くっちー

リバー、流れないでよのくっちーのレビュー・感想・評価

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)
3.8
繰り返される2分ワンカット

彼女たちは時間がループしていることを自覚したまま、2分という時間を過ごしていく。

それは舞台演劇において、俳優たちが公演を重ね、経験を記憶した自身の身体を用いて、何度も同じ展開を繰り返すこと、つまり役の人生を生きることをオマージュしている表現と捉えることができるのではないだろうか

それがハイスピードで繰り返されることで、演劇と映像という形式を意識的に撹乱しているように思われる。

最後の拍子抜け感はいかにもヨーロッパ企画らしい