noelleさんの映画レビュー・感想・評価

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流れる(1956年製作の映画)

5.0

ずっと見てなかったのをようやく、これは最高。アベンジャーズですかってくらいの名女優オールスターズ、みなさん身振りから何気ない会話まで、これがプロよと言わんばかりの貫禄合戦に終始惚れ惚れ。お春役の田中絹>>続きを読む

ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

4.8

初ショーンベイカー。そうきたかという感じの後半の珍道中パートが面白くて、ラストが思いがけず素晴らしくて泣いてしまった。コミュニケーションをすごく丁寧に撮る。かなり長かったけど、あの時間をアニーと過ごさ>>続きを読む

HEAVEN-6-BOX(1996年製作の映画)

5.0

なんでこうも大木さんの映像には胸を抉られるのか、未だに言葉にできないけど感性のファンです、に尽きてしまう。形式とエモーション、手持ちカメラ-身体と世界との距離、構造的な冷たさとそれぞれの映像の温かさ。>>続きを読む

拾った女(1953年製作の映画)

4.9

ずっと拳握りしめてた終盤のバイオレンス、めちゃくちゃかっこよかった。キャンディとジョーイの部屋でのガチすぎる乱闘シーン、駅での喧嘩もワンショットに収まりすぎてて怖い。カメラワークもいちいちよくて痺れた>>続きを読む

雨のなかの女(1969年製作の映画)

5.0

久々に見直したらまた打ちのめされた。ほんとにほんとに素晴らしい。出てくるキャラクター各々の人生に各々の哀しみ、痛みがあって、みんなRain Peopleなんだ。道中の偶然の出会いから、寂しさで近づけば>>続きを読む

白夜(1971年製作の映画)

5.0

満点。。これは反則だロマンチックブレッソン。。。こないだ読んだドストエフスキー原作も良かったけど、これはこれで別物の完璧なブレッソン映画。主人公は小説より寡黙、と思いきやなるほどプチストーキングにテー>>続きを読む

バッドランズ/地獄の逃避行(1973年製作の映画)

5.0

😭
どうやら7年ぶりに、ようやくスクリーンで。当時見た時よりもずっと渇いてて最高だった。全シーン全スタイル満点なシシースペイセクにひれ伏すしか無い。撃って逃げて撃って逃げて淡々と話す2人の描写は小説じ
>>続きを読む

性教育ママ(1973年製作の映画)

4.9

噂に違わずめちゃ面白かった。冒頭から俯瞰で映すグッドロケーションすぎる団地。4人の奥さんそれぞれの部屋映すところからとてもいい。そしてずっと流れてたぱやぱやがまだ鳴り止まない。自販機でピルガム。新聞配>>続きを読む

おんなの細道 濡れた海峡(1980年製作の映画)

5.0

ここまで見たロマンポルノでも上位かも。アフリカの光思い出した情けな哀愁ロードムービー、こういうのほんと好きだ。ヤクザの奥さん山口美也子といい仲になって東北の海岸沿いをひょこひょこ逃げて、牧師のお父さん>>続きを読む

わたしのSEX白書 絶頂度(1976年製作の映画)

5.0

めちゃアヴァンでツボだった、し三井マリアがかんわいい…!昼間はタートルに白衣の採血係で夜は娼婦。夜の新宿彷徨うシーンもえもえもだったしギターインストの音楽もやたらずっといい。と思ったらコスモスファクト>>続きを読む

濡れた週末(1979年製作の映画)

5.0

宮下順子…!全体に漂う茹だる夏の熱、湿気、虚無、という感じですごくいい。10年働いてるって言ってたあの職場も(水色半袖シャツの宮下順子)途中のひょろひょろなハープシコードの音楽とかも、いちいちムードが>>続きを読む

ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた(2022年製作の映画)

4.9

ドニー&ジョー・エマーソンを先日教えてもらってどハマり、ここ連日聴いてて駆けつけたら映画もとてもよかった。キッズ時代の2人(お兄ちゃんいい子すぎ)も大人ドニー役のケイシーアフレックも、真夜中の青春後だ>>続きを読む

ライト・スリーパー(1991年製作の映画)

5.0

若き日のデフォーが最高。笑顔かわいすぎか!女ボス役のスーザンサランドンもドスが効いてて素敵。やっぱしブツブツ言いながら日記書いてるし泣いちゃうラストは面会室、ってカードカウンターでほとんど同じことして>>続きを読む

たそがれの女心(1953年製作の映画)

4.8

カメラがすごいと聞いてなるほど、縦に横に流れるように室内を撮る長めのどやショットの連発。冒頭鏡にパッとルイーズの顔が映るショットからすでによかった。舞踏会のこれまたカメラが楽しそうなダンスシーンと、ち>>続きを読む

聖なるイチジクの種(2024年製作の映画)

3.5

中盤までは結構きつかったけど家族内の話になってからは面白かった。また父殺しの映画だった。妻娘閉じ込めてからラストの追いかけっこまで、イマンお父さんが狂気の沙汰。舞台も街から移動して、イランの新世代/旧>>続きを読む

大狂乱(1982年製作の映画)

4.9

大充実のハルアシュビー特集ラストの一本。どこでどうとかすでに記憶なくなってきてるけど、まさに大狂乱という感じでかなり笑った。舞台裏の追っかけっ子とか面白すぎる。片割れのジョニーがなんともいえず可愛いし>>続きを読む

伝説巨神イデオン 発動篇(1982年製作の映画)

5.0

順序逆に映画版を最初に見て、TV版を完走してから再見。富野さんシリーズは全然のビギナーですがこれは映画としてもほんとすごいと思う。メインキャラみんな死んでしまう、その死に際も岡本喜八沖縄本土決戦ですか>>続きを読む

湖のランスロ(1974年製作の映画)

5.0

未見だったけどこれはいい。ブレッソンのリズムやっぱりめちゃくちゃ気持ちがよく、段々嬉しくなってくる反復に甲冑のカチャカチャ…目に耳にずっと楽しい。パーララーというあの笛からの旗が上がってランスロ……が>>続きを読む

(2025年製作の映画)

3.3

自炊力とても高い元教授の作るご飯がぜんぶ美味しそうなのと(お家焼き鳥とな…)、立教仏文三年生の河合優美のいるバーのパートなど前半は楽しめた。
しかし肝心の敵が来るとなってからの演出が大味に感じてしまい
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ハードコアの夜(1979年製作の映画)

5.0

もうこれ、タクシードライバーじゃん……!と何回もなり、つまり最高。失踪した娘がポルノ女優になっちゃってやりきれず、映画館で娘の出演作見て号泣、雇った探偵には任せきれず、鼻息荒くあちこちのアダルト店に潜>>続きを読む

真夜中の青春(1970年製作の映画)

5.0

すごい!実は初見だったけどこんな作品だったとは。ニューシネマなキメキメの繋ぎにも痺れたし、一筋縄ではいかない人種問題、も、変な偏りなく、結構辛辣なギャグも交えてちゃんとコメディで描けてる。この時代に!>>続きを読む

セカンドハンド・ハーツ(1980年製作の映画)

4.9

旦那さん役の多動症気味なロバートブレイク、ずっと騒いでるママのバーバラハリス、酒の勢いで火曜に結婚したか水曜に結婚したか…なんでそこにこだわるんだ…無茶苦茶すぎる2人が次第にちゃんと惹かれあっていくの>>続きを読む

ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

5.0

2025
つい再見、心の一本。木のっけた爆走が大好きで、何度見てもやられてしまうラストでボロ泣き。腹切りのところでスキヤキ!って言ってたの忘れてた。

2020
こんなおばあちゃんになりたい、なるぞと
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800万の死にざま(1986年製作の映画)

5.0

ロザンナアークエット…!!500点。ジェフブリッジス、ゴングなき戦いの記憶も残りつつだったからなおさらグッとくる役だった。レザボアみたいなドンバチからの海辺のラストもキュン…パッションフルーツ味のコー>>続きを読む

地下水道(1956年製作の映画)

4.9

こちらも大学ぶりに再見。パソコンの画面とは比にならず、スクリーンで見れてよかった。冒頭ガラガラと崩れていくハリボテのようなワルシャワの街。「かすり傷よ」と言うけれど、ぱらっと毛布がとれると片足のない女>>続きを読む

(1956年製作の映画)

5.0

これは…な一品だった。不遇な若尾文子の役がやばい、暗い。何も海に投げるまでせんでもいいじゃない思い出の貝殻…駆け落ちしてよ切ないよ…と切ながってるのはいつの間にかこちらだけで、しずちゃんの人生はちゃん>>続きを読む