Yoshishunさんの映画レビュー・感想・評価

Yoshishun

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エンジェル、見えない恋人(2016年製作の映画)

3.3

ベルギー産ファンタジックラブストーリー。
生まれつき透明の少年と盲目の少女が出会い、少女の目の手術をきっかけに恋人関係に変化が訪れる、というもの。

ほぼ少年の一人称視点鏡や水といった反射素材を通して
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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

“シーザー3部作からの焼き直しと差別化”

1作目に匹敵する高評価を獲得したシーザー3部作に続く、『猿の惑星』シリーズ9作目。ルパート・ワイアット、マット・リーヴスを引き継ぎ新たにメガホンを撮ったのは
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It's Tough to Be a Bird(原題)(1969年製作の映画)

3.3

第41回アカデミー賞短編アニメ映画賞受賞作。
ウォルト・ディズニーの死後製作された短編映画の1つであり、アニメ、実写が融合したドキュメンタリータッチの作品。

如何なる状況でも生き延びてきた鳥類の逞し
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.3

NHK連ドラ『岸辺露伴は動かない』の映画化作品で、NHKドラマの映画化では史上最高のヒットを記録した作品。ドラマ版からキャスト、スタッフは続投し、原作でも人気の高いルーヴル編の映像化となった。

やは
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マッドマックス/サンダードーム(1985年製作の映画)

2.3

最新作『マッドマックス フュリオサ』の予習として、かつてウォーボーイズの基となったガキンチョ共が登場した辺で視聴を止めてしまった悪名高き3作目をリベンジしてみた。
1作目から共同プロデュースしてきたケ
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らしゃめんお万 雨のオランダ坂(1972年製作の映画)

2.8

モデル、歌手、俳優として多方面で活躍していたサリー・メイが初出演した日活ロマンポルノ。ヤクザにより強制的に連れ去られ壺振り師として復讐を誓った女性を描く。

トントン拍子に話が進み、気付けば壺振り師と
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

“対話の果てに待ち受ける純粋な悪意”

『ドライブ・マイ・カー』でアカデミー賞国際長編映画賞を受賞した濱口竜介監督が、長野の田舎を舞台にしたインディーズ映画。雄大な自然を生きる便利屋の巧は、一人娘の花
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花と蛇 白衣縄奴隷(1986年製作の映画)

-

団鬼六によるSM小説『花と蛇』シリーズ。日活ロマンポルノの1編として製作されたのが本作となっている。
口に麻酔銃を何本も指すカットの間抜け感はさておき、先日鑑賞した『花と蛇 ZERO』よりはコメディタ
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不良少女 野良猫の性春(1973年製作の映画)

3.3

日活ロマンポルノの1作。
上京してきた奇抜な女の子が早速クズ男どもに目をつけられ、女として弄ばれつつ、男たちは破滅の道へと辿っていく。
主演の片桐夕子の少しお茶目な見た目や台詞回しから明るい作風だが、
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夢みるように眠りたい(1986年製作の映画)

4.3

“幻の傑作”

佐野史郎初主演作にして、約35年と長らく円盤化することなく、またオリジナルフィルムも紛失していた幻の作品。2020年頃に奇跡的にオリジナルのネガフィルムが発見され、リマスタリングが施さ
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ティファニーで朝食を 4K(1961年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

“アバンタイトルとのギャップ”

午前十時の映画祭14にて。
『ローマの休日』で完全にノックアウトされた身として、オードリー・ヘプバーン出演作で特に有名な本作を見逃すわけにはいかない。敢えて本イベント
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プーさんと大あらし(1968年製作の映画)

3.9

第41回アカデミー賞短編アニメ映画賞受賞作。
シリーズで唯一オスカーに輝いた2作目は、100エーカーの森での大災害を描く。

毎度お馴染みの実際の本をめくりながらナレーターの語りと共にプーと愉快な仲間
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ハリウッド・コレクション:想い出のイングリッド・バーグマン(1984年製作の映画)

4.0

名優たちの生涯を綴ったドキュメンタリー“ハリウッドコレクション”の1編。
『カサブランカ』で大ブレイクし、アカデミー賞主演女優賞に3度輝いた名女優イングリッド・バーグマン。彼女の栄光と挫折、如何にして
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無名(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

“時系列イジりにうんざり”

近年、ヴェネチア国際映画祭にて栄誉金獅子賞を受賞したトニー・レオンの最新主演作。本国では歌手とても活動しているワン・イーボーの出演も話題となり、180億超えのメガヒットを
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めぐみへの誓い(2020年製作の映画)

3.0

北朝鮮拉致被害者の横田めぐみと、彼女の帰還を切に願う両親の40年以上にも及ぶ実話を映画化した作品。有名俳優や監督等はスルーしてきたであろう、かなりシビアな題材に果敢に挑んだ制作陣の心意気には頭が上がら>>続きを読む

The Box(原題)(1967年製作の映画)

3.7

第40回アカデミー賞短編アニメ映画賞受賞作。
奇妙な箱を持つ爺さんと、箱に興味津々な人々のやり取りをサイレント形式で描いた作品。

貪欲、色欲を利用し近付く者は排除され、同じ箱を持つ者は共鳴し合う。ラ
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A Herb Alpert & the Tijuana Brass Double Feature(原題)(1966年製作の映画)

2.8

第39回アカデミー賞短編アニメ映画賞受賞作。
『Moonbird』『The Hole』で2度オスカーを獲得したジョン・ハブリーの最後の監督作。

実際の楽曲のMVとして製作されたため、物語らしい物語は
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

“ほぼヤンキー漫画な怪獣映画”

モンスターバース4作目『ゴジラvsコング』の続編。前作で地下世界を住処としたコングの前に現れたのは、かつて地上を征服しかけたボス猿スカーキング!
地底世界の猿の惑星学
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続・荒野の用心棒(1966年製作の映画)

4.1

タランティーノが惚れ込み、本作の主演フランコ・ネロを自身の監督作『ジャンゴ 繋がれざる者』に脇役として出演させたことでも話題となったマカロニ・ウエスタン。ゴーストタウンと化した西部の街で2大勢力が領地>>続きを読む

The Dot and the Line: A Romance in Lower Mathematics(原題)(1965年製作の映画)

2.8

第38回アカデミー賞短編アニメ映画賞受賞作。
ルーニー・テューンズシリーズを手掛けたチャック・ジョーンズ監督の実験的な作品。

点と線だけで如何に万物が表現できるか、無限の可能性にロマンを感じさせる。
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ピンク騒動/ピンクに塗ろう(1964年製作の映画)

3.8

第37回アカデミー賞短編アニメ映画賞受賞作。
ピンクパンサーの初映像化作品。

ペンキ塗りの男は家中を青色に塗りたいが、ピンクパンサーはピンク色に塗り替えてしまう。ペンキ塗りを巡り、コミカルな駆け引き
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映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)(2023年製作の映画)

3.7

映画ドラえもん42作目は、『コンフィデンスマンJP』『リーガル・ハイ』の古沢良太が脚本を手掛けたオリジナル作品。公開当時、世間では統一教会ばかりが取り沙汰されていたように、人の信仰心、真の平和、人間と>>続きを読む

The Critic(原題)(1963年製作の映画)

2.0

第36回アカデミー賞短編アニメ映画賞受賞作。

観客が考えていることを延々とナレーションで代弁していくアニメーション。
ただ言ってしまえばそれだけ。

ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼット(2012年製作の映画)

3.9

久々に見返してみたら、ワンピース史上最も渋い劇場版だったと印象が変わった。
2度負けてその後も完全には決着の着かなかった相手は後にも先にもゼファー以外はいないのではないだろうか。
2度倒れた男は、人生
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狙撃者(1952年製作の映画)

3.8

街を揺るがす1人のスナイパーは、女性への嫌悪感から殺人衝動に駆られる精神異常者だった‥‥
タイトルからスタイリッシュなガンアクションを想起させるが、その実態は異常性癖に悩まされる孤独な男が、真に周囲か
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名探偵コナン vs. 怪盗キッド(2024年製作の映画)

2.8

現在公開中の『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』の予習として製作されたTVシリーズ総集編。私自身、怪盗キッドがどのような人物かよく知らず、ただのキザな野郎というイメージしか無かった。しかし彼にも怪盗>>続きを読む

ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.7

ザック・スナイダー監督長編デビュー作。
ジョージ・A・ロメロが生み出したホラー映画の名作『ゾンビ』に新設定を加え大胆にアレンジしたリメイク版である。

なんてことのない日常が崩壊していく様はまさに後世
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ビースト(2022年製作の映画)

3.6

イドリス・エルバがどう見ても医師には見えないサバイバルアクション。
アフリカの荒野で孤立状態となってしまった一家の前に、数多の人を喰い殺したモンスターライオンが現れる‥‥
モンスター映画でお馴染みのユ
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ドラゴンボール 最強への道(1996年製作の映画)

3.5

ドラゴンボール劇場版マラソンもラストラン!

ドラゴンボール劇場版17作目となる本作は、摩訶不思議アドベンチャーと銘打っていた頃の少年期悟空のリメイク。レッドリボン軍との攻防を軸に、ブルマをはじめとし
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ドラゴンボールZ 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる(1995年製作の映画)

3.0

ドラゴンボールZ劇場版13作目にして最終作。
謎の老人に言われるがまま悟空一行の手によって復活させられた勇者タピオン。しかし、彼の体内にはかつて故郷を破壊された魔王ヒルデガーンが封印されていた!魔王の
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ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ(1995年製作の映画)

3.5

ドラゴンボールZ劇場版12作目。
悟空とベジータのフュージョンしたゴジータがシリーズ初登場し、地上と天国と地獄を舞台に総力戦が繰り広げられる。『ドラゴンボール超 ブロリー』公開記念人気投票では、ブロリ
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ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ(1994年製作の映画)

2.7

ドラゴンボールZ劇場版11作目。
死地から蘇った新たなるブロリーvs悟天、トランクス、18号、クリリン!

作品を重ねる毎にブロリーの格が落ちていき、前作で決着が着いたにも関わらずここまで引っ張るのか
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ドラゴンボールZ 危険なふたり!超戦士はねむれない(1994年製作の映画)

2.8

ドラゴンボールZ劇場版10作目。
ブロリーとの激闘から1年後。セルゲームによる悟空の死、悟飯の成長と悟天の誕生というタイミングで、長き眠りに付いていたブロリーが復活!憎きカカロットの面影を遺した悟天は
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ドラゴンボールZ 銀河ギリギリ!! ぶっちぎりの凄い奴(1993年製作の映画)

3.5

ドラゴンボールZ劇場版9作目。
優勝者はサタンと一戦交える権利を与えられる天下一大武道会。決勝ステージはサタンの弟子4人との闘いになるはずが、そこに現れたのは界王様が封印していた極悪人ボージャックとそ
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ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人(1992年製作の映画)

3.3

ドラゴンボールZ劇場版7作目。
セル編でお馴染みの人造人間たちだが、何とドクター・ゲロの開発した人造人間は例の3人だけではなかった!
人造人間3人vs超サイヤ人3人の激闘が幕を開ける‥‥

悟空が生き
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ドラゴンボールZ 激突!!100億パワーの戦士たち(1992年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ドラゴンボールZ劇場版6作目。
前作で太陽へと吹き飛ばされたフリーザの兄クウラが衝撃の復活!
フリーザよりも早く、それもドラゴンボールさえ使わずにメタルクウラとして悟空たちの前に立ちはだかる。

太陽
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