Nyayoiさんの映画レビュー・感想・評価

Nyayoi

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ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)

3.7

興味ある分野ではなかったが、なんとなく惹かれて鑑賞。
やはり素晴らしい音楽に浸れるのは気持ち良かった。

すでに成功しているところからだったので、その前も少し伝わるとよかったなあ。父との関係など時々差
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正義の行方(2024年製作の映画)

4.3

深いドキュメンタリーだった。
終始ドキドキと緊張しながら見入った。

状況証拠、以前の事件との関係、DNA鑑定(まだ導入されたばかりのころ)からの判断。死刑確定となって異例の速さでの死刑執行だったとい
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きのう生まれたわけじゃない(2023年製作の映画)

3.7

なんだか不思議な雰囲気の中に取り込まれたようだった。

少年少女、老人たち、孤独に生きる人たち、それぞれの人生が透明感を持って描かれていた。
主人公の少女・七海の淡々と真っ直ぐな姿勢が、映画の軸となり
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.6

「見返りはいらないよ」と言って一生懸命手伝っていた田母神。
売れたら態度が変わってしまうゆりちゃん。
一言「ありがとう」があったら全然違ったのに・・。

人間の感情の映し方が絶妙で、ひとつのずれから「
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最高のゲーム(2018年製作の映画)

3.6

監視カメラ映像を監視する仕事。
実は人が働くほどにAIに学習させ、自分達の仕事は無くなってしまうと知る。とは言っても成績が悪ければクビになる矛盾。

監視員たちはゲームを思いつく。
読めない不思議な動
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5回出会った見知らぬ2人(2017年製作の映画)

3.8

二人の男。
ATMで最悪の出会い(2回目)、就職面談に行ったらCEOはその最悪の相手(3回目)、数年後、男はホームレスになり助けられる(4回目)

片方は覚えていないが、、もう1方は覚えていることもあ
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最初に父が殺された(2017年製作の映画)

3.9

アンジェリーナ・ジョリーの監督作品なんだ。なかなかキツい戦争映画。

クメール・ルージュ時代、カンボジア人の当時5歳だった少女ルオンの目で描かれている。子供の視点が揺らいでリアルに伝わってくる。

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独裁者(1940年製作の映画)

4.0

この時代にこれだけヒトラーを皮肉る映画を創るというのは素晴らしい。
床屋と独裁者の一人二役をコミカルに描きながらも非常にメッセージの強い作品。戦争を止めようとした芸術である。1940年の作品とは驚きだ
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アイリス(2022年製作の映画)

3.7

著名なバレエ学校の入学試験が迫るアイリス。だが重い病気の母の介護、そして家計を1人で支えるアイリスには限界に。。

お金がないと言う問題。全てを背負うアイリス。
バレリーナが夜のダンスのバイトなんて無
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大河への道(2022年製作の映画)

3.8

中井貴一さんのこう言うのはハズレなしだ。大感動、と言うほどではないけど、気楽に楽しめる作品。

伊能忠敬が日本地図をつくった、と一言で覚えているけれど、本当にこんなことが・・?というかいずれにしても一
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.0

難民の問題をあまり真剣に考えたことはなかった。強烈な作品。

日本に来るまでにお父さんはどれだけ大変な思いをしたのだろうか。
子供の時から日本で育ち、当たり前の学生生活を送っていたサーリャ。

難民認
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バックログ(2023年製作の映画)

3.7

バックログって未処理ということなんだ。
21歳の誕生日パーティーでレイプされ、心身的ダメージを負ってしまったマロリー。これで逮捕されないのか?というほど証拠は残っているのに、何も進まない。

ちょっと
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ロックダウン(2016年製作の映画)

3.8

家では母親に虐待され、学校ではイジメられているジュリアン。
高校生活は720日 あと238日、と思って過ごしている。写真撮影にはスーツを着てくる。いつか見返してやろうと思っているのかもしれない。

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月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.6

月にひとりで3年とは、なかなかのシチュエーション。
しかし事実はクローン同士だった、という世界。
最後はひとり脱出して告発したけど、きっと無視されるってことなのか。
大変な仕事はクローンにさせる社会、
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フリー・フォール(2021年製作の映画)

4.0

テロか事故か、見極めのタイミングで運命が決まる。
大勝負に挑んだ緊迫感がすごい。

仕事がうまくいったとはいえ、他人の不幸、勝負に勝って喜ぶ姿は違和感しかなかったが、しっかりラストはゾッとする展開に・
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MEMORY メモリー(2022年製作の映画)

3.3

認知症の殺し屋、というコンセプトは面白そうと思ったのだが・・。
少女は殺さない、というポリシーは忘れていないのだし、認知症だからというエピソードはそんなに強くなかったような感じ。USBの隠し場所を忘れ
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オクジャ okja(2017年製作の映画)

3.7

ポン・ジュノ監督作品はさすが。
テーマが秀逸。

オクジャが可愛くてミジャとの関係が素敵。
食肉工場はリアルで、現実ではあるのだけれど、胸が痛んだ。我々もこう言った動物を食べているとあらためて感じた。
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ルナシー(2005年製作の映画)

3.7

チリの不思議なストップアニメーション映画「オオカミの家」の解説でヤン・シュヴァンクマイエル監督を知った。
最初にご登場、ご本人はいたって普通の人、という印象だったたが、エドガー・アラン・ポーと、マルキ
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フォロウィング(1998年製作の映画)

3.9

近くで上映されたリストア版を観に行けなかったのでこちらを借りて視聴。
ノーラン監督のデビュー作、やっぱり天才的な才能だ。

人を尾行していた男が相手に見つかって声をかけられる。スリルで窃盗に引き込まれ
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葬送のカーネーション(2022年製作の映画)

3.9

なんて無茶な旅を、ムサが力尽きてしまうのではとハラハラしながらの旅路。なぜそこまでして妻の遺体を故郷に連れ帰ろうとしたのか。

言葉がほとんどない孫娘のハリメ。その描く絵は美しく彼女の想いを映し出して
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アイランド(2005年製作の映画)

3.8

全てが管理された生活を送る不思議な空間に暮らす人々。
選ばれた人々だけが理想の地アイランドに行ける。

実は皆クローンであり、富裕層が長生きするために提供する体を作っているビジネスで造られた。彼らは製
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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

3.6

平和な猿たちの世界に極悪ボスザルの攻撃。立ち向かうノアの成長物語でもある。

猿が表情豊かに言葉をしゃべってリアル人間と触れ合うのが当たり前のような世界に不思議な感覚。みんな同じような顔なのにわかるの
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エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(2023年製作の映画)

3.9

重厚感ある事実ベースのお話。
宗教感が違うので理解できないところは多々あるのかもしれない。

そんなことで洗脳されたということになってしまうのか、権力振り翳して誘拐してしまうのか、もっと裏に陰謀があっ
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唄う六人の女(2023年製作の映画)

3.4

最初はミッドサマーを思い出すサイコホラーな雰囲気満載。
話さないけど気持ちが通じるようになっていく萱島との関わりが微妙だった。悪者不動産屋の山田孝之がしっかりハマって本当に嫌なヤツだった。

女は唄わ
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.3

これは素敵ーー!!

恋愛映画的な雰囲気を予想していたが、ちょっと違う。
ストーリーはありがちな結果かもしれないが、ここまで惹きつけられるのは、18年の年月に仕事と人生と2人の流れがピッタリはまって届
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破戒(2022年製作の映画)

3.8

島崎藤村作品。昔読んだかも・・覚えていなかった。

穢多を隠して怯えて暮らす丑松。
能力があっても認められない社会。
差別というものは昔からあり、今も対象を変えて続いている。

戦っている人がいる
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.6

才能あるのに思いつきで投げ出して次へ、というふうに見えてならなかった。迷うのはわかるけど、人生はもう少し大事に考えた方が良いのではないか。好きなことをできた環境、自分が納得しているのならもちろん良いの>>続きを読む

ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

3.8

バス・ドゥヴォス監督の作品。『Here』に続いて鑑賞。こちらの方が先らしい。Hereも良かったがこちらの方が雰囲気は好きだ。

ある移民の女性が終電を乗り過ごし、夜のブリュッセルを歩き続け、人(や犬)
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オデッセイ(2015年製作の映画)

3.9

極限状態の火星でのサバイバル。
マット・デイモンが希望を捨てず、状況を客観的に把握し次に何をするべきか考えて一つずつ進めていく姿が感動的。悲壮感がなくコミカルにさえ描かれている。

科学の力は偉大、で
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瞼の転校生(2023年製作の映画)

4.0

なかなかの感動作だった。
大衆演劇の裏側、舞台が素晴らしかった。

旅回りの大衆演劇一座に所属する中学生の裕貴、1か月毎に転校する生活。初めてできた友達との関係が温かい。
中学生としての淡々とした裕貴
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ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.7

なんとも言えないあと味。自業自得と言われてしまえばそれまでだが・・。
わからないはずがないものね。バレなかったのが奇跡だ。

息子の帰りを楽しみにするビニールハウスに暮らす女性。
妻の認知症、夫は盲目
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.0

美しい映像とスペインの独裁政権下の時代。
養蜂のシーン、自然いっぱいの景色、絵画のような部屋。
スペイン国民がフランコ派と反対派で分断されているように、全てが内戦の国民の心情に繋がっているようだ。
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続・猿の惑星(1970年製作の映画)

3.2

大量のゴリラと猿たちは相変わらず圧巻。
世界は変わっても軍国主義者と研究者の対立がある。猿と人間も征服欲は同じだ。

人間が支配するのが当然と思っている世界への警鐘。
餓死より危険なこと「未知」。
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.1

ラストの衝撃で、数日レビューが書けなかった。

田舎の静かな町にグランピング施設をつくる。それは補助金目当ての計画で形を整えるだけで進めようとしている。現場の担当者も納得できていない。
形だけ進めよう
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世界は僕らに気づかない(2022年製作の映画)

3.8

フィリピン人の母、18歳の息子。父からは養育費が送られている。
母の突然の再婚。息子は実は同性愛者だ。

何があっても陽気で前向きな母、国に送金するために必死の母、本気なのはわかるけど周囲の空気もわか
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犯罪都市(2017年製作の映画)

3.7

韓国・中国のマフィア、ヤクザ、暴力シーンはこわいのだけど、暴力描写とコミカルなパートが絶妙なバランスだ。

なんと言ってもマ・ドンソクの肉体の迫力と安定感の強さ、余裕と優しさが素晴らしく観ていられる。
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