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雨が降ったあの瞬間に、一切はガラガラポンになって、ふりだしに戻る。
でも、もう一度やりなおしたとしても、きっと彼らは、同じ道を辿る。
雨を降らせてはいけない。
だまし絵のような構造の背後にある>>続きを読む
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みんなみんな
輪舞のなかへ
消えていった
道化師ひとり
未来を観てる
"E' una festa la vita! Viviamola insieme."
「裏切りが赦されていく過程」を描きつづけて。
ペキンパーにとって、「裏切り」は悲劇でも事件でもなく、不可避な出発点にすぎない。あとは「赦されていく」道があるだけだ。
血が流されるたびに、何かが昇華し>>続きを読む
飛行フェチ・クストリッツア。「ベサメ・ムーチョ」ってあんなに哀しい唄だったんだ。
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消失点に向けて疾走する刹那的な映画という記憶があったのだが、再見してみると意外とのんびりしており、ヌードライダー効果もあり不思議ちゃん寓話といった感じ。
その寓話性は、おそらく高尚な作り込みによるも>>続きを読む
『オー!』です。ホ!じゃないよ。
勝手にしやがれ気狂いピエロよりこっちの方が好きなのは秘密である。
ベルモンドの小悪党ぶりが愛おしく、ジョアンナ・シムカス さんがお美しい。
エリオット・グールドがフィリップ・マーロウを演じるのでありますが、なんだか茫洋としたマーロウであって全くハードボイルドではない。温玉である。その茹で加減が絶妙な作。
ラストシーンは『第三の男』へのオマ>>続きを読む
正月、映画館で見た。カップルが途中で席を立ってた。はははバカな二人だ。
国語の先生が授業そっちのけで、こないだ凄い映画を観た!と力説するのに感化されて観に行った当時の中学生。インディジョーンズやバックトゥザフューチャーで育ってきた身体には刺激が強すぎた。コップの水にブルー>>続きを読む
トム・クルーズが娼婦を抱こうとするシーンで、「ちょっと待って」と彼女がかける盤がオスカー・ピーターソン!素晴らしい選択。 エバンスでは萎えそうだし、モンクでは妊娠しそうだし、パウエルじゃあ心中したくな>>続きを読む
Respect your cock !
イチモツを敬え ! (訳:戸田奈津子)
どぶろっくに先駆けること約20年
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1936年。・・・と、映画の中途ではじめて時制が明示される。そこでスペインの人であれば「その後おこる事」がもうすべて解ってしまう。
フランコの軍政が終了するのが1975(!)年。その時、少年はどんな>>続きを読む
その昔、渋谷シネマライズ というオサレな館がありまして、こじれた自己愛がカラックス節でグルグル回っている何だかドヨドヨした映画であった。
若い頃に観たカラックスの映画というのは年をとって観返す勇気が>>続きを読む