きみ

ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日のきみのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

小説家のヤンが、知り合った男性から「話を聞けば神を信じる」と言われ、インド人の青年パイの元に訪れる。
そしてパイがヤンに幼少期の漂流記を語る、という構造で話が進みます。

まず漂流するパイが生き残るのは確か、という安心感があって良かった。

原作がファンタジー冒険小説と知らずに見たので、途中からチラホラと差し込まれる幻想的なシーンに「おや?」「もしかして、現実的な話ではない?」と気づいたのですが、そのぶん海を漂流する恐ろしさが緩和されていて、楽しく観ることができました。
漂流生活終了後、パイが大人たちに語る言葉で「もしかして動物たちと過ごしたシーンは暗喩?」本当は人間たちとあんな恐ろしいやり取りがあったのでは!? なんてハラハラしましたが、多分そうではない、と思えてホッ。

映像が美しく、適度な緊張感、動物の怖さと可愛らしさ、そして人間と動物との関わり方などの考えさせられるところあり。
軽く楽しく観られる作品でした。
きみ

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