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PERFECT DAYSのspoornerizmのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
3.6
ちょっと印象的なシーンを書き出したら、次から次へ出てくる面白い映画だった。

外国人の視点の“TOKYO“がいっぱいだけど、それが上っ面でなく結構「地に足が着いた」ものだったのがよかった。

東京って、美しくて猥雑で、昭和が今に隣り合わせにモザイクに紛れ混んでて、とても清潔な街なんだなってのが、切り取られていて良かった。

以下、“ネタばれ“オンパレード


・物語開始からかなり経って初めて主人公の声を聴く新鮮さ
・路地を掃く箒の音で目覚める毎日
・玄関の持ち物の置き方、その日持つもので、仕事の日なのか休日なのかを物語らせるの、上手い。
・なんの写真なの?木漏れ日なの?
・サンドイッチを食べるOL
・「Spotifiってどこにある店?」

・安アパートだけど1ー2階の間取りが独特、別映画だけど「変な家」の類
・本とミニ盆栽と布団しかない2階
・でも、オジさんは結構モノ持ちだったことがわかる、姪っ子来てた間の臨時的睡眠場所の空間、背景
・音楽がいい
・妹の手土産は「くるみっこ」か?
・つまり、主人公の出身は鎌倉ってことか?
・妹の娘を返した後に少しだけバランスを崩す「それまで保たれていた一人で満足の生活」ひとりが当然だったのにふたりの楽しさを知ると一人に戻ると人恋しさを感じたんじゃないかなって推測

・キャスティング、良くない?

・演歌歌手を出して歌わせるほどの日本通なドイツ人監督かよ
・"あ、三浦友和だ"ってなった。
・三浦さんと役所さんの全然持ち味の違う俳優を、よぉ交わらせましたなぁ(←三浦友和さん好きとしては、これは“胸熱“だろうって密かに興奮してた)
・「影って重なると濃くなりますか」
・影の踏みっ子って、どんなルール?

・最後のシーンで、音楽聴きながらの泣き笑いは音楽の歌詞にヒントがあるんだろうと思ってるが、英語聞き取れず。だからって字幕つけるのも違うんだろうなぁ。

まとめ:監督ヴィム・ベンダースっていいね。この人、日本好きだね。
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