くっちー

怪物のくっちーのレビュー・感想・評価

怪物(2023年製作の映画)
4.8
同性愛を取り巻く様々な歪みや社会的な雰囲気をリアルかつ、子どもたちを主人公に据えたことでよりセンセーショナルな形で描き出す。

劇中では一連の物語が登場人物それぞれの視点で反復する形で語られてゆく。こうした構図自体は、物語の形として目新しいものではない。

しかしながら複数視点で語り直すことで、大人たちのそれぞれの当たり前や思い込みを子どもたちに押し付け、彼らを2人だけの世界に逃避させてしまった社会の雰囲気んを体感できる構成だったと言えるだろう。