さよなら渓谷の作品情報・感想・評価・動画配信

「さよなら渓谷」に投稿された感想・評価

原作未読。冒頭から多めの絡みシーン。この切迫した雰囲気で抱き合う男女は愛し合っているのか、傷つけあっているのか。あるいはその両方か。

許しなさい。忘れなさい。周りが言うのは簡単だけど、傷ついた当人が自発的にそう思えなければ、その人の傷をまた悪化させるだけだと私は思っている。許さないのも、忘れないのも、傷を受けた本人にしかその痛みと深さは分からないからだ。

華奢なのに豊満な真木よう子の体がこの役にぴったりだったと思う。猫みたいな顔も。

多分、虚偽の密告で夫を勾留させたのは、いま住む家で初めて抱き合う直前に夫が発した言葉を確かめるための、プレイ的な物だったんだろうと思う。ラストも。

ちょっと大森南朋の立ち位置というか必要性が薄まっちゃったのがもったいなかった。夫婦って千差万別ね。
昔高校生の頃に強姦した男子生徒(俊介)と、された女子生徒(かなこ)が互いに成長した数年後、一緒に暮らす。その夫婦仲の物語。

”私たちは幸せになろうと思って、一緒にいるんじゃない”
”一緒に不幸になるって、約束したから。だから一緒に居られたんです”

到底理解しがたい二人の仲。ある意味での「共依存」ではないかと。
それも加害者と被害者という、罪を媒介にしての。

結局かなこは、「さよなら」の言葉だけを残して去ってしまう。それは彼女が彼の事を許したのではないか、苦しむ彼を解放してあげたのではないかと(ただそれを彼が望んでいたかは別問題)。

とにもかくにも、男女関係というのは複雑なもの。記者である渡辺自身の夫婦仲も時々描かれるが、なんか良く分からないけど不和。でも奥さん、別れないわって。

とりあえず、真木よう子のビンタがめちゃ痛そうだった。

※ちなみに知人いわく、こういう関係は「ストックホルム症候群」の一種ではないかと。
ゆっ

ゆっの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

幸せになろうとするとつきまとう過去の事件。自分も幸せになれないのなら、相手もそうであってほしい。それがいつの間にか二人が幸せになれるかもしれないところでのラスト。幸せを目の前にして真木よう子は恐くなって逃げ出したのか?
女性記者が「理解できない」って言ってたけど、理解しなくていい
本人たちの問題で、本人たちが決めたことにわざわざ首つっこまなくていい

ラストの質問、嫌なこと聞くなあと笑った
私だったら答えられないけど…なんて言ったんだろう
真木よう子の目がいい。
でも2人がくっついたのがなんか理解できん。
幸せにならない為に一緒にいるって到底理解及ばなすぎてめちゃくちゃモヤモヤした

大西信満さんカッコよすぎる
カッコいい男が汗で張り付いたグレーのTシャツ(襟元ダルダル)着てるの良すぎる

大森南朋と鈴木杏の記者コンビ、ヘルタースケルターでも検事コンビやってたの思い出して良い組み合わせだな〜って思った

映画めちゃ良くてその後原作も読んだ
SAHO

SAHOの感想・評価

3.4
こんなにただ虚しい映画見たことない。
真木よう子の歩いてる姿が好きだった。
物理的に殺すと言う行為は勿論非人道的で許される事ではない。
サイコ野郎やシリアルキラーのように無差別に自分の欲求を満たす為に人を殺す、一方、自分の子供が殺された、恋人が殺された、もし自分が同じ立場に立った時にどのような衝動にかられるかは今は分からない。だがもっとわからないのは性的犯罪と言う精神的に殺すと言う行為。
性欲と言う一時的な欲求を我慢できずに人の心をズダズダに切り裂く。
加害者が普通に暮らしている
被害者は一生暗闇でもがき苦しむ
普通の生活を取り戻したく一生懸命に普通の顔のマスクをして社会に溶け込む。
恋をすれば自分の過去に罪悪感を感じさらけだす恐怖、失う恐怖を感じながら人を愛する事をさけてしまう。
加害者を許すと言う事はきっとどのような反省や謝罪があっても出来るものではない

真木よう子演じる「かなこ」はきっと許したのではなく一緒に暮らす事で大西信満演じる「俊介」を自分なりに裁き十字架を下ろす事を許さず苦しむ姿を見て自分を浄化しようとしていたのかもしれない。
その中で生まれた二人だけの世界にある愛の形は歪んでいるのか、それとも見た事もない綺麗な円を描いているのか•••
隣家で殺人からのミステリー要素の必要性にはてなマーク。

物語をガイドする語り手としてのポジションである大森南朋が、劇中の情緒を削いでしまっている反面、あの完璧すぎるラストに持っていくには必要不可欠。難しい問題で板挟みです。

でも全体を通して考えると大好きな映画です。
ユウ

ユウの感想・評価

4.2
2回目。当時、センチュリーシネマで観たような‥。
お互い幸せになっちゃいけない。
落ちるサンダル、こっちを見るラストカット。
真木よう子がエロくて生々しくて深い。
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