きみ

ロード・オブ・ザ・リングのきみのネタバレレビュー・内容・結末

ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

魔法使いのおじいちゃん、美しく弓の名手なエルフ、小さな背丈に髭面のドワーフ。
ファンタジーと聞いて脳裏に思い浮かべるキャラクター、まさにそのもの。
原作の指輪物語は未読なのですが、現代のファンタジーの根幹とも言える作品なんだなぁと実感しました。

ホビット、人間、エルフ、ドワーフなど多くの種族を巻き込む壮大な物語ながら、ストーリーは案外シンプルで飲み込みやすい。
闇の冥王サウロンが作り出した世界を滅ぼす力を秘めた指輪。
その指輪を取り戻そうとするサウロン。対するは、指輪を破壊するためにモルドールに向かうことになったホビットのフロドと、旅の仲間たち。
その旅の仲間たちにも、それぞれの事情、物語があるのが良かった。

私は指輪の魔力に翻弄されてしまう人間味のあるボロミアのことが、好きになりました。
そしてアラゴルンは文句なしに格好良い。
種族的には折り合いの悪いエルフのレゴラスとドワーフのギムリが、なんだかんだでじゃれ合うような会話を交わしているのも楽しかったです。

ホビットたちは、全員がすごく仲が良かったですね。種族的に身内意識が強いのかな? 旅の仲間たち皆が、小さな体のホビットたちを守ろうとしてくれるところにホッとしました。

特別に強いわけでも、勇者でもないフロド。だからこそフロドの葛藤にはドキドキしたし、連れ添ってくれたサムの存在が救いでした。
きみ

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