さうしんしさんの映画レビュー・感想・評価

さうしんし

さうしんし

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.5

SFではない。
アラビアのロレンスが地獄の黙示録に参戦したかのような。
貴種流離譚と植民地支配。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の様式美!

第二部につづく。

ブリキの太鼓(1979年製作の映画)

4.4

イカれている。
20世紀特有のイカれか。

鰻、鰻、サバ缶。

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.4

その廊下の
突き当りでは
顔のない自画像が
額縁ごと
笑っていた

ファーゴ(1996年製作の映画)

4.4

釣り餌のミミズが入った袋をかたわらに夫婦でハンバーガー食べてるシーンがもう可笑しくって。

ヒロシマモナムール/二十四時間の情事(1959年製作の映画)

4.0

真綿で抉られるようでした。

「また、あの人」
「・・・?」
「いつも廊下を通るの。同じ時間に。咳をしながら」

扉をあければ、そんな男はどこにもいない。
・・・ということは、二人とも、既にわかってい
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突撃(1957年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

タテとヨコのエクスタシー。

塹壕の水平移動。
突撃の垂直移動。
限定された世界のなかで、歪みと軋みが少しづつ拡がってゆく。

それが、処刑のシーンで劇的に解放される。
めまいがするほどの左右対称。
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自転車泥棒(1948年製作の映画)

4.4

なんで、こんなに沢山の自転車があるのに、自分のだけがないんだろう。

殺し(1962年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

-あたし、石段を降りてもいいの?
-歳をとると、つらいのよ。登るのが。

下から見上げる女。
男。石段を降りる。
降りる降りる降りる。
サンダルの音は、まるで何かを切り刻むよう。
せめぎあう。


@
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恐怖の報酬(1953年製作の映画)

3.9

任天堂世代としては、「マリオ&ルイージ」が出てくる、という時点で降伏せざるを得ない。


「家に帰るまでが遠足です」って、むかし教頭先生がいつも言ってた。

若者のすべて(1960年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

娼婦ナディアだけが「えにし」からも「きずな」からも遠いところにいる。


たしかに「あの時」ナディアは彼を抱いた。
両腕を十字架のように拡げて。
殺意も恋情も何もかもを。
背中では黒い河が、見えぬ
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田園に死す(1974年製作の映画)

4.4

虚仮威しとはこのことよ!
テンプルマウンテンなのだ!

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

大切なことばは、みんな媒体(メディア)を通じて語られる。8ミリ、トランシーバー、テレコ、そして「あの部屋」。

ジェーンには、こう言ってほしかった。
「哀しいお話ね。・・・でも、誰にでもあることだわ」
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反撥(1964年製作の映画)

4.4

見えぬ速さで伸びつづけるジャガイモの芽。食べると死ぬよ、・・・なんて思いながら、ドヌーヴのこわれるさまを見ているポランスキーの共犯者。

冒険者たち(1967年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

レティシアもマヌーも、人並みの孤独をかかえ、自分をひとに認めてもらいたいと願い、好きな相手といっしょに暮らしたいと思う。 冒険者である以前に、そんな普通の(そして真っ当な)存在だった。

だから、宝な
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.9

青少年よ!監獄ロックを歌え(踊り子さんに触ってはいけない)

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

デブがニタリと振り向いたあの瞬間に、キューブリック映画は死んだ。

フルスタリョフ、車を!(1998年製作の映画)

4.5

過剰美。コーモリ傘がバッと開くところなんてもう。


@渋谷のどこか

ビフォア・ザ・レイン(1994年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

雨が降ったあの瞬間に、一切はガラガラポンになって、ふりだしに戻る。
でも、もう一度やりなおしたとしても、きっと彼らは、同じ道を辿る。

  雨を降らせてはいけない。

だまし絵のような構造の背後にある
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8 1/2(1963年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

みんなみんな
輪舞のなかへ
消えていった
道化師ひとり
未来を観てる

"E' una festa la vita! Viviamola insieme."

七人の侍(1954年製作の映画)

4.5

初めて見た時、百姓たちが何を言ってるか全く聞き取れなかった。ショックだった。

死刑台のエレベーター(1957年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

ジャンヌ・モローが、最後の最後、初めて笑うんだ。

写真の中で。

ガルシアの首(1974年製作の映画)

4.9

「裏切りが赦されていく過程」を描きつづけて。

ペキンパーにとって、「裏切り」は悲劇でも事件でもなく、不可避な出発点にすぎない。あとは「赦されていく」道があるだけだ。
血が流されるたびに、何かが昇華し
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アリゾナ・ドリーム(1992年製作の映画)

4.4

飛行フェチ・クストリッツア。「ベサメ・ムーチョ」ってあんなに哀しい唄だったんだ。

(1960年製作の映画)

4.4

チャールズ・ブロンソン呼んでこようか?

バニシング・ポイント(1971年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

消失点に向けて疾走する刹那的な映画という記憶があったのだが、再見してみると意外とのんびりしており、ヌードライダー効果もあり不思議ちゃん寓話といった感じ。

その寓話性は、おそらく高尚な作り込みによるも
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オー!(1968年製作の映画)

4.4

『オー!』です。ホ!じゃないよ。
勝手にしやがれ気狂いピエロよりこっちの方が好きなのは秘密である。
ベルモンドの小悪党ぶりが愛おしく、ジョアンナ・シムカス さんがお美しい。

ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

4.4

エリオット・グールドがフィリップ・マーロウを演じるのでありますが、なんだか茫洋としたマーロウであって全くハードボイルドではない。温玉である。その茹で加減が絶妙な作。
ラストシーンは『第三の男』へのオマ
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