「110番は市外局番なしでかけてね」
ネタバレあり
洋画ではかなりの数が作られて、1つの大きなジャンルになっているシチュエーションスリラーだが、邦画ではあまりないので楽しみで鑑賞。
マンホールに落ちて場所もどこだかわからないというメインの設定や、SNSの拡散を利用して脱出を試みようとする手法も新しくて良いと思う。
ただ、これは色々な作品に言えるが、小さなディティールが甘くて萎えてしまう。
スマホをマンホールの口に向かって投げて、外の様子を動画撮影しようとするのは無茶がないか？たぶんスマホ外に出て戻ってこなくなるぞ。
傷口から拍動する出血は動脈が切れている証拠。となると出血量がかなり多くなるので、これほど長時間生きられないし動けない。
何年も前の死体なのにまだ腐敗途中とは。
とにかくこう言った小さな点が気になってラストまでは没入できず。
ラスト、真犯人によって顔の皮を剥がされてお持ち帰りされるか、再度落ちたマンホールの底で水たまりに映る自分の顔を見て発狂し、自身で顔の皮を剥ぐかといったサイコ作品らしい終わりかたの方が良かったなと感じた。
たぶん、血がついて無表情の黒木華の手には剥がされた顔とか画的に最高だと思う。
とにかく場所がわからなければ市外局番つけずに110番すれば、その県のセンターに繋がるし、おおよその位置も把握してくれるのでみんな覚えておいてね。星2.0
