主人公、捜査官、牧師この3人はかなり良い。韓国組織に対抗する中国マフィアがちょっと弱い。地の利を得てのあれはかなり弱い。なので三すくみ的なノリにはなりにくい。組織の対立というよりファンジョンミンワンマンショー。近いニュアンスはブレイキングバッドのケミカルメスの社長。全体的なムードはディパーテッドやタケシのBrotherも思い出す。
小国のクーデター軍事ガバガバ政権だからこそ、無理の効く描写。この設定は上手い。メキシコやコロンビアだとデカすぎる。
適当なテレコール作戦で何故か主人公のもとへやってきた不思議系のはずの奥さんの馴れ初めはもっと伏線になると思ったが、奥さんは普通の人であったのが残念。ノイズになる謎設定だった。
主人公や捜査官は有能だがちょくちょく敬語で話し出すのでヒヤッとする。
不満点を強いて言えば国際的な話に見えるが、登場人物はメインがアジア人で、それはいいのだが出てくる韓国人以外はそこまで演技がうまくない。チャンネーも、ボディーガードの黒人もお誂え向きのディステニーといった感じだ。
