7月、ある4日間 1984年作品
Four Days in July
5.5/10
マイク・リー監督脚本
ブリッド・ブレナン デ・マカリアー ポーラ・ハミルトン
チャールズ・ローソン B・J・ホッグ
IRAが盛んに活動していた1980年代当時、
7月12日のベルファストで行われるプロテスタントの祝賀祭を
3日に控え、緊張が高まっていた。
主役はアルスター防衛隊(Ulster Defence Regiment)の夫婦と、
監視されているカソリック系の夫婦で、
ともに妻は臨月で、同じ病院で同時に出産する。
アルスター防衛隊は北アイルランド独立に反対するプロテスタント系の
過激派組織のこと。
マイク・リーとしてはかなり社会派の映画で、役者自身にさほど
肉薄していない。ただし、両夫婦にはIRAが直接関わっていないことが
社会問題を扱っていても少しひねりが加えられている。
1994年に北アイルランドに行ったことがある。マクドナルドを食べて窓の
外をみると装甲車が走っていた。
日常と紛争が地続きになっている日本では経験しない風景だった。
その空気が本作でも感じられる。