ろーしゃ

土瀝青 asphaltのろーしゃのレビュー・感想・評価

土瀝青 asphalt(2013年製作の映画)
4.5
上映時間のほとんどを徒歩や自転車、バスなどで移動しながら撮影された茨城県の郊外の映像が占める。撮影された映像は特定の被写体を捉えるわけではない。特定の被写体を捉えないがゆえに映像の揺れや、写り込んだ通行人の服装の変化などが際立つ。
途中挿入される朗読は、100年近く前の茨城県の農村を描いた小説『土』の一節。土から土瀝青へ変わった道やそこで重ねられてきた時間が、場所についての思考を諭す。古い小説と現実の土地が映画を介して重なるのが面白い
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