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あのこは貴族のspoornerizmのレビュー・感想・評価

あのこは貴族(2021年製作の映画)
3.8
なかなか、でした。

わりに
想像してたのと
ちがう展開に
コロコロと
転がっていくのが。

「その日あったことを話せる人がいる」幸せの話がいいじゃん。

この映画を観る大多数の人は貴族じゃない側だよね? クリスマスツリーなんてないさ、ないことに"信じられない"、とも思わないしね。学生のとき、5000円するアフタヌーンティーしないしね。

でも幸せはシンプルなことだってわかったところが良かった、

けど
ふと、思う。
貴族の側の人たちはそう思わなかったりして?! どーだろー?

幸一郎さんが全く、どの方面でも、人生を楽しんでない感じが、なんとも、辛かったかなぁ。10年も知り合いでいて、キコちゃん演じる女性の出身地も知らないなんて。他人に興味ない、みたいな。本人も認識しているとおり、レールを走るだけの人生。

門脇麦さん演じる主人公が、離婚決めたのは偉かった。政治家の妻は一種の仕事だもん、まぁ、別れたくなるよね。心を通わせようとしない夫と人生過ごせるか?ってなれば。

しかし、キャスティングの妙だな。
どっちがどっちを演じるかの想像したとき、キコちゃんが貴族だとワタシは思ってた。ゴージャスだしね、イメージが。
だけど門脇麦さんのお嬢様役、すごい上手くて、いるいるーって思った。
動きが遅くて、話すのも遅くて、でも、毛布を肩にかけたりする優しさはそれなりにあって、"あー、まわりへの気遣い。いちようあるんだー".と、まぁ普通のことなのに、倍評価しちゃうようなお嬢様。

門脇麦さん、上手いーって思った。
キコちゃんはノルウェイの森以来の映画鑑賞だったので、こんなに面長だった?って思った。
高良健吾君はなんでも、どんな役も絶対上手い、安定の、
だな。
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