MasaichiYaguchi

狼女の香りのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

狼女の香り(1990年製作のドラマ)
3.4
今から30年前にアメリカで放送されたテレビドラマシリーズらしい設定と内容で、観ていて懐かしさを覚える。
近年のオカルトホラー物と違ってCG とかVFX ではなく、手作り感溢れる特殊メイクや特殊撮影による作品で、そこに漂う“緩さ”が魅力になっているような気がする。
ヒロインの女子大生ランディ・ウォレスは、或る日、狼男に襲われたことで、満月の夜に狂暴な狼女に変身する呪いをかけられてしまう。
彼女は大学のオカルト研究の権威であるイアン・マシスン教授とタッグを組み、自らの呪いを解く為にあちこち訪れるのだが、行った先で待ち構えている怪奇現象と対峙する羽目になる。
この教授が頼りになりそうでそうでない、なかなかの“ヘタレ”で、結局、助手であるランディが奮闘することになる。
とはいえ大立ち回りが展開することもなく、あくまで“緩く”進行して、何となく収まるところに収まっていく。
目を背けたくなるようなシーンも少なく、血塗れシーンもないので、家族揃って気楽に観れる作品だとも言えると思う。