ASHITAKAAkino

胸騒ぎのASHITAKAAkinoのネタバレレビュー・内容・結末

胸騒ぎ(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます


2024年映画21本目

デンマーク/オランダ映画。
配信鑑賞。
監督はスウェーデンのコペンハーゲン出身。
ネタバレになるけど、子どもが酷い目に遭うので苦手な人は注意。
胸糞系。とひとくくりにするのもどうかと思うけど悲劇的な結末はやはり観る人を選ぶ。
オランダはヨーロッパ北西部に位置するから北欧ではないのだけれど、帰結の仕方はお国柄が出ているような気がしなくもないのでその点は興味深い。『Lamb』とか『ココディ・ココダ』とか。救われない。最後は死ぬ。奪われて死ぬ。強者と弱者の関係性も淡々とくっきりと描く。あとはテクノロジーの部分的な否定。

観たほうが良いか、観なくても良いかで言ったら後者なのだけれど、お手本のような脚本と平均点を余裕で超えている撮影と照明、画づくりは非常に安定している。オランダの寂しげな遠景、海の波、移動する車。照らされる人物、無機物。わかってらっしゃる、という感じ。
北欧系の作品、というベースにおける子どもの役割、大人の役割、みたいなものも最近意識できるようになってきているのかもだけど、たぶんこうなるな、という最初の予想は覆らない。そういう意味での安心さもあるが、その枠を外れた作品も観てみたいと思った次第です。
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