きみ

リバー、流れないでよのきみのネタバレレビュー・内容・結末

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

先日観た別のタイムループ映画が面白かったことと、評価が高かったことで、期待値を上げすぎてしまったかもしれない。
端的に言うと、あまり面白くなかったです。

2分間をタイムループする、そのタイムループをどう抜け出すのか、という初っ端のネタ振りは面白い。
しかし全体的にテンポが悪く、恋人たちやお客さんの、妙にしんみりとした場面が挟まることで、ドタバタした楽しいコメディの流れが途切れ、いまいち乗り切れない。
そのわりに登場人物の反応は力押しで、タイムループをしていること、「タイムループの理由は、私かもしれない」と言い出すミコトの話を全員がスッと信じるところなどに、ご都合主義を感じる。
勢いのある舞台演劇ならば行けたかなぁと思いつつ、私は映像だと冷めてしまいました。

特にオチがいまいち。タイムループ自体がSFではあるけれど、いくらなんでも未来から来た時間警察? タイムトラベラー? が原因というのは、唐突すぎでは。
冒頭や途中で当該女性が出てくる伏線はあるものの、設定があまりにも……。
それならばいっそ貴船の神社での祈り、神様パワーと言われたほうがマシ。

彼氏がフランスに行く=別れる
別れたくない→時間が止まればいいのに、という思考も微妙。結局最後までふたりの関係やこの先がハッキリせず、モヤモヤとした気持ちで終わりました。残念。
きみ

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