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すずめの戸締まりのKotaSaitoのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
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CMで見た感じ、「SF要素強めで星を追う子ども系かなぁ」と思っていたけど、その通りだった!
話が壮大すぎて、鑑賞後はわからないこと多めだったけど、パンフレット100周して掴めてきた。

「今回恋愛要素少ないじゃん…」と残念がってたら、パンフレットで恋愛要素を少なめにした意図とかちゃんと書かれていて脱帽…。自分の思慮が浅かった…。
そして、とはいえ、最後にがっつり恋愛ソング書いてくるRADWIMPS、僕の好みすぎてまじで最高です。

震災のシーンは賛否両論あるけれど、そんな議論が起こるような力強いメッセージと描写こそが新海誠監督の神髄だと思う。

そして、直接的な震災の描写(2016年公開ではまだそこまでは出来ない)にせよ、
自分を救えるのは自分自身だけというメッセージ(誰もが瀧くんや、ヒナに出会えるわけではないby監督。そして、震災直後につくられた君の名は。は絆需要で、コロナ渦でつくられた本作はソーシャルディスタンスが社会トレンドなのも関係しているのかなとも思ったり)にせよ、
2016年ではなく、2022年の今つくられた作品なんだなぁと感じる。

天気の子のインタビューでも言ってたけど、「時代」というものを監督が強く意識していることが伝わってくる。

新海誠監督とともに生きられるこの時代に生まれたことに感謝したい。
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