かたゆき

アントマンのかたゆきのレビュー・感想・評価

アントマン(2015年製作の映画)
3.0
アリのようにちっちゃなヒーロー、アントマンが世界を救うために悪と戦うとても〝小さな〟大活躍を描いたマーブル・スーパーヒーロー・アクション。

普通、ヒーローって大体の場合大きくなって戦うものだけど、本作の主人公は文字通り蟻んこレベルにまで小さくなり無数のアリたちを手下に従えて敵に立ち向かいます。
まあこの逆転の発想は昔からけっこうあるもので、アイデア自体はそんなに新しいものではないけれど、見所はやはり最新のCG技術を駆使して描かれたそのちっちゃなアクションシーンの数々でしょう。
浴槽の排水口や屋根裏(ネズミがあんなに怖い存在だったとは!)、掃除機をかけてる最中の部屋の絨毯、虫でいっぱいの庭の草むらなど、何気ない日常の風景がとたんに危険な戦いの場へと変貌を遂げる様は見ているだけでわくわく感が止まりません!
特に、クライマックスでの娘の寝室で繰り広げられる一大ラストバトルは一見の価値あり。
本人たちはドッカンドッカン真剣に戦ってるのに、娘視点から見れば機関車トーマスの玩具にコツン!って感じがなかなかツボでした。

と、映像的には面白かったのですが、肝心のお話のほうは残念ながら「うーん…」と首をひねらざるを得なかったです。
とにかく全体的にしっちゃかめっちゃかしてて何がしたいのかいまいちよく分からない。
もうちょっと整理整頓して、観客にいま現在何を伝えるべきなのかをもっと考えてほしかった。
それに「アベンジャーズ」とリンクするところなど、別になかったほうがスッキリして良かったんじゃないかと僕なんかは思ってしまいます。
ファルコンって誰なの?せっかくこれだけで充分魅力的な題材なのだから、この一見さんお断りな作り、「アベンジャーズ」に何の興味もない自分からすれば凄く勿体無いと思います。
まあ次回作が公開されれば必ず観るけどさ。
次は、どんな〝ちっちゃな〟舞台で戦ってくれるのか今から楽しみ♪
なんで、次はしっかり脚本を練ってくださいね。
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    かたゆき

    40代独身のしがない映画好き中年です。 観た映画は必ずレビューする、どんな内容だったか分かるように書く、をモットーに細々とコメントしていきたく思っております。