みらい

ピンクのルージュのみらいのレビュー・感想・評価

ピンクのルージュ(1979年製作の映画)
2.5
1979年、イタリア、スペインの合作映画。

ルイジ・ザンパ監督、ルイス・カストロ、トニーノ・グエッラ、ジョルジオ・サルヴィオーニ脚本によるコメディ。

敬意を込めて敬称略、シルヴィア・クリステル、モニカ・ヴィッティ、ウルスラ・アンドレス、ラウラ・アントネッリが交替で2話ずつ主演を務める全8話のオムニバス映画。

Amazon Prime Videoさまのご推薦により鑑賞、ただ「欧州セクシー女優4人」という謳い文句には疑問、「欧州のセクシーな女優4人」なら分かるのですけれど。

以下は覚え書き。

オランダ代表、1952年ユトレヒトのご出身、シルヴィア・クリステルさんは、元祖『エマニエル夫人』(1974)、それから『チャタレイ夫人の恋人』(1982)。

イタリア代表、1931年ローマのご出身、モニカ・ヴィッティさんは、イタリア映画界の巨匠ミケランジェロ・アントニオーニ監督作のご常連、『情事』(1960)、『夜』(1961)、『太陽はひとりぼっち』(1962)は所謂「愛の不毛」三部作。

スイス代表、1936年ベルンのご出身、ウルスラ・アンドレスさんは、シリーズ第1作目『007 ドクター・ノオ』(1962)で初代ボンドガール、ハニー・ライダー役、『レッド・サン』(1971)は三船敏郎さん、ハリウッドのチャールズ・ブロンソンさん、おフランスのアラン・ドロンさん、三大スターの共演作。

クロアチア代表、1941年プーラのご出身、ラウラ・アントネッリさんは、『裸のチェロ』(1971)、『青い体験』(1973)など。ただ正確に申しますと、お生まれになった当時、現在のプーラはムッソリーニ政権下のイタリア領ポーラ、また幼い頃にナポリに移住しておられますので、実際のところはイタリア代表であり、イタリア式コメディの代表。

皆さまお美しくて、それはもうたいへん魅力的なのですけれど、イタリア式コメディの流れをくむオムニバスで、各話の出来栄えはかなり残念。

全8話は以下の通り、右端のアルファベットはご主演女優さんファーストネームの頭文字。

第一話「アラブ人」(L'ARABO)S
第二話「あかあさま」(UNA MAMMA)M
第三話「未亡人」(LA VEDOVA)U
第四話「忠実な妾」(UN PROMERIGGIO NOIOSETTO)L
第五話「若妻」(LA MOGLIE GIOVANE)S
第六話「貝あそび」(ATTENZIONE A QUEI DUE)M
第七話「散歩」(LA PASSANTE)U
第八話「ナンパ」(LA DONNA D'AFFARI)L
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    みらい

    みらい

    残念作品愛好家です。 B級、C級さらにはZ級とまで揶揄されるような作品こそ、 「愛すべき作品」として精一杯、楽しみたいと考えております。 莫大な予算を使い、超一流の監督、脚本、製作陣で揃え、 超…

    残念作品愛好家です。 B級、C級さらにはZ級とまで揶揄されるような作品こそ、 「愛すべき作品」として精一杯、楽しみたいと考えております。 莫大な予算を使い、超一流の監督、脚本、製作陣で揃え、 超豪華キャストで作られた大作も、もちろん鑑賞いたします。 ただ、低予算かつ短期間で作られた作品にも、どこか一つ、 何かキラリと光る部分があるのではないか、 きっとあるだろうよ、あってくださいよね、 といった感じで、 多くの方々が見向きもしないような、 残念無念な仕上がりの作品も余すところなく、 鑑賞したいと思っております。 もちろん残念な部分には「残念です」と率直に申し上げます。 何卒よろしくお願い申し上げます。