真木よう子、本当に素晴らしい俳優。
性愛を丹念に描く一方で暴行はグッと握りしめてパッと離すような距離感で描く。ベストかは分からないけれどベターではある、十分に配慮された触れ方。彼女にとっては無かったことにできないから映画として映されるべきだけれど、過剰に画面いっぱい見せつけることは絶対になくていいからね。
それだけに。この作品の関係者、監督やスタッフの方々が、作品が、何か問題あるとは一切思わない。思わないけれど、1人の人間が、全てを曝け出してカメラと対峙する、ということをたくさん積み重ねていくほどに、そら心は壊れることもあろう、と思ったり。