし、コミカルなゲイリー・オールドマンが見れたのは良かった。次作には期待しかない。こんなに面白いなら、もっと早く観ておけば良かったと後悔😓