KotaSaito

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのKotaSaitoのレビュー・感想・評価

4.0
いやすごい! B級映画かと思いきや、おしゃ映画だし、と見せかけて意外と真っ直ぐなメッセージを届けてくるという…。
もうこの映画の存在がマルチバースよ!

この映画をアカデミー賞に選ぶHOLLYWOODもすごいわ…エンタメの中心地だわ…。

この映画をJ-POPで喩えると、
RAD風に
"たかが隣の星だろ? 一生に一度のワープをここでつかうよ"
をした結果、ヒゲダン出てきて、
"もっとちがう設定で、もっと違う関係で出会える世界線選ばれたらよかった"
という後悔期をへて、
"もっと心躍る世界がすぐ隣にあったとしても、乱れたあなたの髪に触れられるこの世界でいい"
というaikoに帰結するって感じ…。もうJ-POP総動員…。

この喩えで友達とめっちゃ盛り上がったんだけど、いざ1人で書いてると「お前の世界線こそどうした!?」って感じだな笑 まぁいいや。

なんかマルチバースだし、世界観強めだし、よく分からんなと思いきや、段々大衆に寄り添って来てくれる…。結局半分もわかってない気がするんだけど、それでもいいと思わせてくれる1作。

個人的には石の世界がオシャレすぎてやばい…引き算しすぎ。
あと、手がつかえない世界線ね…。そこにもまた幸せがあるのよね…。

ここまで話してきたけど、本作のコンセプト「もし、あの時ああしてたら…」って願うこと、今の自分にはないんだよね。
それって物凄く幸せなことなんじゃないかと、逆説的に気づかてくれる映画だった。
KotaSaito

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