noelleさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー(2022年製作の映画)

4.8

見逃していたので駆け込みで。論旨明快で面白かった。
正直自分はこの映画の視点で言えば全くアウトな映画も好きと言ってしまうし、ギリギリなところに魅力感じてしまう節もある。到底フェミニズム的な見方をしてる
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性処女 ひと夏の経験(1976年製作の映画)

4.9

フィルマークスあった!VHS買うか悩み中。

2024.06.29
むっちゃ好みな夏怠アンニュイ感、クリーンヒットでした…主演の男の子もいいしセピアな撮影にノスタルジックな音楽、田舎の精神病棟、蝶の標
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ジェラシー・ゲーム(1982年製作の映画)

4.8

とてもニューシネマだった。水含んでる感じの北海道の景色がいい。ボブの女の子(高橋ひとみ)がめちゃくちゃかわいかった。終始かわいかったけどあの受胎シーンはトラウマ級です。責任回避おじさん、バイクで何度も>>続きを読む

シルビアのいる街で(2007年製作の映画)

4.8

見てみたかったホセ・ルイス・ゲリン、まとめて借りてとりあえず代表作らしいこちらから。
欠けるところなく綺麗すぎる男女とキラキラの夏…ということで警戒心混じりで見てしまうも、一つの街を映す反復の中で訪れ
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鴛鴦歌合戦(1939年製作の映画)

5.0

課題鑑賞+少し前に丸根賛太郎の春秋一刀流という映画をチャレンジで見て、片岡千恵蔵と志村喬ってあの人たちじゃんと偶然に喜んでたらびっくり、すばらしかった!
のんびり時々どんちゃんありな日々の中、とりあえ
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映画館の恋(2005年製作の映画)

4.8

映画館舞台のかわいいロマンス、というわけにはやっぱりいかなくて、序盤の難ありな男の子(タクシーで行っちゃうとこで隣の人と同じタイミングでええっと声が漏れた)を始めみんな癖ありすぎて可笑しい。映画内映画>>続きを読む

川沿いのホテル(2018年製作の映画)

4.9

モノクロの雪景色、味のあるホテル、全体を覆う枯れ具合。死ぬかもしれないという詩人のお父さんを尋ねてきた息子2人と、偶然同じホテルに居合わせた先輩後輩関係の女の子たち(緑の光線の2人とかレネットミラベル>>続きを読む

朝はダメよ(1980年製作の映画)

4.9

ORGASMロマンポルノ特集一本目。80's感満載のファッションにメイク、ミキとヨウコの2人のシェアハウスがかわいい。サラダ担当とか分担してるのよかった。忘れてたことがあるのと色男辻元の所に行く時のエ>>続きを読む

バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

5.0

完全不意打ちの名作だった……
パパで刑事、結婚指輪とスーツ身につけてはいるけどその実は賭博にドラッグズブズブ、善悪の矛盾を受難のようにその身体に引き受け喧騒のニューヨークを半狂乱で彷徨うハーヴェイ・カ
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まひるのほし 4K(1998年製作の映画)

4.8

シゲちゃん…テンポよく繰り出す水着と海水浴場の種類の豊富さに天才かと思った。何がその口癖のきっかけなのか、情けない、情けない…と繰り返すヨシヒコさんもすごくチャーミングだった。個展でお客さんと対面する>>続きを読む

花子 4K(2001年製作の映画)

4.9

すごくよかった。花子さんの勇ましい表情と歩く姿が頭から離れない。
お母さんがとにかく懐深くて素敵な人だったのと、定年退職後の人生を楽しんでるお気楽なお父さんもいい。映っていない苦労も沢山あるのだろうけ
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モスラ(1961年製作の映画)

4.8

フランキー堺の話を職場でしてたらそれならモスラ!と勧められて見てみた。香川京子に上原謙も出てきて嬉しい。小美人なる連れ去られた原住民の2人を奪い返しに来るモスラ、飛ぶまでが長かった。セットもすごい凝っ>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

5.0

三宅さん特集見た帰りの電車で謎の使命感に駆られて帰宅後再見。巻き戻したりしつつ2夜越しで見終わりやっぱり大好きだった。
個人的な妄想『断絶』フィルターをかけて見てるのでまた変な楽しみ方をしてしまったの
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やくたたず(2010年製作の映画)

4.9

お目当ての三宅さん長編デビュー作。ああめちゃくちゃいい…で終わらせたくないけどめちゃくちゃよかった。高校生3人の無垢な感じそのままを、北海道の一端の世界を収めたモノクロームの映像。「車がない」が唯一の>>続きを読む

八月八日(2016年製作の映画)

4.5

ベーコンエッグ作る石橋静河。無条件にいい。映画か演劇の脚本を考案中か、別れたカップルの同棲解消間際?の会話を発話しながら試す夜中の部屋。自然体というのもありきたりだけど、クサくなりがちな演技も石橋静河>>続きを読む

長浜(2016年製作の映画)

4.0

海辺で踊る石橋静河。途中の笑顔と火越しのカメラ目線の表情にハッとする。

美しき仕事 4Kレストア版(1999年製作の映画)

4.8

噂に違わずドニ・ラヴァンが渋かっこよかった。序盤のなんてことないタバコ吸う仕草で掴まれて、硬い表情の奥の情けなさとか孤独を勝手にすごい感じ取ってしまった。シーツきっちり直して横たわり、ピストル握って…>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

2.8

こういう突きつけ方は確かに新しいのかもしれないけど、現状追認以上のメッセージを感じられなくて複雑に思った。観客に対しても意地悪だなという印象…描写も含みがあるようで割とあからさまだったし、題材が題材な>>続きを読む

ヘアピン・サーカス(1972年製作の映画)

4.8

前から気になってたところ予想を超えてきた地味渋具合に何かが満たされた。安定と逸脱への欲求の合間で揺れるポーカーフェイスの元レーサー/教習所教官がいい。男性陣みんなタートルネック、女の子のニットの重ね着>>続きを読む

春秋一刀流(1939年製作の映画)

4.7

監督始め何も知らなかったけどおすすめで見てみたら予想以上に面白かった。用心棒3人の掛け合いがコントみたいで全然古くないし、この白い着物着ると敵が逃げるぞ、ほんとか?ほんとだー!のところは場内爆笑だった>>続きを読む

たまあそび(1996年製作の映画)

5.0

小さな街の中の小さな人と人との出会い、交わり、恋、点描のような場面の連なりの中にある熱。序盤の校舎裏のシーンでいきなり胸が締め付けられた。露骨で見せ物的なエロと違って、大木さん映画のエロ(ティシズム)>>続きを読む

肉弾(1968年製作の映画)

5.0

初見のインパクトがずっと頭に残っててスクリーンで再見。こういう映画があるということを忘れちゃいかんとしみじみ思った。戦争という莫大な虚無に向かって叫びまくるこの感じ、虚しくて哀しいんだけど人と人との交>>続きを読む

金髪乱れて(1932年製作の映画)

4.7

駆け込みで初ウォルシュ、面白かった!冒頭から強烈な酔っ払いおじさん、警官(スペンサー・トレイシー)とめちゃかわダイナー店員(ジョーン・ベネット)の良コンビ、お近づきの駆け引きも笑えて、キャラが立ってて>>続きを読む

果てなき路(2010年製作の映画)

5.0

DVD買ったので再見。さいっこう。。。。最近色々見てるけどもう次元違うくらいに好き。3、4回目だけどまだ分からないメタメタ構造映画作りノワール。これをFor Laurieとローリーバードに捧ぐミッチェ>>続きを読む

喜劇 命のお値段(1971年製作の映画)

4.8

この題材をこのテンションでコメディにできるのすごい…今の映画界なら生まれないタイプの笑い、めちゃくちゃパンクな映画だ。イタイイタイ病ならぬカユイカユイ病、朝鮮特需で儲けた企業へのひたすらおちゃらけテン>>続きを読む

親密さ(2012年製作の映画)

5.0

3年ぶりくらいに再見。圧巻の劇中劇に今回も飲まれる。あまりの言葉の洪水になんでここまで全部言おうとするの、と思っちゃうけど、人と人とが関わるとなれば実際ここまでの思考、感情が頭の中には生まれていて、で>>続きを読む

喜劇 日本列島震度0(1973年製作の映画)

4.3

荒唐無稽な設定でご時世的にも怒られそうな話だけど、大予言をあてに逃げた先で地震が来て、安心したころにまた地震が来て…呑気な市井の人たちの感じもすごいリアルで、終わってみると妙な哀愁があった。自分もきっ>>続きを読む

喜劇 家族同盟(1983年製作の映画)

5.0

お勧めしてもらって初前田陽一。終わってほっこり、笑って泣けてラストまで何展開もあってすごかった。空襲で妻・子供を亡くしたおじさんの元に集まった擬似家族。その保険金目当てのはずが家族ごっこをしてたら居心>>続きを読む

クイーン・オブ・ダイヤモンド(1991年製作の映画)

4.8

よい!ツボ要素詰められすぎてなんだか悔しかったので大事な部分は心にしまっとく。ベニング、ワンダ、冬の旅、ライカートの作品群、、見ていて次々によぎるフェイバリットムービー。ミニマルすぎて鼻につく感じかと>>続きを読む

なみのおと(2011年製作の映画)

5.0

大学の時に抜粋で見ていたけど全編ようやく見れた。早稲田の映研さん、ありがとうございます。。
これをドキュメンタリーと言い切ってよいのか、編集の繋ぎ目を考える暇もないほどスムーズな語り口。フィクション/
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めし(1951年製作の映画)

4.8

上原謙かっこいいいいアゲイン、けど実際こんなだったら嫌よねという感じの亭主関白旦那さんの役がハマってた。「めし」「はんけち」、「あなたは私の顔見るとめしとしか言わないのね…」久々に見る原節子はやっぱり>>続きを読む

天使の復讐(1981年製作の映画)

4.0

ハンディのある女の子がレイプされてその復讐で男たち、まではまだわかるけど最後は友達にも銃をむけてしまう。女性リベンジもの、だけど哀れなるものたちの時と似た感覚で自分のOKラインに引っかかり、手放しにか>>続きを読む

ガールフレンド(1978年製作の映画)

5.0

思いがけず心の一本になりそう。近かった友達もいつの間にか遠くなり、何もかも空回りしてどうしようもない気持ち、もどうにかするしかなく淡々と日々が続いてく。わかるよスーザン……となった。アンとスーザン、親>>続きを読む

鉄西区(2003年製作の映画)

5.0

約2.3回目の鑑賞。アテネフランセでの窒息しそうになりながらの1回目の鑑賞は忘れがたくて、もうこんな体験後生無いだろうと思った。そして確実に自分の世界の見方が変わったと感じた。
第3部の親子の話がほん
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ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争(2023年製作の映画)

4.0

そろそろ未見のゴダールをちゃんと見たいと思ってたとこに千葉さんの新刊を読んだこともあり、タイミングも良くてようやく見に行った。
ペインティングとテキストと作りかけの映画の断片?のコラージュ。引用の個々
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

5.0

先にGIFTでショット自体はいくつか見ていたけど映画として全く別物だった。ちゃんと笑えて不穏で濱口映画だったけど、画面にはこれまでにない純度と殺傷力すら感じる鋭さがあった。大美賀さんが最初ノコギリで木>>続きを読む