今までのホン・サンスのなかで、一番すんなり入ってきて、しっくりきた作品かもしれない。
生きているかぎり、心に立つ波風がなくなることはないのだろうけど、作品の空気は澄んでいて、どこか達観したような穏や…
固定長回しでのとりとめのないやりとり、ぐたぐたの宴席、突然ズームなど、基本形は偉大なるマンネリズムのようになっているが、エロ要素も強かった初期作品を思うと、2016年頃から公然となっているキム・ミニ…
>>続きを読む近作『逃げた女』『あなたの顔の前に』が全く入ってこなかった身。
評価も散漫で不安だった、でもやっぱり気になってしまって公開2日目に。
相変わらずの抑揚が効きつつもちゃんと展開がありすんなり入り込めた…
ああーこれが映画だわ。
イースターエッグもマルチバースもネタバレ厳禁のクロスオーバーも何もなし、90分という上映時間でここまで満ち足りた気持ちになる。こんなに余白だらけの映画なのに。
日常の会話の中…
やっとスクリーンで、嬉しい
ホンサンス作品は演者の、理路整然とはいかないまでも一途な感情の吐露が見どころというか、すきなポイントなんだけど本作は割と落ち着いてたな
どの構図も素敵だし、逆光による…
ゆるやかな会話劇から浮かび上がる人々の心底。ホンサンスの映画にはその瞬間の愛おしさも残酷さもそのどちらもが共に同居しているから堪らなく好きだ。
誰かの会話に耳を欹ててみれば、それはもう、1つの映画の…
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