KotaSaito

ONE PIECE FILM REDのKotaSaitoのレビュー・感想・評価

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)
4.1
いや、2022年に観るべき映画だわ…。

メタバースによる神の民主化、一個人が簡単に配信できる社会の危うさ、周囲の期待にこたえるうちに救世主的な役割を背負わされるインフルエンサー。2022年という社会をすごい反映しながらも、そのメッセージ性をあからさまに強調してこない上品さがとても好きだった。

と映画通っぽく感想書いたけど、まぁシンプルに音楽がすごいのよ!笑
ado・・・。adoという存在からこの映画の構想が始まったのか、先に構想があってadoがハマったのか…。どちらにせよすごいハマりよう。表現の幅が広すぎて、宇宙かとおもったわ…。

そして、7曲それぞれを別の人がつくるっていう取り組みも面白い!
新海誠×RADWIMPSからこの音楽とアニメの融合は始まったと思うけれども、本作がその分野を確実に一歩進めた…。
挿入歌全部ちがうアーティストがつくるスタイル、それぞれの味があってめっちゃ良い!
J-popの底力を感じた…。

そして、エンドロールで知ったけど、振付MIKIKOさんなのね…!
どれだけ極めつけてくるんや…!
話題づくりって批判する人もいるけれど、これだけ一流の人集めるのってきっとお金だけじゃできないし、まさにワンピースがやるべき取り組みだと思う。

adoといい、バウンディといい、ワンピースの連載後に生まれた人たちが、ワンピースという作品の一部になってるの冷静にめちゃめちゃすごい。まじで“新時代“感じる。
そして、そんな新進気鋭のアーティストが生まれる前から、25年連載し続け、今なお歴代最高の興行収入の作品つくる尾田先生が何よりもすごい。
映画が総合芸術と呼ばれる由縁を思い知らせてくれる1作ですね…。
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