ひとつの事件に関係する多視点からの告白を題材に描かれたサスペンス
少年法と私刑、未成年者の教育や学校環境、家庭環境への問題提起
群像劇として描くことで多角的に登場人物の感情を取り入れられ、正解のない主題と次第に悪くなっていく状況に目が離せなかった
主人公森口悠子の冷徹で全てを見透かしているキャラクターに植え付けられた、心の深い傷と虚無感を怪演した松たか子の演技力に魅了され
この映画全体から醸し出されている暗い雰囲気にアクセントとして現れる寺田良輝を演じ切った岡田将生の演技力にも圧倒された
このグチャグチャと攪拌されたような感情が好き
最後は結局何が真実なのかわからない台詞で終わらせるやり方も好き
ラストの爆発の描写には少しあざとさを感じたけど面白かったな〜