koockyさんの映画レビュー・感想・評価

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アントニオ猪木をさがして(2023年製作の映画)

1.5

アントニオ猪木を探して〜とあるが、当然のことながら最後まで見つからない映画だ。

別にアントンに限らず、誰も本当の自分なんて分からないのだから探すだけ無駄なことだ。
純粋に猪木の軌跡を辿るドキュメンタ
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.7

一貫して静謐な世界観に満ちている。
何もない無限かつ広大な宇宙空間に於ける孤独感がよく表現されていると思った。

それに、いろいろな映画の影響も感じられた。
キュアロンの「ゼログラビティ」、キューブリ
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ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

3.0

胸糞悪くて、多分もう二度と観ることはないだろう。

まず、主人公のエミリーという女の思想や性格が嫌らしくて気分悪かった。
自分の中にある差別感を生徒に植え付けようと、有色人種の掃除人に注意(文句)を言
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D.O.A.(1980年製作の映画)

3.3

70年代後半に端を発するロンドンを中心としたパンクムーヴメントに興味のある方はぜひ。

マルコム・マクラレンとヴィヴィアン・ウェストウッド(パートナーであり共に既に他界)が開いたブティック「セディショ
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ゴースト・オブ・マーズ(2001年製作の映画)

3.1

ナターシャ・ヘンストリッジの白眼演技が素敵だった(P・バーホーヴェン版の「トータルリコール」のシュワルツネッガー風)。
それとラストに豊満な下着姿からの着替えシーンが発生するが、これが初代「エイリアン
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第三世代(1979年製作の映画)

3.6

画面構成とかオープニングのテロップとかスタイリッシュでお洒落。

ストーリーがよく分からなくても、会話とか映像とか役者の挙動とかロケーションとか色んな楽しみ方があるように思えた。

観念的かつ哲学的な
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サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

3.3

他人事に首を突っ込むなということを教えてくれる系(そんな系統あるんかいな?)映画。

シリアルキラーが誰かは判明するが、でも逮捕できずに事件解決とはならなくて、犯罪の証拠を挙げた立役者である少年は、い
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タイム・トゥ・ラン(2015年製作の映画)

3.5

久しぶりにサスペンス/アクション/クライムもの映画を観た。たまにはこんな娯楽作品を観るのも良いものだ。
ストーリーについては語らない、なぜなら野暮だからだ。
ただ、観て損はしないし十分に楽しめる面白い
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狂った一頁(1926年製作の映画)

3.6

サイレント、字幕なしなので正確な内容は分からないが朧げながらの内容は理解できたと思う、しかしストーリーに関しては鑑賞者各自の解釈次第といったところでしょう。

個人的に気に入ったのは音楽です。
非常に
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ブラックベリー(2023年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ面白い。
一企業の栄華盛衰として、スマートフォンの歴史ものとして、友情、裏切り、その他諸々、様々な要素が入り乱れて片時も退屈しません。

エンディング、マイクがAppleに対抗するあまり、
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.5

株をやらない人や金融に疎い人にとっては理解しづらい部分あるかもしれないが、「ショートスクイーズ/踏み上げ」の意味さえわかれば問題なく楽しめるんじゃないでしょうか。
株が高騰して含み益がとんでもない金額
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異邦人 デジタル復元版(1967年製作の映画)

3.3

カミュもカフカもそれほど興味ない、同じ不条理なら安部公房やポール・オースターが好みだ。
それは置いといて、この「異邦人」。
ザ・キュアーのロバート・スミスがこの文学にインスパイアされて書いたデビューシ
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東海道お化け道中(1969年製作の映画)

3.3

「妖怪三部作」の最終作。とはいえ、ストーリーの大半は股旅渡世人のロードムービー的な人情時代劇。
演技はしっかりしており、ドラマとして安心して観ることができる。妖怪は要所要所で登場し都合よく悪を成敗して
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妖怪大戦争(1968年製作の映画)

3.0

西洋妖怪ダイモンと日本全国の妖怪が集結して総力戦で戦う。このダイモンはバビロニア遺跡からやってきた妖怪で(冒頭、遺跡発掘の場面は「エクソシスト」のパズズを彷彿とさせる)殺した人間の体を宿主にして悪事を>>続きを読む

妖怪百物語(1968年製作の映画)

3.3

不埒な悪者を妖怪が祟り呪い殺してくれる勧善懲悪ムービー。

昨今の実話怪談ブームにはない、日本古来の郷愁を誘う風情の感じられる良質な作品だ。

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.9

なんだか、上手く言葉に出来ない。

季節労働を糧に車上生活を続けることの厳しさが身に染みるようだった。「遊牧民の生き方は開拓民の様で、ある意味アメリカ人の伝統的な生き方で素敵」なんてフレーズが劇中(フ
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デッドマン・ウォーキング(1995年製作の映画)

3.5

「努力すれば憎しみから抜け出せる」とヘレン(スーザン・サランドン)が言ったのに対し、「無理だろう」と返す息子を殺された父親。

現実問題、そこに全てが集約されているような気がする。

罪人は相応の報い
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ワンダー・ボーイズ(2000年製作の映画)

3.5

公開当時に大阪梅田のニューOS劇場で鑑賞したことは覚えてるが、内容の方は断片的にしか覚えてない。
面白かったと記憶してるので上記のスコアとなった。この頃のトビー・マグワイアは才気溢れる新進俳優で大ブレ
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バックドラフト(1991年製作の映画)

3.5

古い映画だから簡潔に説明すると

監督:ロン(ハッピーデイズ)ハワード

消防士兄:カート・ラッセル→勇敢な熱血漢、最後死ぬ

消防士弟:ウィリアム・ボールドウィン→兄を追いかけて消防士になるが未熟ゆ
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クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

3.9

妻エイドリアン、義兄ポーリーを亡くしたロッキーはエイドリアンズというレストランを相変わらず経営しているのだが、息子も独立して親元を離れて生活しているが、ほぼ音信不通状態で、孤独で寂しい毎日を過ごしてい>>続きを読む

ロッキー・ザ・ファイナル(2006年製作の映画)

3.8

不評だった前作の反省から再度スタローンが撮り直した正真正銘のロッキー最終話です。

ベガスでディクソンという強過ぎて対戦相手が決まらないヘビー級チャンプと闘います。

最終12ラウンド、激しい打ち合い
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ロッキー5/最後のドラマ(1990年製作の映画)

3.5

引退してからレストランを経営して生活するロッキーが侘しく映る。かつての栄華は見る影もない。

田舎からロッキーを頼ってやってきたトミーガンを鍛えてやる事にしたロッキーはエイドリアンや息子の反感も省みず
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ロッキー4/炎の友情(1985年製作の映画)

3.8

ミスターTに勝利し自らの力を証明したロッキーだったが、またまた新たな挑戦者が登場する。
ソ連(現ロシア)から山のように長身のロボットの様なドラゴがやってくる。幾つかのデモンストレーションで試合をし、勝
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ロッキー3(1982年製作の映画)

3.8

タイトル防衛を重ね名実ともに最強チャンプとして人気最高潮だったロッキーがトレーナーのミッキーを亡くし失意のドン底に陥るのだが、盟友のアポロがトレーナーを買って出る。
パワーパンチャー&スタミナモンスタ
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ロッキー2(1979年製作の映画)

4.0

アポロとのリターンマッチを主軸とした前作以上のパワー溢れる力作。

ロッキー(1976年製作の映画)

4.0

もう何度も観たので今さら感想もクソもないのだが、いつまでも消えない力強い炎のような映画。

リベンジ・マッチ(2013年製作の映画)

2.9

初老となったロッキーvsジェイク・ラモッタが30年ぶりに再試合するというお話。
コメディだけど、それほど笑えないので、そこを期待すると確実にコケるでしょう。

でもスタローンとデ・ニーロが真面目に演じ
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

主な感想はディレクターズカット版の方で書きましたが、何せ3時間近いわけで時間のない現代人がそんなに気軽に観れる映画ではないですよね。そういう意味では、こちらのオリジナル版は2時間半なので気軽さから言え>>続きを読む

ミッドサマー ディレクターズカット版(2019年製作の映画)

4.0

これはなかなかの傑作ではないかな。
単に不気味とか不快とかだけでは片付けられない「何か」、そんな魅力がある。

結局のところ、これは全て最初から仕組まれていた罠に掛かった主人公一行が狂信的カルト集団に
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.3

可も不可もない場合はいつも⭐︎3.3になってしまうのどうにかしたい。

それはともかく、私は未だに「ミッドサマー」を観ていない。チェックリストには入ってるのだけれどイマイチ観る気が起きなかったのだ。
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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

1.0

たった1時間強の映画なのに酷く長く退屈に感じた。

「メメント」も「プレステージ」も「ダークナイト」も「インセプション」も「ダンケルク」も全部つまらなかった。
だからそれ以外の作品も観る気が起きないし
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紙の月(2014年製作の映画)

3.0

これを観て、泥棒、窃盗、横領、着服はダメ、必ずバレるから絶対ダメよ!って教訓になればいいね。

おれは分不相応なことして、貧乏人根性丸出しのアホタレやなぁ、としか思わなかった。
人の金、しかも客の金に
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暗殺の森(1970年製作の映画)

4.4

おれにはこの映画を何回も何回も観る気力はないが名作と言われるだけの価値があることは理解できる。おれはベルトリッチが素晴らしいとか、そんな事はなんの意味もなくて、ただただヴィットリオ・ストラーロの撮影が>>続きを読む

ジャンクフード(1998年製作の映画)

3.1

97年の東京に蠢くイリーガルでアッパーかつダウナーな連中の生態が活写される。

薬中、不法入国者、密入ブローカー、風俗嬢、出稼ぎ外国人、チンピラまがいのチーマー軍団、などなど、この作品でも鬼丸が活躍す
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リムジンドライブ(2000年製作の映画)

3.3

2000年の空気感がビンビン伝わってきた。
主演のT・M・スティーブンスって人がめちゃくちゃバカテクのベーシストで骨太のファンクベースを披露するのみならず演技もファンキーで味があった。
ちな、ラストに
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さらば映画の友よ インディアンサマー(1979年製作の映画)

3.5

原田眞人による川谷拓三のための映画。

行き過ぎた映画愛が人を破滅に導くこともあり得ることの切なさが描かれる。

クライマックスはまるっきり「タクシードライバー」のトラビスのようになる”ダンさん”こと
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