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ウィッシュのspoornerizmのレビュー・感想・評価

ウィッシュ(2023年製作の映画)
3.0
ミュージカルが観たくて、が理由。フジテレビでやっていた生田絵梨花さんの歌の素晴らしさに期待して、のでもあった、けど途中で寝てしまった。

ただ、ディズニー映画って最新のって凄いんだなぁと思った。リアルな俳優を使っているように、例えば語り合う二人の情景なら、こっち側を向いてる一人と、その相手に向かい合う背中を向ける一人がいるわけだが、背中を向けている方は、横顔、顔のえらのあたりの動きが描かれてるのね? このショット、というかカット、というか、画角 っていうのかな、そういうのが「すげー」「だったら、実写版で人を使えば良くない?」とか、アニメと実写の境界線のなさ、ボーダーレスを考えた次第。

ところで、「スター」は「星のカーヴィ」とか、どこかのパチンコチェーンのCMで使っていた星のキャラクターじゃないか?
動物に人と話せる言語を与えるのに、自分に声がないっていうのも、不自由で面白い。

プロットの方は予想を超えて色々考えながら見てたんだけど、“人の「願い」を王が取り上げて国が都合がいいものなら生産性として進めるっていうのはつまり「共産主義」なのか?“と。“アメリカ、ソ連なのか“とか思っちゃう大人世代の自分。いや結構そう考える人いそう。いや、さすがディスニーって思っちゃう、こっそりプロパガンダ映画だったら凄いね、ってあたりで本編に集中してみなければって思ったり。

生田絵梨花さんの吹き替え、歌は、つくづく素晴らしかったな。大人数のグループアイドルのどの人も興味ないけど、生田さんだけは別格。好きかも。
鹿賀丈史さんも出ていた。
でも、ビィラン役の王が福山さんなのは何故かな?歌うからなのか?でも歌唱力の種類が違うのか、ビミョーにキャラになりきれてなかった。それとも王の性格の底が浅い感じを醸し出す歌い方だったのだろうか。 

最後に王が去った後、奥さんだった人が王女になっちゃうのも、「そんなもんかなぁ」と色々突っ込んでしまったのは、ディズニー映画のプロットにツッコんじゃう、いい大人な自分だからかなぁ。

子供達がこの映画で何を考えるのか、聞いてみたい。
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