きみ

ザ・フェイス/誰だ!のきみのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・フェイス/誰だ!(2014年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ラーム・チャランさんの美貌を堪能するファンムービーかと思いきや、思いの外ストーリーも面白かったです。

イメージとしてはIntroductionを挟んで、ドラマのSeason1とSeason2を観たかんじ。

前半はインド映画お決まりのストーリー。
ギャングのボスに懸想されたディープティは、恋人であるサティアと逃げた。しかしハイデラバードに向かうバスの中でギャングに襲われ、殺されてしまう。
一方、ハイデラバードの病院にて一命をとりとめたサティアは、とある女医の手により、見知らぬ他人の顔に変えられていた。
そのことを利用し、サティアは「ラーム」と名乗り、ディープティを殺したマフィア4人を順々に殺していく。

そして後半は、復讐を終えたサティアの新たな「顔」についてのお話が始まります。

実はサティアが与えられた顔は、女医の息子であるラーム・チャランのものだった。
正義感と意志の強いチャランは、大学の仲間が暮らす町がギャングに支配されていることを見逃せず、街の皆を奮い立たせて立ち向かう。
チャランにより鼓舞される人々、その存在を邪魔に思ったマフィアたちが、チャラン殺害の場所に選んだ場所こそ、サティアが殺されたバスだ。

ここでふたつの話が重なるんですが、第一印象は「なんて、不幸なバスなんだ!」
本物のチャランが亡くなったところへ運び込まれたサティアに、生きる意思を感じたチャランの母(女医)は、息子の顔を与えることで治療を施した。
そしてチャランの顔を持ち蘇ったサティアは、チャランの意思を受け継ぐように、本物のチャランを殺したギャングに立ち向かう。


後半は怒涛の展開で、スピード感を持って話が転がっていくのが面白かったです。
あとはダンスシーンは明るく、ちょっとセクシーなものが多め。数も多くて、見ごたえがありました。

ラスト。チャランの恋人とサティアが会うシーンで明言はされませんでしたが、大切な人を亡くした者同士、寄り添って過ごすのかな、という予感が。
私的にはそうあって欲しくないなぁという気持ちがあったので、少しだけスッキリとしない終わりになりました。
しかし違うラストにするならば……???

全体的に、勢いがあり、楽しく観られる作品でした。
きみ

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