GODZILLASAURUS

ノック 終末の訪問者のGODZILLASAURUSのレビュー・感想・評価

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)
3.5
「画作り空気作りは相変わらず上手い」

ネタバレあり


シャマランは比較的私と相性がいい監督だが、熱狂的ファンでもないので当たり外れはある。オールドが割と良かったので、本作も期待半分で鑑賞。
すごく面白かったとはいかなかったが、それなりに楽しめた。

黙示録とか終末思想が重要なポイントだが、キリスト教に疎い私にはそこが掴めず、たぶん作品の本質には辿り着けていないのだろう。
欧米作品は、キリスト教や聖書を根底に置いている作品が多く、それらを知っていること前提で作られているので、どうもしっくりこない作品があるが、本作もそんな感じ。

ただ、シャマランお得意の不穏な画作りと雰囲気作りは十分に楽しめた。
異常な終末思想を持った訪問者たちに突然ロッジを占拠されること自体がとてつもなく怖いことなのに、そいつらが仲間内で1人ずつ殺していく異常な状況がなんとも言えない不安感を与えてくる。
4人の訪問者が本当にイカれているのか、そうでないのかがよくわからない感じも良い。
何より怖かったのは、津波と飛行機墜落の描写。両方とも実際にリアルな映像を見ているから、その時の恐怖感が蘇り恐怖感を高めた。これだけで星0.5アップ。
ただ、地震の描写がまるで爆弾の爆発のように描かれていたのはどうかと思う。シャマランの勉強不足かなと思い残念。

ストーリー的には、かなり淡々と進んでいくので、終盤はどんでん返しとはいかないまでも、なにかもう一つ捻った展開が観たかった。星3.5
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