真鍋新一

黒い傷あとのブルースの真鍋新一のレビュー・感想・評価

黒い傷あとのブルース(1961年製作の映画)
2.6
小林旭と吉永小百合の共演作ということでそれだけで記念碑的な座組みではあるのだけど、しかしあまりにも平凡な物語。ハメられて刑務所に入ったアキラが横浜に帰ってきて、昔なじみの稲葉義男がやっている港近くの喫茶店にお世話になりつつ、偶然知り合った吉永小百合とちょっといい雰囲気になるけど実はアキラをハメた疑惑のある大坂志郎の娘で、そのバックにはさらに神山繫がいるという。これでだいたい決まりですという感じ。

話の展開についてはまるで感心するところはない。自分をハメた人間を血眼になってさがすアキラは電話帳に同じ苗字の人の家の電話にひたすらかけまくっても見つからず、どこにいるのかと思ったら街中で普通に車に乗っているところをいきなり発見。なんじゃそりゃ。

なので、必然的に出演俳優のキャラクターや仕草に萌え続けながら楽しむことにシフトしなければ最後まで観るのは厳しい。とはいえこれが最高なのである。小百合さんのテヘペロとウインクを、アキラの長い足さばきと同時に楽しめる映画。国宝。世界遺産。

テーマ曲として「Broken Promises(黒い傷あとのブルース)」のタイトルが英語で表記されるところはとてもオシャレで、そうそうこういうところが日活のカッコいいところなんだよね、とは思った。
真鍋新一

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